北海道
北海道旅客鉄道 宗谷本線(そうやほんせん)
旭川
ASAHIKAWA
稚内
WAKKANA
I
20119月撮影
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南下沼
みなみしもぬま
幌延
下沼
下 沼
しもぬま
幌延
豊富
20119月撮影
豊 富
とよとみ
下沼
徳満
20119月撮影
上の写真の撮影立ち位置付近より、駅跡へ通じる道方向を見る。
支柱にて補強された電柱が目印で、電柱の奥が駅跡になる。
待合室内の様子。 学校用の机がひとつ置かれている。
内部のトイレは取っ手がはずされ閉鎖されている。
ホーム北寄りから、上り名寄・幌延方面を見る。
左手はかつての相対式ホーム跡であるが、ヤブ化が進んでいる。
目印の電柱付近から駅跡へ通じる小径。
この先に踏切がないため、道は将来的に自然回帰することだろう。
駅名  南下沼(みなみしもぬま)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ホーム脇に待合室があった)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 幌延駅。
乗降人員
 −
開業日
 1957年(昭和32年)21
  日本国有鉄道の南下沼仮乗降場として
  開業。
 1987年(昭和62年)41
  JR北海道に継承と同時に南下沼駅
  として常設駅化。
廃駅日  2006年(平成18年)318
  利用者僅少のため廃駅。
所在地
 北海道天塩郡幌延町字下沼。
備考

 駅は幌延町下沼地区にあり、北側に山地
 を抱える牧草地帯にあった。
 詳細な位置は、幌延駅-下沼駅間で
 国道40号線が唯一宗谷本線を跨ぐ
 『下沼跨線橋』 の東側50m程で、跨線橋上
 から見下ろせる位置にあり、跨線橋の南北
 両側から駅へアクセスする道があった。
 隣の下沼駅からは駅裏を並行する国道40
 
号線を南に1.6km程であるが、下沼駅の
 国道側に出入り口がないため、迂回を
 強いられ、3km弱の道程になる。
 廃止時は車両1両分に満たない桁式板張り
 のホームと、ホーム昇降口脇に小さな木造
 の待合室を備える無人の小駅であった。
 駅の廃止時点では普通列車のみが停車し
 
下り稚内方面2本/日(6:4015:42)、
 上り旭川・名寄方面2本/日(7:3518:18
 が発着しており、約半数の普通列車は
 通過していた。
 
廃駅の時点で、ホームと待合室は稚内
 方面に向かって左側(南西側)
に設置され
 ていたが、現在は完全に撤去され、駅が
 あった痕跡は残っていないが、目印があり
 ホームがあった場所の特定は可能である。
 現在、駅跡北側から一般道にアクセスする
 小径がかろうじて残っている。
 尚、元々駅前広場はなかった。
 旧駅の周囲には放牧地や畑が広がり、
 駅跡から300m以上離れて牧場施設や
 農家が点在している状況で、集落は形成
 されていない。

(廃)  
駅名  下沼(しもぬま)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(貨車改造の待合室がある)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 幌延駅。
乗降人員
 −
開業日
 1926年(大正15年)925
  国有鉄道(鉄道省)天塩線の下沼駅
  として開業。
所在地
 北海道天塩郡幌延町字下沼81
備考

 盛土式の単式ホームと貨車を改造した
 待合室を備える無人駅である。
 駅舎やトイレ、駐輪場は設置されて
 いない。
 (待合室内のトイレは閉鎖されている)
 かつては木造駅舎と相対式ホーム
 22線、構内踏切を有し、貨物側線を
 備えた有人駅であった。
 
当駅の列車発着は、普通列車のみで
 
下り稚内方面4本/日、
 上り旭川・名寄方面4本/日となっており、
 一部の普通列車は通過する。
 ホームは線路西側に設置されており、
 小さな駅前広場を有する。
 駅東側は国道40号線を挟んで山林に
 なっている。駅と国道は直結しておらず、
 国道まではかなり迂回を強いられる。
 駅西側は主に牧草地であり、天塩川水系
 サロベツ川支流のオンネベツ川、パンケ
 沼、を挟んで7km程で日
本海である。
 駅前に民家はなく、近くの酪農家までは
 200m程度離れている。民家や酪農家は
 点在しており、集落は形成されていない。
 また、駅前を西に100m程に、無料の
 湧き水下沼湧水(湧水サロベツ権左衛門)
 がある。

駅前から西へ延びるメインストリートは町道のようだ。
道路右手にオレンジ色のボールのようなものが見える所に下沼湧水がある。
豊富駅は、大きな駅舎を有する無人駅である。
右隣のグレーの建物は、豊富町観光情報センターである。
駅名  豊富(とよとみ)
駅構造
 単式ホーム11線、島式ホーム11線、
 計22線の地上駅。
 (島式ホームの1線は廃され、相対式ホーム
  の形式になっている)
駅舎
 鉄骨構造の地上駅舎。
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : 喫茶すてーしょん。
 自動販売機 : 飲料。
連絡通路
 構内跨線橋。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 幌延駅。
乗降人員
 
開業日
 1926年(大正15年)925
  国有鉄道(鉄道省)天塩線の豊富駅
  として開業。
 1940年(昭和15年)213
  日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道 開業。
 1972年(昭和47年)729
  日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道 廃止。
所在地
 北海道天塩郡豊富町字豊富西37丁目。
備考

 交換設備と構内跨線橋を備える大きな
 無人駅である。
 かつては23線のホームと、複数の側線、
 引き込み線、転車台、機関区有し、貨物
 扱いも行う有人駅であった。
 また、日曹炭鉱天塩砿業所専用鉄道が
 当駅より分岐していた。
 (駅は別途設けられていたようだ)
 現在、日曹炭鉱線は炭坑の閉山により
 廃線。構内の側線や貨物ホームも廃止
 され、駅は縮小されている。
 当駅には特急列車を含むすべての定期
 列車が停車し、
下り稚内方面8本/日、
 上り旭川・名寄方面8本/日が発着する。
 
ホームは基本的に上下線で別れており、
 駅舎側の1番のりばが上り旭川・名寄方面、
 跨線橋を渡った2番のりばが稚内方面に
 割り当てられている。
 また、かつての3番のりばは線路が廃され、
 路盤がヤブ化しており、過去にのりばが
 あった面影のみ残っている。
 駅舎は線路東側に設置されており、
 大きな駅前広場
を有している。
 また、西口側に出入り口はないが、
 2番のりば跨線橋階段下へ暗黙の抜け道
 が付けられている。
 駅舎前には沿岸バスの『豊富駅前』停留所
 があり、豊富温泉・羽幌経由留萌行き
 (旧国鉄羽幌線のバス転換路線)と、
 サロベツ原生花園経由で海側の稚咲内
 までの2系統のバスが出ている。
 また、駅舎北側には豊富町観光情報
 センターが隣接している。
 豊富町の中心駅であり、周囲は市街地と
 なっている。

徳 満
とくみつ
豊富
兜沼
20119月撮影
駅名  徳満(とくみつ)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ユニットハウスの待合室がある)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 稚内駅。
乗降人員
 −
開業日
 1926年(大正15年)925
  国有鉄道(鉄道省)天塩線の徳満駅
  として開業。
所在地
 北海道天塩郡豊富町字徳満。
備考

 盛土式の単式ホームとユニットハウスの
 待合室を備える無人駅である。
 待合室脇に簡易トイレが設置されている。
 駐輪場はない。
 かつては木造駅舎と相対式ホーム
 22線、構内踏切を有し、貨物側線を
 備えた有人駅であった。
 
当駅の列車発着は、普通列車のみで
 
下り稚内方面5本/日、
 上り旭川・名寄方面4本/日となっており、
 一部の上り普通列車は通過する。
 ホームは線路東側に設置されており、
 駅前広場を有する。
 駅前には国道40号線が並行し、その先は
 山林になっている。西側は防雪林を挟んで
 サロベツ原野が広がる。
 
駅前広場に面して建物はなく、駅から国道
 へ出た対面に数軒の民家がある。
 商店風の建物もあるが、営業はしていない
 ようだ。

徳満駅待合室と簡易トイレ。
ユニットハウスの待合室入口には軒が付けられ、窓にはカーテンが・・・。
待合室内は狭いが、公共の場としては、たいへんきれいに整頓されている。
白壁の飾り付けや床のカーペット等、女の子の部屋にいるようで居心地が良い。
建物財産標によると平成127月の登録となっており、
それまでは木造駅舎が残っていたと思われる。 
ホーム中程より、下り稚内・兜沼方面を見る。
ホーム北端付近より、上り名寄・豊富方面を見る。
右手のヤブはかつての相対ホーム(交換設備)跡である。
交換設備が廃されたのは、1984年(昭和59年)11月とのこと。
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電柱からの小径(左上の写真の道)を進むと線路が見える。
駅跡は線路の向こう側すぐ左手にあった。(踏切はない)
道にはワイヤーが張られ、通行止めになっている。
このワイヤーは駅の廃止前から張られているもので、当時の写真等
によると、立入禁止ではなく、車両通行止めのワイヤーと思われる。
尚、線路向こう側の道は、国道40号線の下沼跨線橋南側へ向かう
道であるが、通る人もなく既に自然回帰が進んでいる。
貨車(車掌車)を改造した下沼駅待合室。
外壁はそろそろリフォーム時期であろうか。
ホーム南端より、下り稚内・豊富方面を見る。
貨車を改造した待合室は、
かつての木造駅舎の基礎上の片隅に設置されている。
下沼湧水は 『湧水 サロベツ 権左衛門』 と命名されている。
無料の湧き水で、成分も天然ミネラル水として合格点とのことだ。
ホーム南端より、上り名寄・豊富方面を見る。
交換設備があった名残として、振分分岐器跡が残る。
幌 延 行
For  HORONOBE
駅舎内の様子。 シャッターが降りている所はKIOSK跡であろうか。
写っていないが、写真左手奥には駅務室と喫茶店がある。
2番のりば南寄りから、下り稚内・徳満方面を見る。
こののりばの跨線橋昇降口付近にはかつて上屋があったようだ。
1番のりば跨線橋階段下より、上り名寄・下沼方面を見る。
1番のりば北端より、上り名寄・下沼方面を見る。
構内跨線橋は開業当時の物をコンクリート補強したもののようだ。
駅舎南側より、旧貨物積卸場を見る。
側線左側の1番のりば南端は貨物ホームになっていたようだ。
ホーム南端より、上り名寄・豊富方面を見る。
ホーム先の草地は、貨物積卸場と引込み線跡であるが、
往時の痕跡はヤブの中に埋もれており、窺い知れない。
国道40号線より駅前を見る。
木造駅舎が廃されたことにより、下り坂の先がいきなりホームになって
いるため、道の凍結時にはクルマが線路に転落する危険性がある。
駅前の国道40号線から南側を見る。
駅へは右の道を入る。
路線廃止のご案内
日曹炭鉱天塩鉱業所 専用鉄道
豊富 ⇔ 三坑
上の写真の線路脇より、下り稚内・下沼方面を見る。
現在ここには踏切がないが、駅があった頃にも踏切があったかどうかは
定かでない。(あったとしても遮断機・警報機のない第4種踏切であろう)
正面で線路をオーバーパスしているのは、国道40号線の下沼跨線橋である。
旧ホーム昇降口付近(待合室付近)より、ホーム跡と上り名寄・幌延方面を見る。
少し先に旭川駅からの205.5キロポストが建っている。
ホーム南端はキロポストのすぐ手前にあり、撮影立ち位置付近に
ホームへのスロープがあった。
ホーム北端より、下り稚内・豊富方面を見る。
ホーム先の草地は、貨物積卸場と引込み線跡であるが、
往時の痕跡はヤブの中に埋もれており、窺い知れない。
2番のりば北端より、下り稚内・徳満方面を見る。
2番のりば跨線橋階段付近より、上り名寄・下沼方面を見る。
ヤブになっている部分は線路が廃された3番線跡で、
かつてはフェンスの右側にも複数の側線が存在した。
JR北海道 宗谷本線 : 南下沼駅下沼駅豊富駅徳満駅芦川駅
旧ホーム昇降口付近より、上り名寄・幌延方面を見る。
ホームは線路右側にあった。
当駅と兜沼駅との間にあった芦川駅は、利用者僅少のため
2001年(平成13年)71日に廃止となっている。
芦 川
あしかわ
徳満
兜沼
20119月撮影
(廃)
駅名  芦川(あしかわ)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(貨車を改造した待合室があった)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 廃駅時は南稚内駅管理。
乗降人員
 −
開業日
 1926年(大正15年)925
  国有鉄道(鉄道省)天塩線の芦川駅
  として開業。
廃駅日  2001年(平成13年)71
  利用者僅少のため廃駅。
所在地
 北海道天塩郡豊富町芦川。
備考

 駅は東を山地、西をサロベツ原野に挟まれ
 た豊富町芦川地区にあり、兜沼駅から
 線路上を北へ4.3km徳満駅寄りに、また、
 徳満駅前の国道40号線交差点から国道を
 北へ5.6kmの地点を西へ入った突き当たり
 に位置した。
 かつては、木造駅舎と相対式ホーム2
 2線、構内踏切、貨物扱いを行う有人駅で
 あったが、廃止時は盛土式の単式ホーム
 と貨車を改造した待合室を備える無人駅で
 あった。
 廃駅の時点では普通列車のみが停車し、
 
下り稚内方面2本/日(8:5215:54)、
 上り旭川・名寄方面4本/日(8:5215:85
 17:5619:54)が発着しており、下り普通
 列車の一部は通過していた。
 
廃駅の時点で、ホームは線路東側に設置
 されていた。
 現在、貨車待合室は撤去されているが、
 ホームと通信中継機器室は残っている。
 また、ホーム部にはフェンスが設置されて
 いる。
 かつては駅周辺にも数軒の民家があった
 ようだが、過疎化が進み、現在では駅の
 200m程東を並行する国道40号線沿いに
 少数の酪農家が点在するのみである。

芦川駅駅跡。
駅前広場とホームがフラットなためか、フェンスが設けられている。
通信中継機器室前より旧駅前広場を見る。
かつては写真正面へ延びる道の先にも建物があったようだ。
旧駅前広場フェンス前から、上り名寄・徳満方面を見る。
旧ホームより、上り名寄・徳満方面を見る。
旧ホームより、下り稚内・兜沼方面を見る。
旧のりばと線路は離れている。
周囲の樹木の位置から判断すると、廃駅後、ホームは削られたようだ。
旧ホームより、下り稚内・兜沼方面を見る。
ヤブ化が進んでいる。
駅跡と国道を結ぶメインストリートの中間付近にある集会所 『芦川会館』。
Wikipediaには『集落が消滅してしまい、使われないまま放置・・・』
とあるが、全くの無人地帯ではないため、実情は良くわからない。
コンクリートブロック造のしっかりした建物である。
旧駅前広場より、東へ延びる旧メインストリートを見る。
200m程で国道40号線に突き当たる。
駅跡へ北側からアプローチする道。
正面の道路案内標識がある所が国道40号線の下沼跨線橋北側。
左手へ下ると南下沼駅駅跡。
写真立ち位置後方約300mに酪農家が1軒ある。
当駅と幌延駅との間にあった南下沼駅は、利用者僅少につき
2006年(平成18年)318日に廃止となっている。
駅前広場北側に静態保存されている救援車、オエ61 67
老朽化が進んでいる。 何故この場所に展示されているのかは不明。
駅前から東へ延びるメインストリートは、
延長400mの北海道道397号豊富停車場線である。
尚、豊富温泉は当駅から7km程離れており、バスの便がある。
駅前の国道40号線から北側を見る。
右へ北海道道923号メナシベツ豊富線と豊富バイパスの分岐案内が出ている。
駅へは左の道を入る。
駅跡から国道40号線に出て、北側(稚内方面)を見る。
豊富方面から来ると、道路左手の地面に大きな
ソーラーパネルが設置された酪農家が駅跡への目印になる。
駅跡から国道40号線に出て、南側(豊富市街地方面)を見る。