HOME駅のある風景北海道室蘭支線室蘭駅
   
東 室 蘭  ⇔  室  蘭
   
室 蘭
むろらん
 母恋 12番のりば 室蘭本線   (廃・貨)西室蘭
駅名  室蘭(むろらん)
駅構造
 桁式頭端ホーム12線の地上駅。
電化/軌間  室蘭本線 : 交流電化 20,000V 50Hz1,067mm
駅舎
 構内西側にS造(と思われる)地上駅舎。
駅前広場  ○(ロータリー)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : カーテンが閉まっている。
 券売機 : 話せる券売機(1台)
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金 : ×、 クレジットカード : ×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○(駅舎内改札外)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料。
 コインロッカー : ×
連絡通路
 ×
乗車人員  631人/日(2019年度平均)
 625人/日(2018年度平均)
管轄
 北海道旅客鉄道 本社。
所属路線  室蘭本線。
管理
 東室蘭駅。
発着列車  上り 東室蘭・札幌方面 23本/日 (12番のりば)
  特急『すずらん』 および普通列車が停車する。
  かつては、急行『ちとせ』、特急『ライラック』 などが
  発着していた。
主な歴史

 1892年(明治25年)81
  北海道炭礦鉄道 室蘭線の初代・室蘭駅(もろらんえき)
  として開業。 貨物駅。  終着駅。
  場所は現在の輪西駅(室蘭市仲町)の北約250m
  42.336067, 141.005907 付近。(現在は会社敷地内)
 1897年(明治30年)71
  現在の室蘭駅近くの仏坂下(仏坂トンネル西側)に駅を移転。
  初代駅舎開設。  旅客・貨物を扱う一般駅。
  42.317800, 140.976500 付近。
 1903年(明治36年)
  構内の海岸町に貨物駅を開設。
  (現在の室蘭港湾合同庁舎北側、室蘭港中央埠頭付近)
  
仏坂下の2代目・室蘭駅は旅客駅となる。
  貨物駅、旅客駅ともに 『室蘭駅』 と称した。
  当貨物駅がいつまで使用されたかは不明。
  この頃には町全体で室蘭が 『もろらん』 から 『むろらん』 に
  変わっていたようだが、駅名読みの明確な変更記録はない。
 1904720
  海岸町の室蘭(貨物)駅手前に旅客ホームを移転。
  仮設駅舎を設置。
 1906年(明治39年)101
  北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化(鉄道国有法)により、
  官設鉄道(逓信省札幌鉄道作業局出張所)に移管。
 1909年(明治42年)1012
  国有鉄道線路名称制定に伴い、当駅-岩見沢駅間が
  室蘭本線となる。
 1912年(明治45年)7
  海岸町内で駅舎新築移転。
  木造二階建ての本格的な旅客駅舎を新築。(3代目駅舎)
  旅客・貨物機能を統合した一般駅となる。
  都市の玄関口として整備された駅舎は現在も残る。
 1960年(昭和35年)510
  当駅-西室蘭駅間に貨物支線(公共臨港線)が開業。
 1969年(昭和44年)11
  石炭貨物の取り扱い廃止。
 1977年(昭和52年)722
  貨物扱い廃止。
 1985年(昭和60年)314
  当駅-西室蘭駅間の貨物支線(公共臨港線)が廃止。
  荷物扱い廃止。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR北海道の所属駅となる。
 1997年(平成9年)101
  駅舎を1.1km東側の現在地に新築移転(4代目駅舎)
  駅舎の施工は 札建工業株式会社。
 2001年(平成13年)41
  業務委託駅化。
 2008年(平成20年)430
  KIOSKが閉店。
 2009年(平成21年)315日-2020年(令和2年)930
  売店が開設され、駅弁、特産品などを販売。
 2024年(令和6年)930
  みどりの窓口が営業終了。
 2024年(令和6年)101
  無人駅化。

所在地
 北海道室蘭市中央町4丁目5-1
  緯度・経度(10進数) : 42.317992, 140.974447
 開業時は、北海道室蘭郡輪西村字ベシボッケ。
接続バス

 【室蘭駅前広場】 停留所。
  場所 : 駅前ロータリー。
  運行 : 道南バス  ・工大線、絵鞆(えとも)循環線、他。

 【室蘭駅前】 停留所。
  場所 : 駅前。 道道699号沿い。
  運行 : 道南バス  ・高速バス、市内各地へ多数。

駅周囲
その他

 貨物輸送で栄えた歴史ある駅である。
 室蘭は北海道の石炭積出港として発展し、鉄道と港の接続が
 重要な課題であったため、港積出の効率化や旅客ニーズの
 変遷により駅は移転を重ねている。
 北海道の近代化を支えた 『港まち』、『鉄のまち』 として発展して
 来たが、1980年代からの鉄鋼不況とエネルギー政策の転換など
 により、石炭・鉄鋼ともに縮小。
 人口も年々減少傾向にあり、現在は観光都市としての
 地域振興を進めている。
 鉄道・港湾・産業の歴史が、町の形態を大きく変えてきている。

 
 
 
 
 
 
20256月 撮影  

 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
室蘭駅 駅舎。
駅は1892年(明治25年)の開業より移転を重ね、1997年(平成9年)に移転開業の
当駅舎が4代目駅舎となる。
出入口は駅舎に向かって左右にそれぞれ1ヶ所ずつ、計2ヶ所ある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
駅舎出入口(右側)前付近より、駅舎内を見る。
駅舎内は円形を主体とした形状をしており、中央部は吹き抜けになっている。
正面奥が改札口である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
改札口を正面から見る。
改札右側が閉鎖のきっぷうりば、左側に 『話せる券売機』(20243月設置)がある。
『話せる券売機』 設置以前は、タッチパネル式の近距離券売機が1台あったようだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
きっぷうりば前より、改札左手を見る。
突き当たりに飲料の自販機が設置されている。 かつては自販機右奥に
コインロッカーが設置されていたが、無人駅化に伴い撤去されたようだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
自動券売機前より、改札右手を見る。
奥にトイレが設置されている。
無人駅化以前は改札ラチ脇の窓口で発車10分前より改札を行っていた。
また、掲示物が2枚見える部分に 『みどりの窓口』 があった。
 
改札口よりホームへの通路を見る。
頭端式ホームであり階段の設置は無く、ホーム高さ分の傾斜がついている。
 
 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ホーム側の出入口扉前より、改札口方向を見る。 ホーム側出入口扉付近に掲示されている 『乗車口案内』。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1番のりば西端より、室蘭本線支線の車止めを見る。
砂利を盛った第一種車止めと、鋼材を組んだ第二種車止めを
組み合わせたものが使われている。
ホーム西端の出入口扉前より、下り東室蘭方面を見る。  
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
1番のりば中程より、下り東室蘭方面を見る。
線路右側に 東室蘭からの 7キロポストが立っている。
 
1番のりば西端より、改札口への通路と室蘭本線支線の線路終端を見る。  
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2番のりば中程より、線路終端方面を見る。 2番のりば東端(母恋寄り)から、下り東室蘭方面を見る。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2番のりば東端(母恋寄り)から、線路終端方面を見る。 2番のりば東端(母恋寄り)から、下り東室蘭方面を見る。
各線の出発信号機とシーサスクロッシング(両渡り線)が見える。

線路をオーバーパスしている大きな陸橋は、国道36号線の 『入江高架橋』 で、
小さな陸橋は一般道のものである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
吊り下げ型駅名標。
初代室蘭駅は 『室蘭郡輪西村』 に開業したが、当時の輪西村は小規模な集落であり、
駅名としての認知度が低かったため、隣接する室蘭港などの付近一帯の地名で、
より広域で認知されていた 『室蘭』 が駅名に採用されている。
 『室蘭』 (モロラン または モルラン)という地名は、アイヌ語の 『モルエラニ』 が語源で、
『小さな下り道のある場所』 や 『坂のあるところ』 といった意味を持つ。
アイヌ語の 『モルエラニ』 が和人には モロラン や モルランと聞こえるとのことで
その音から 『室蘭』 の漢字が当てられたとのこと。
 
 
吊り下げ型の名所案内。
『地球岬』 はテレビにも度々登場する絶景の岬で、『チキウ岬』 とも表記される。
 
 
   

 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
駅舎前より駅前を見る。
写真右奥(北側)に 『室蘭駅前通り』 が通っており、
左側(南側)の路線バスが停車している所が 駅前ロータリーになっている。
写真中央部で後ろの建物と同系色に見える球形の建造物は、
室蘭市の景勝地である 『地球岬』 をモチーフにしたモニュメントで、
『ようこそ むろらんへ』 とある。
尚 『室蘭駅前通り』 を北に向かうと 1km程に 『室蘭フェリーターミナル』 がある。
かつては青森便に加え、大洗や直江津へ長距離フェリーも発着していたが、
苫小牧港との競合や採算性の問題により、フェリーが発着しない時期もあった。
2023年(令和5年)10月より、津軽海峡フェリーにより航路が再開し、
青森⇔室蘭間 を 1往復/日 7時間で結んでいる。
駅の名所案内に記載されていた 『水族館』。
正式には 『市立室蘭水族館』 という市営水族館である。
1953年(昭和28年)6月に 北海道初の水族館 『北海道立水族館』 として開館した。
1962年(昭和37年)4月に北海道より室蘭市に移管され
2023年(令和5年)3月の室蘭民報社と室蘭市の命名権契約成立により、
『室蘭民報みんなの水族館』 と表記されるようになった。
左奥に見える建物が水族館で、敷地内にはメリーゴーランドや観覧車などの
遊具施設がある。 入場料は大人400円(訪問時)。 冬季休業あり。
北海道最古の歴史ある水族館である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
水族館内の様子。
回遊水槽など大型の水槽はなく、魚種や環境別の個別水槽での展示がメインである。
屋外展示はアザラシやペンギンなどで、各種イベントなども開催されている模様。
 
駅前ロータリーに設置された道南バス【室蘭駅前広場】 停留所前より、駅舎方向を見る。
撮影立ち位置後方には 『北海道道699号室蘭港線』 が通っており、
道南バスの【室蘭駅前】 停留所が置かれている。
道道と駅前ロータリーはフェンスで仕切られているが、バス利用者用に
通り抜けが出来る通行口が設けられている。
 
 
   
   
     

 
     
旧室蘭駅舎 (3代目)
   
     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『北海道道699号室蘭港線』 の歩道より 旧室蘭駅舎(3代目駅舎)を見る。
室蘭駅は1997年(平成9年)10月に現在の4代目駅舎に移転後、
空き家となった当駅舎は1998年(平成10年)に室蘭市に譲渡された後、
市の観光協会が入居し、現在は観光案内所が開設されている。

 室蘭は鉄道から船舶への石炭積出港として発展した町である。
港積出の効率化や旅客ニーズの変遷により駅は移転を重ねているが、
過去の駅舎で現存しているものは1912年(明治45年)7月こ建設された
この3代目駅舎のみである。 北海道最古の木造駅舎とのことだ。
1979年(昭和54年)3月に大改修が行われ、その後も改修が
重ねられているようで、築100年を過ぎても老朽化を感じさせない佇まいである。
1999年(平成11年)7月には登録有形文化財に、
2010年(平成22年)10月には準鉄道記念物に、2019年(令和元年)5月には
『炭鉄港』 と共に日本遺産にそれぞれ認定されている。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
旧駅舎内の観光案内所。
パンフレットがたくさん置かれている。
窓口では 『旧室蘭駅舎 記念入場券』 などが販売されている。(旧駅舎内は入場無料)
 
 
 
 
旧駅舎内は仕切りなどが取り払われ、展示スペースが大きく取られている。
観光案内所は写真左手奥に設置されている。
室蘭市の人口のピークは1970年(昭和45年)で、162千人程を有した。
当駅も 3,000人以上/日の利用者数があったようで、当時の写真資料では現在の
展示スペース部に多くのベンチが置かれている様子(待合スペース)が確認できる。
上記写真右側の扉が駅舎出入口、その左側角にきっぷうりばと改札口、
扉右側の飲料の自販機が置かれている部分に KIOSK が営業していたようだ。
旧駅舎であるため、鉄道関連の貴重な歴史資料が多数展示されている。
個人的には当時の駅舎内の見取り図や写真の展示があれば良かったのだが・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
当時の構内図が展示されている。
551112日現在』 と記載があるが、フェリー埠頭の位置や西室蘭への貨物支線の
記載より、1955年(昭和30年)ではなく、 昭和55年(1980年)のものと判断する。
左下方に駅舎が描かれている。
また 1976年(昭和51年)10月撮影の航空写真では本図右下方部分に転車台と
扇形機関庫が確認できるが、1980年当時の当構内図には既に記載が無い。
当駅を含め北海道での定期SL運行は 1976年(昭和51年)32日に撤廃されており
需要が無くなり廃されたということであろうか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
旧駅舎南側の旧構内の一部は 『旧室蘭駅舎公園』
(愛称:ぽっぽらん公園) として整備されている。
蒸気機関車 D51 560号機が静態保存されているが、旧来の線路上ではなく
展示用に新たにスペースを設け敷設した線路上に置かれている。
SLの説明板によると、戦前の苗穂製作所で製作された数少ない車両のひとつで、
室蘭本線の追分-室蘭間を含め、全道各地で活躍した車両とのこと。
脇に置かれた車輪は、大きさや車軸の歯車、軸箱などから SLのものではないと
思われるが、手前に 『ぽっぽらん公園』 の看板があるため、
鉄道広場を象徴するモニュメント的なものとしての設置であろう。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
   
 
 
 
 
高台を通る 『室蘭中央通』 から旧駅舎を俯瞰する。
駅舎から写真右奥に延びていたホームへの通路は、その上屋ごと
そっくり撤去されており、駅舎単体が美観を保ち残されている。
 
 
 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  駅として現役の頃の3代目室蘭駅駅舎。
駅前のバス停の位置は現在と大きく変わっていないが、
バス停の大きな上屋が 発着本数と利用者の多さを表している。
バス停上屋右側の大きな建植看板には、『実現しよう!! 室蘭-大洗フェリー航路』 とある。
当該航路は、1985年(昭和60年)〜2002年(平成14年)に東日本フェリーにより
就航している。                    1983年(昭和58年)8月 撮影。
 
   
   
   
   
     

 
     
旧室蘭駅 (2代目)
2008年(2008年)8月撮影  
     
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
国道36号線(室蘭新道)入江高架橋より、西側(室蘭駅方向)を見る。
写真正面奥に室蘭駅のホームが見える。
現在の輪西駅北側付近に開業した初代室蘭駅は、
1897年(明治30年)7月に 仏坂下(仏坂トンネル西側)に移転している。
2代目室蘭駅は、貨物の他に旅客も扱う一般駅となり、初代駅舎が開設されている。
当時の線路は現在の線路の右側に敷設されており、
駅は右側に見える一般道付近にあったものと推定される。
国道36号線(室蘭新道)入江高架橋より、東側(母恋駅方向)を見る。
『仏坂トンネル』 が二つ口を開けている。
左側(北側)が1897年(明治30年)開通の初代トンネル。
仏坂下に移転した2代目室蘭駅への下り列車は、左側の初代トンネル
(当時は単線トンネル)を抜けて室蘭駅へ入線していた。
1906年(明治39年)に国有化された室蘭線は複線化され、1910年(明治43年)に
初代仏坂トンネルの右側(南側に)複線用の2代目仏坂トンネルが新設された。
その後、初代仏坂トンネルの複線化による拡張や、2代目仏坂トンネルの電化・拡幅
などが行われ、現在に至っている。
尚、左側(北側)の初代仏坂トンネルは、室蘭港での貨物(石炭)輸送の減少により
使用されなくなり、その後 線路も廃されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

母恋

室蘭支線
終点
 
HOME駅のある風景北海道室蘭支線室蘭駅