北海道
北海道旅客鉄道 深名線(しんめいせん)
深川
FUKAGAWA
名寄
NAYORO
上幌加内
かみほろかない
2011 9月撮影
雨煙別
幌加内
 HOME駅のある風景全国廃線駅深名線(駅一覧) > 深名線 B
政和温泉
せいわおんせん
雨煙別
2011 9月撮影
幌加内
ほろかない
上幌加内
20119月撮影
駅跡より東側に延びる旧駅前通りを見る。
写真中央の白い看板が建っているところが十字路になっている。
1995年(平成7年)94日 路線廃止
ジェイ・アール北海道バス・深名線 『上幌加内停留所』。
停留所は駅跡から50m程東に離れた国道275号線沿いに設置されている。
(上り深川・幌加内方面を見る)
下り名寄方面5本/日、上り幌加内方面6本/日の便がある。
(名寄方面は朱鞠内止まりあり。上下線とも土日祝に運休便あり)
ホームの南側にあった踏切跡より、下り名寄・政和方面(北側)を見る。
写真中央が路盤跡で、線路右側にあったホームへは、
右手の小さな坂を下り、小さく写っている町道からアクセスしたようだ。
尚、左へ100m程進むと国道275号線で、道の駅がある。
駅名  幌加内(ほろかない)
駅構造
 相対式ホーム22線の地上駅。
駅舎
 木造の地上駅舎。
管理形態
 社員配置。
きっぷうりば

 出札窓口。(みどりの窓口の有無は不明)

駅内店舗
 有人店舗 : −。 自動販売機 : −。
連絡通路
 構内踏切。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 幌加内駅。
乗降人員
 −
開業日
 1929年(昭和4年)118
  国有鉄道(鉄道省)雨龍線の幌加内駅
  として開業。
廃駅日  1995年(平成7年)94
  深名線廃線により廃駅。
所在地
 北海道雨竜郡幌加内町字幌加内。
備考

 駅は東西を山地に挟まれて流れる
 雨竜川沿いの平野部にあり、盆地の
 ような地形に位置する幌加内町の
 中心部にあった。
 駅は町の北東端に位置した。
 深名線の途中駅では朱鞠内駅と共に、
 廃線まで駅員の常駐した有人駅であり、
 最後まで列車交換やタブレットの受け渡し
 が行われていた。
 
かつては貨物扱いもあり、木材や石炭の
 輸送も盛んであったようだが、廃駅時には
 構内もかなり縮小されていたようだ。
 
廃駅の直前(19958月)で、
 
下り名寄・朱鞠内方面4本/日
 (6:1012:1515:1418:00
)、
 上り深川方面5本/日
 (6:438:3715:1517:5920:54
 の発着があり、すべての列車が停車し、
 当駅止まりの列車も設定されていた。
 駅舎や駅前広場は線路の東側にあった。
 現在、駅の設備はすべて撤去され、
 広い更地になっており、駅舎跡やホーム跡
 の特定が難しくなっている。
 尚、路盤跡の一部に建造物が建てられて
 いることも駅跡の特定が難しい要因の
 ひとつになっている。
 旧駅前広場の片隅には駅跡のモニュメント
 が設置され、駅名標や線路の一部が移設
 されている。
 また、代替バスであるジェイ・アール北海道
 バス深川営業所の幌加内車庫も旧駅前の
 モニュメント対面にある。
 尚、車庫前にバスの便はなく、町を南北に
 貫くメインストリートである国道275号線沿い
 の幌加内交流プラザ内に『幌加内停留所』
 が置かれている。
 交流プラザ内には深名線の資料展示室が
 設置されており、幌加内駅の発車時刻表や
 運賃表、各駅の写真、駅名標等が展示され
 無料にて公開されている。
 駅跡のランドマークは特にないが、
 雨竜川に架かる満月橋を渡る、北海道道
 126号小平幌加内線と国道275号線の
 交差点から1本南へ下った、 北海道道373
 幌加内停車場線を東へ入った突き当たりが
 駅跡である。

JR深名線・幌加内駅跡のモニュメント。
旧駅前ロータリーの南側に設置され、線路・駅名標が移設されている。
駅跡モニュメントを別角度から。(東側を見る)
旧駅構内には道路が出来、鉄道があった痕跡は全く残っていない。
また、駅跡と共に旧貨物ヤードもすべて整地されており、
駅舎跡の東側には広大な更地が広がっている。
国道275線沿いには『幌加内交流プラザ』が建てられ、
深名線の代替バスターミナルである『幌加内停留所』や
深名線資料室が設けられている。
また、幌加内そばのお店も入店しており、
地元産のそば粉を使った手打ちそばを味わうことができる。
尚、旧幌加内駅前にあった『幌加内停留所』は、1998年(平成10年)41日の
ダイヤ改正・経路変更により、『幌加内交流プラザ』に移設され、
旧『幌加内停留所』は『JR車庫前停留所』と改称され運用されていたが、
2002年(平成14年)61日の幌加内地区の経路変更により廃されている。
旧駅構内より東側の貨物ホーム跡付近を見る。
大きな農業倉庫が残っている。
相対式ホーム跡付近に立ち、下り名寄・上幌加内方面(北側)を見る
深名線は、写真左端に僅かに写っているバスの車庫から
写真中央付近にかけて交換設備が敷設されており、
写真中央の防風雪林の左側を名寄方面へ向かっていた。
駅名  上幌加内(かみほろかない)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ホーム上に待合室があった)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 −
乗降人員
 −
開業日
 1955年(昭和30年)820
  深名線のレールバス導入に伴い、
  日本国有鉄道の上幌加内仮乗降場
  として開業。
 1987年(昭和62年)41
  北海道旅客鉄道に承継と同時に
  常設駅化。
廃駅日  1995年(平成7年)94
  深名線廃線により廃駅。
所在地
 北海道雨竜郡幌加内町字上幌加内。
備考

 駅は東西を山地に挟まれた田園地帯に
 あり、西側の山麓を雨竜川が流れる
 幌加内町上幌加内地区にあった。
 大まかな位置は、上幌加内地区を
 南北に走る国道275号線の50m程西側で、
 町道北8号線と町道西3線が交差する付近
 である。
 廃駅時は、車両1両分に満たない桁式の
 板張りホームと、ホーム上に小さな待合室
 を有する無人の小駅であった。
 
廃駅の直前(19958月)で、
 
下り名寄・朱鞠内方面4本/日
 (6:1412:1915:1818:05
)、
 上り深川・幌加内方面3本/日
 (8:3215:0617:51)が発着していた。
 ホームは線路の西側にあった。
 現在、短く切られたホームと、レールの
 一部がモニュメントのように残っている。
 ただし、周囲の路盤は既に畑になっており、
 跡形もなくなっている。
 旧駅前付近は小さな集落になっており、
 上幌会館(幌加内町公民館上幌加内分館)
 が旧駅前にある。
 代替バスの上幌加内停留所は、
 国道275号線沿いに置かれ、上幌会館と
 共に駅跡へのランドマークになっている。

上り『上幌加内停留所』より、東側を見る。
写真右端の赤い屋根の建物が『上幌会館』で、
駅跡は上幌会館後ろの木立の向こうになる。
雨煙別
うえんべつ
上幌加内
駅名  雨煙別(うえんべつ)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。  自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 −
乗降人員
 −
開業日
 1931年(昭和6年)915
  国有鉄道(鉄道省)雨龍線の雨煙別駅
  として開業。
 1987年(昭和62年)41
  JR北海道に承継と同時に臨時駅化。
  (毎年121日-420日の間は
   冬季休業となり、全列車が通過していた)
廃駅日  1990年(平成2年)310
  冬季休業中のまま廃駅。
 (1995年(平成7年)94日 深名線廃線)
所在地
 北海道雨竜郡幌加内町字雨煙別。
備考

 駅は東西を山地に挟まれて流れる
 雨竜川沿いの狭い田園地帯にあり、
 西に1009m
三頭山、東に746mの坊主山
 と犬牛別山を抱える谷部にあった。
 大まかな場所は、雨竜川に架かる町道の
 雨煙別橋の西100m程で、国道275号線から
 アプローチする場合は、雨煙別川を渡った
 北50m程先で右手に別れる町道を、
 400m程北上した左手にある。
 古びた農業倉庫がランドマークとなる。
 廃駅時は盛土式の単式ホームのみの
 無人駅であったが、かつては木造駅舎、
 相対式ホーム22線、構内踏切有し、
 貨物や荷物も扱う有人駅であった。
 廃駅は1990年(平成2年)3月であるが、
 列車が発着したのは198911月までで、
 下り名寄・朱鞠内方面4本/日
 (6:4612:2015:1918:10)、
 上り深川・幌加内方面4本/日
 (6:258:2314:5317:48)の発着があり、
 冬季休業時以外はすべての列車が
 停車していた。
 廃駅の時点で、ホームは線路の東側に
 あった。
 現在、駅跡は深いヤブになっており、何が
 残っているのか良くわからない状態である。
 駅跡周囲に民家はまったくなく、農業倉庫
 と、まだ新しいセレモニーホールだけが
 草むらの中にポツンと建っている。
 また、国道275号線沿いには数軒の農家が
 あるようだ。
 深名線代替バスの『雨煙別停留所』も
 国道沿いに置かれている。
 かつての雨煙別地区も過疎化が進み、
 国道沿いにあった幌加内町立雨煙別
 小学校は、1974年(昭和49年)331日を
 もって閉校している。

ジェイ・アール北海道バス・深名線 『雨煙別停留所』。
停留所は旧駅前になく、国道275号線沿いに設置されている。
下り名寄・朱鞠内行き5本/日、上り幌加内行き6本/日の便がある。
(上下線共、土日祝運休便あり)
2011 9月撮影
駅名  政和温泉(せいわおんせん)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ホーム上に待合室があった)
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 なし。

駅内店舗
 有人店舗 : なし。  自動販売機 : なし。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 −
乗降人員
 −
開業日
 1955年(昭和30年)820
  日本国有鉄道の下政和仮乗降場
  として開業。
 1961年(昭和36年)121
  政和温泉の開業に伴い、
  南側(雨煙別駅側)に200m移転し、
  政和温泉仮乗降場と改称。
 1987年(昭和62年)41
  JR北海道に承継と同時に臨時駅化。
  (毎年121日-420日の間は
   冬季休業となり、全列車が通過していた)
廃駅日  1990年(平成2年)310
  冬季休業中のまま廃駅。
 (1995年(平成7年)94日 深名線廃線)
所在地
 北海道雨竜郡幌加内町字政和第一。
備考

 駅は幌加内町の政和地区に広がる平野部
 の最南端にあり、南側すぐに雨竜川の
 渓谷を控える位置にあった。

 
大まかな場所は、国道275号線沿いにある
 道の駅『森と湖の里ほろかない』の東側
 100m程の町道沿いである。
 道の駅から国道を挟んだ東側の草地と
 畑の畦道を通ってアクセスできる。
 (道の駅は政和温泉駅跡ではない)
 廃駅時は桁式板張りの単式ホームと
 ホーム上に小さな待合室を備える無人の
 小駅であった。
 廃駅は1990年(平成2年)3月であるが、
 列車が発着したのは198911月までで、
 下り名寄・朱鞠内方面4本/日
 (6:5312:2715:2618:17)、
 上り深川・幌加内方面4本/日
 (6:188:1614:4617:41)の発着があり、
 冬季休業時以外はすべての列車が
 停車していた。
 また、廃駅時まで営業キロが設定されな
 かった。
 ホームは線路の東側にあった。
 現在、駅跡は深いヤブになっており、
 場所の特定が非常に難しくなっている。
 また、駅跡東側を流れる雨竜川沿いの
 温泉旅館跡もまったくわからない状態で
 ある。
 駅跡周囲に民家はまったくなく、道の駅が
 国道沿いあり人がいるが、夜間はまったく
 の無人地帯である。
 尚、深名線代替バスの停留所は、国道
 沿いの道の駅の前にある。道の駅内の
 温泉名より、 『ルオント前』となっており、
 『政和温泉』というバス停はない。
 また、道の駅内の温泉である『せいわ温泉
 ルオント』は、廃駅後に開業したそうだ。

駅前の十字路より、西側の駅跡方向を見る。
当時の航空写真によると、右手に農業倉庫が2軒あったが
現在は1軒のみ、それもヤブに覆われ使われていないように見える。
駅前の十字路より、南側を見る。  駅跡は右手になる。
この先、道は国道275号線に合流している。
国道に出る途中に、『雨煙別やすらぎ苑』がある。
上の写真の部分舗装の所まで行ってみる。
舗装端部はホームのように段差になっている。
位置的には旧貨物ホームではないかと思われるが、ヤブ化が進み
また、手元に詳細な資料がないため、何の跡か良くわからない。
HOME駅のある風景全国廃線駅深名線(駅一覧) > 深名線 B
ジェイ・アール北海道バス・深名線 『幌加内停留所』。
『幌加内交流プラザ』の裏手に設けられている。
旧駅前ロータリーに立ち、西側を見る。
右前方へ延びる道は、延長200mの北海道道373号幌加内停車場線で、
国道275号線に繋がっており、左前方へ延びる道は町道で、
幌加内町役場や代替バスの幌加内停留所方面へ向かっている。
相対式ホーム跡付近に立ち、上り深川・新成生方面(南側)を見る
深名線の路盤跡には、すでに『幌加内町農業活性化センター』が
建てられている。 深名線は撮影立ち位置より建物右側の
木立(防風雪林)の左側を深川方面に向かっていた。
建物には『上幌会館』とあるが、
正式には『幌加内町公民館上幌加内分館』と思われる。
駅跡へのランドマークである。
雨煙別駅跡。
舗装が途切れた所が旧木造駅舎の位置と思われるが、
ヤブ化がひどく、良くわからない。
上の写真の立ち位置より、右手(北側)を見る。
10m程先には部分舗装が施されている所があるが・・・
駅前の十字路より、北側の国道275号線方向を見る。
国道からアプローチした場合、南北どちらから来ても
赤い屋根の農業倉庫が駅跡へのランドマークとなる。
政和温泉
政和
政 和
せいわ
政和温泉
新富
2011 9月撮影
JR北海道 深名線 廃線 廃駅 : 幌加内駅上幌加内駅雨煙別駅政和温泉駅政和駅
上の写真中央の、『幌加内町農業活性化センター』の先(南側)を見る。
写真ではわかりにくいが、写真中央部に深名線の築堤(道床)が残っている。
上幌加内駅跡。  線路とホームの一部、駅名標枠が残されている。
ホームに張られた板は、かなり老朽化している。
同じく、ホーム南側にあった踏切跡より、下り名寄・政和方面(北側)を見る。
ホームは写真中央の、大きめな木が茂っているあたりにあったようだが
正確な位置は特定できない。
踏切跡より町道に降り立ち、上り深川・雨煙別方面(南側)を見る。
右の坂を上がった平地部分が踏切跡になる。
尚、当時の写真によると、踏切は遮断機、警報機のない踏切であった。
また、撮影立ち位置右側にホームへの小径があり、
町道左側にはかつて温泉旅館があったが、双方共に跡形もない。
同じく、ホーム南側にあった踏切跡より、上り深川・雨煙別方面(南側)を見る。
写真中央の白っぽい茂みが路盤跡であるが、
既に自然回帰が進み、地上からはわからなくなりつつある。
踏切跡より町道に降り立ち、下り名寄・政和方面(北側)を見る。
踏切跡は左側奥になる。
当時の航空写真によると、旧踏切へ向かう左手への道に対して、
V字にホームへの道が延びており、 ホームは写真中央の、
飛び出して茂った木のあたりにあったようだ。
周囲に民家はまったく見えない。
路盤跡にはバラストが残っている。
駅名  政和(せいわ)
駅構造
 単式ホーム11線の地上駅。
駅舎
 木造の地上駅舎。
管理形態
 無人。
きっぷうりば

 −

駅内店舗
 有人店舗 : −。  自動販売機 : −。
連絡通路
 なし。
管轄
 北海道旅客鉄道 旭川支社。
管理
 −
乗降人員
 −
開業日
 1931年(昭和6年)915
  国有鉄道(鉄道省)雨龍線の政和駅
  として開業。
廃駅日  1995年(平成7年)94
  深名線廃線により廃駅。
所在地
 北海道雨竜郡幌加内町字政和第二。
備考

 駅は幌加内町の政和地区に広がる平野部
 のほぼ中央にあった。
 おおよその場所は、道の駅『森と湖の里
 ほろかない』から国道275号線を北へ2.6km
 の地点で、『幌加内町政和コミュニティ
 センター』 の50m程北の右手になる。
 廃駅時は、木造駅舎と盛土式単式ホーム
 があるのみの無人駅であったが、かつては
 相対式ホーム22線、構内踏切と側線を
 有し、貨物扱いも行う有人駅であった。
 廃駅の直前(19958月)で、
 下り名寄・朱鞠内方面4本/日
 (
6:2812:3315:3218:18)、
 上り深川方面3本/日
 (8:1814:5217:37)の発車があり、
 すべての列車が停車していた。
 駅舎は線路の西側にあり、駅前ロータリー
 を有した
。  
 現在、木造駅舎と駅前ロータリーのみが
 残っており、ホームは崩され、線路も廃され
 ている。
 尚、駅舎は現在食堂として利用されている
 ようだ。(訪問時は休業中であった)
 旧駅周辺は政和の集落になっており、
 政和簡易郵便局が設置されているが、
 過疎・少子化が進んでいるようで、
 幌加内町立政和小学校は、2007年(平成
 19年)331日をもって閉校、幌加内町立
 幌加内小学校へ統合されている。
 前述したが、駅跡へのランドマークは
 『幌加内町政和コミュニティセンター』で、
 公民館、政和簡易郵便局、代替バスの
 政和停留所(待合室)を併設している。
 尚、余談であるが、当地は元々『添牛内
 五線』という地名から、『正和(しょうわ)』→
 『政和(せいわ)』と変遷している。
 集落の北を流れる石狩川水系雨竜川支流
 の五線川に地名の名残を留めている。

政和駅舎は2003年(平成15年)夏より食堂となって残っている。
幌加内そばを食すことができるらしいが、訪問時(20119月)は
幌加内の新そばの時期にもかかわらず、冬季休業中のままであった。
ホーム跡より、下り名寄・新富方面を見る。
構内の路盤は整地され、ホームも崩されて草地が広がっている。
ホームの整地は2000年(平成12年)とのことだ。
ホーム跡より、上り深川・政和温泉方面を見る。
旧路盤正面には、『政和コミュニティセンター』が建っている。
旧駅舎前より、北側(名寄方面)を見る。
当時の航空写真によると、こちら側には旧貨物ホームや
側線があったが、跡形もなくなっている。
旧駅前の国道275号線より、幌加内方面(南側)を見る。
左側が駅跡である。
駅跡への角には農業倉庫とガソリンスタンド跡、
その先に『政和コミュニティセンター』が見える。
旧駅舎前より、西側の駅前広場を見る。
駅前広場は国道275号線に面している。
左手に石造りの農業倉庫、正面に幌加内町開基70周年記念塔、
右手の赤い屋根は商店だが、廃業しているようだ。
旧駅前の国道275号線より、朱鞠内方面(北側)を見る。
道路沿いに看板があり、駅跡はすぐわかる。
国道沿いに集落が形成されている。
政和地区の南端にある『幌加内町政和コミュニティセンター』。
簡易郵便局、公民館、代替バスの『政和停留所』等が併設されている。
新成生
新成生 行
For  SHIN-NARIU
駅跡モニュメントの前より、旧駅前ロータリー方向を見る。
バスの後ろにある建物は、ジェイ・アール北海道バス幌加内車庫で、
深名線の廃止時には、ここに『幌加内停留所』が置かれていた。
(現在、バス停は国道275線沿いの幌加内交流プラザ内に移転)
バスの手前にある芝生部分には、旧木造駅舎が左側(西側)に
正面を向けて建てられていた
。 こちらから見ると、正面の
バスの車庫の右端面と駅舎の右端面(改札側)が面一になる
状態で駅舎があった。
駅前の十字路より、東側を見る。
駅があった頃の航空写真によると、この道の両側には
数軒の酪農家があったが、現在は全戸離農しているようだ。
この先には雨竜川が流れており、川には雨煙別橋が架かっている。
写真中央右手に青い屋根の建物らしき物が見えるが、住宅ではなく、
雨竜川より取水する『幌加内幹線用水路』の水門と思われる。
橋の先には雨竜川沿いに町道が続いており、
町道を南へ向かうと3km程で国道275号線に合流、
北へは林道となった深名線の廃線跡から山中に入り、
行き止まりになるピストン林道のようだ。
駅跡の南側にあるセレモニーホール、『雨煙別やすらぎ苑』。
正式には、『幌加内葬斎場 やすらぎ苑』 という幌加内町の斎場である。
両側をヤブに囲まれた町道の途中に1軒だけポツンと建っている。

幌加内交流プラザ
モニュメント脇に置かれている駅名標。
現役時代のものであろう。
停留所は対面ではなく、直線上に深川方面と名寄方面の
停留所が向かい合わせに設置されている。
代替バスは当停留所にて深川方面と名寄方面の運行系統が
分かれており、深川方面7本/日、名寄方面5本/日が設定され、
各方面には土日祝(学休日)の運休便がある。
交流プラザの待合室やトイレは非常にきれいに管理され、気持ちが良い。
『幌加内交流プラザ』内に設けられている
【旧JR深名線 資料展示室】
派手な展示はないが、貴重な資料が無料公開されている。
深名線資料展示室には、幌加内駅の資料を始め、
近隣駅の駅名標やタブレット閉塞機、鉄道関係資料が展示されている。
路盤跡より、上り深川・幌加内方面(南側)を見る。
周囲は既に整地され、畑になっている。
国道275号線に立ち、代替バスの下り名寄・朱鞠内方面を見る。
青い屋根の『上幌加内停留所』は国道の左右に千鳥に配置されている。
右へ分岐する道が町道西3線で、上幌加内駅跡へ向かう道である。
路盤跡より、旧駅前広場を見る。
木陰になって見えにくいが、写真左手に旧ホームが見える。
右側の道が町道西3線で、直進すると国道275号線の上幌加内バス停に出る。
木立の後ろが『上幌会館』である。
残された線路上より、下り名寄・雨煙内方面(北側)を見る。
正面を横切っている道は、町道西3線で遮断機のある踏切があった。
旧駅前広場より、旧ホーム方向を見る。
写真左側の道は町道北8号線で、路盤を横切っているが
当時は細い道で、正式な踏切はなかったようだ。
(廃)
(廃)

第三雨竜川橋梁
『第三雨竜川橋梁』
雨煙別駅−政和温泉駅間にあり、国道275号線より見える位置にある。
深名線廃止後も、橋梁は有志の働きかけにより保存されている。
線路は廃されているが、路盤は残っている。
全長100.97mの橋の構造は、四つのコンクリート橋脚上に、
ガーダー+ガーダー+トラス+ガーダー+ガーダー
で、川岸部がガーダー橋、河川部がトラス橋の組合せとなっている。
トラス橋の製造は1930年(昭和5年)、
ガーダー橋は1899年(明治39年)イギリス製とのこと。
『幌加内技能協会』の橋梁説明板。
写真が小さく、字が読みとれなくて申し訳ないが、
橋の構造、工法、工費、架橋による地元の方々の期待、
工事で殉職された方々への哀悼等、
素晴らしい文章が手書きで書かれている。
尚、当説明板の他に、『JR深名線第3雨竜川橋梁保存会』の説明板や
土木学会の土木遺産認定書が掲示されている。
1931年(昭和6年)竣工の橋は、再塗装され、
竣工後80年以上が経過しているとは思えないほど新しく見える。
当時の鉄道橋は、士幌線タウシュベツ川橋梁のような
コンクリートアーチ橋が主流で、外側のみ鉄筋コンクリートを使用し、
中には石が詰まっている構造のものが多いが、それを考えると
当時この第三雨竜川橋梁が、いかに最新の技術を駆使し、
多額の費用と労力をかけて架橋されたかが伺い知れる。
ジェイ・アール北海道バス・深名線の『政和停留所』
国道275号線沿いの 『幌加内町政和コミュニティセンター』の
左端(北側)に設置されている。
下り名寄・朱鞠内行き5本/日、上り幌加内行き6本/日の便があり、
土日祝には運休便がある。