駅があった風景 日本国有鉄道 士幌線 : 糠平駅幌加駅十勝三股駅
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北 海 道
     

帯  広  ⇔  十勝三股

日本国有鉄道 士幌線(しほろせん)

 
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駅名  糠平(ぬかびら)
駅構造
 盛土式島ホーム12線の地上駅。
駅舎
 木造の地上駅舎。
駅前広場  あり。
管理形態
 有人。
きっぷ
うりば

 出札窓口 : あり
 券売機 : −

改札  あり。
トイレ  −
駅内店舗

 有人店舗 : −。  自動販売機 : 飲料。

連絡通路
 構内踏切。
乗車人員  −
管轄
 日本国有鉄道 釧路鉄道管理局。
所属路線  士幌線。
管理
 −
発着列車  上り 帯広方面 5本/日
 下り 十勝三股方面 4本/日(バス代行)
  ※当駅−十勝三股間は不採算により
    1978年(昭和53年)12月よりバス代行。
主な歴史  1937年(昭和12年)926
  国有鉄道(鉄道省)士幌線の糠平駅として開業。
 1955年(昭和30年)81
  糠平ダム建設のため移転。(旧駅はダムに水没)
 1974年(昭和49年)101
  貨物取扱い全面廃止。
 1978年(昭和53年)1225
  糠平−十勝三股間の列車運転を休止。
  同時に、マイクロバスによる運行転換を上士幌
  タクシーに委託(士幌線扱い。線路は残るも、
  事実上の廃駅)
 1984年(昭和59年)21
  荷物取扱い廃止。
 1987年(昭和62年)323
  士幌線廃止に伴い廃駅。
所在地
 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷。
接続バス  【十勝バスぬかびら源泉郷営業所】停留所。
    駅跡の西450m程、R273沿い
  運行:十勝バス
   ・51糖平線
 【ぬかびら源泉郷】停留所。
    駅跡の西2km程、R273沿い
  運行:北海道拓殖バス
   ・ノースライナー(三国峠経由)
  運行:十勝バス
   ・都市間バスノースライナー(三国峠経由)
  運行:道北バス
   ・ノースライナー旭川・帯広線(三国峠経由)
駅周囲
その他
 駅は上士幌町北部の糠平地区にあった。
 廃線後は駅跡に上士幌町鉄道資料館が
 開設され、旧構内にトロッコ車が走る
 鉄道公園として整備されている。
 路線廃止後、駅舎やホームは解体・撤去され
 鉄道資料館が建てられた。(1988年)
 広い構内はしばらく放置されていたが、有志団体
 の方々のご尽力により、線路の一部が再敷設
 (軌間1,067mm)され『ひがし大雪高原鉄道』として
 生まれ変わった。
 毎年トロッコ試乗会が開催されているようだ。
 糠平地区は温泉、ダム、スキー場があり、
 それほど大きな集落ではないが、
 ホテル等の宿泊施設も整っている。
 
 
200905月撮影  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
      上士幌町鉄道資料館。
駅舎跡付近に新たに建設されている。 入館料100円。
タウシュベツ川橋梁へのアクセス情報も得られる。
     
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  上士幌町鉄道資料館内部。
貴重な駅の備品や保線用具、士幌線の写真・映像等が展示されている。
(許可を得て撮影させていただきました)
   
     
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  島ホームがあった付近より下り幌加・十勝三股方面を見る。
単線の線路はかつて貨車(車掌車)が展示されている線路
(右方向)と、現在敷設されている線路(左方向)に分岐していた。
   
     
     
       
     
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  広い構内は整備されてはいるが、更地になっている部分も多い。  
   
      上り黒石平・帯広方面を見る。
この先に第六糠平隧道がある。
徒歩で行けるが隧道は柵で塞がれており入れない。
   
   
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  構内の隅に置かれたレールと枕木。
当時の物と思われるが、
トロッコ車のレール敷設に使用されるのだろうか。
 
   
   
      トロッコ車が走る 『ひがし大雪高原鉄道』 の駅名標。
線路延長は600m。延伸予定もあるらしい。
     
         
 
   
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  旧糠平駅から下り幌加・十勝三股方面へトロッコ線路上を歩くと、
国設ぬかびらキャンプ場への道を境に線路は途切れ遊歩道となる。
   
     
       
     
     
     
     
      遊歩道の先には 『糠平川橋梁』 が残されている。
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  『糠平川橋梁』。 1955年建造のコンクリートアーチ橋である。
士幌線跡には大小合わせて60あまりのアーチ橋が残っているそうだ。
尚、この橋上も遊歩道になっており歩いて渡ることができる。
    廃線跡の遊歩道脇には水芭蕉が見られた。
(写真がヘタでスミマセン・・・)
     
     
         
 
         
         
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       
  糠平集落の北、国道273号線の 『三の沢パーキング』 にて、
士幌線の廃線跡を利用した足漕ぎ式のトロッコ車に乗ることができる。
往復900mの木製軌道で、季節営業だが冬季もやっているとのこと。
ファミリーやカップルの利用が多いようだ。
今回は乗らなかったが、なんか楽しそうだぞ〜。
 
 
 
 
 
         
         
       
 
         
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  今年(2009年)より国道273号線沿いに 『タウシュベツ展望台』 が
オープンした。(国道に標識有り) 利用は無料だが、
展望台や駐車スペースはそれほど広くないのでシーズンは混みそうだ。
    糠平湖の対岸から 『タウシュベツ川橋梁』 が眺望できる。
ただ、水位の変化による橋の水没時には
普通の湖の展望台になるが・・・。
     
     
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駐車場から展望台までは案内標識が整備されており迷うことはない。
途中、士幌線跡を越えていく。 廃線跡は遊歩道になっている。
この廃線跡を歩いて、『五の沢橋梁』、『三の沢橋梁』へのアクセスが
可能である。  写真は下り幌加・十勝三股方面を撮影。
展望台は撮影立ち位置を右へ120m
    今年(2009年)より 『タウシュベツ川橋梁』 へ向かう林道の
入口ゲートが閉ざされ、自動車での通行が許可制になった。
その代わりに国道近くに展望台が開設され、より簡単に橋を
見ることができるようになったが、ちょっと双眼鏡が必要かな?
     
     
       
         
         
 
タウシュベツ川橋梁 訪問記へ
         

 

 




               
       
駅名  幌加(ほろか)
駅構造
 盛土式島ホーム11線の地上駅。
駅舎
 木造の地上駅舎。
駅前広場  あり。
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば

 出札窓口 :  なし。
 券売機 : なし。

改札  なし。
トイレ  −
駅内店舗

 有人店舗 : なし。 自動販売機 : なし。

連絡通路
 なし。
乗車人員  −
管轄
 日本国有鉄道 釧路鉄道管理局。
所属路線  士幌線。
管理
 −
発着列車  上り 糠平・帯広方面 4本/日
 下り 十勝三股方面 4本/日
  ※当駅−十勝三股間は不採算により
    1978年(昭和53年)12月よりバス代行。
主な歴史  1939年(昭和14年)1225
  国有鉄道(鉄道省)士幌線の幌加駅として開業。
 1970年(昭和45年)910
  貨物・荷物(一部)の取り扱い廃止。
  同時に無人駅化。
 1978年(昭和53年)1220
  貨物取扱い全面廃止。
 1978年(昭和53年)1225
  糠平−十勝三股間の列車運転を休止。
  同時に、マイクロバスによる運行転換を上士幌
  タクシーに委託(士幌線扱い。線路は残るも、
  事実上の廃駅)
 1987年(昭和62年)323
  士幌線廃止に伴い廃駅。
所在地
 北海道河東郡上士幌町字幌加。
接続バス  【幌加温泉】停留所。 駅の北2.8km R273沿い
  運行:北海道拓殖バス
   ・ノースライナー(三国峠経由)
  運行:十勝バス
   ・都市間バスノースライナー(三国峠経由)
  運行:道北バス
   ・ノースライナー旭川・帯広線(三国峠経由)
駅周囲
その他
 駅は上士幌町糠平湖北部の幌加地区に位置し、
 国道273号線より林道を東へ少し入った場所に
 あった。
 廃線後、駅舎や設備が撤去され、しばらくの間
 そのまま放置されていた。
 残されたホームも土を被り、構内は草に埋もれて
 いたようだが、旧糠平駅同様、有志団体の方々の
 ご尽力により、案内板や駅名標の設置、線路の
 復元等が行われ、駅の再現が進んでいる。
 幌加地区は昭和20年代に林業で栄えた町で、
 住宅80軒余り、300人以上の人々で
 賑わったらしい。
 現在では周囲に民家は一切なく、4km程離れて
 幌加温泉に温泉宿が2軒ある程度である。
 
 
200905月撮影  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
      国道273号線より林道を東に入った旧踏切付近に、
案内板が設置されている。
士幌線のレールをフレームに使用したそうだ。
     
     
           
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  上り糠平・帯広方面を見る。
かつては有人駅で島式ホーム12線であった。
ホームのスロープを手前に下りた左側に駅舎が存在した。
   
     
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  島ホームの左手にもうひとつ小さなホームがあった。
旧駅舎脇に位置するため、たぶん貨物ホームであろう。
   
   
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    下り十勝三股方面を見る。
左の線路は貨物積卸用の副本線だったようだ。
   
  島ホーム上にはきれいな駅名標が立てられている。      
   
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    駅舎があった付近より、旧駅前広場の風景を撮影。
当時の写真には左側に駅前商店が写っており、駅周囲は小集落に
なっていたが、現在は完全無人地帯である。
   
  廃線跡にエゾシカが数匹現れた。
シカは鉄(線路)を舐めに来ると言われているが、
現在同様、当時は衝突事故も多かったのではないだろうか。
 
       
       
         
 
         
         
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  第五音更川橋梁。
1939年建造の登録有形文化財である。
士幌線にコンクリートアーチ橋が多いのは、入手が容易な
地元産の石や砂利を使用して、安価に建造するためだそうだ。
 
 
         







               
       
駅名  十勝三股(とかちみつまた)
駅構造
 盛土式島ホーム12線の地上駅。
駅舎
 木造の地上駅舎。
駅前広場  あり。
管理形態
 有人。
きっぷ
うりば

 出札窓口 : あり
 券売機 : −

改札  あり。
トイレ  −
駅内店舗

 有人店舗 : −   自動販売機 : −

連絡通路
 構内踏切。(警報機:−、遮断機:−)
乗車人員  3人/日(1981年度平均乗降人員)
管轄
 日本国有鉄道 釧路鉄道管理局。
所属路線  士幌線。
管理
 −
発着列車  上り 糠平・帯広方面 4本/日
  ※当駅−十勝三股間は不採算により
    1978年(昭和53年)12月よりバス代行。
主な歴史  1939年(昭和14年)1118
  国有鉄道(鉄道省)士幌線の終着、
  十勝三股駅として開業。
 1944年(昭和19年)
  音更本流森林軌道開設。
 1958年(昭和33年)
  音更本流森林鉄道廃止。
 1974年(昭和49年)101
  貨物・荷物(一部)の取り扱い廃止。
 1978年(昭和53年)1220
  貨物取扱い全面廃止。
 1978年(昭和53年)1225
  糠平−十勝三股間の列車運転を休止。
  同時に、マイクロバスによる運行転換を上士幌
  タクシーに委託(士幌線扱い。線路は残るも、
  事実上の廃駅)
 1984年(昭和59年)21
  荷物取扱い廃止。
 1987年(昭和62年)323
  士幌線廃止に伴い廃駅。
所在地
 北海道河東郡上士幌町字三股。
接続バス  【十勝三股】停留所。 駅前のR273沿い
  運行:北海道拓殖バス
   ・ノースライナー(三国峠経由)
  運行:十勝バス
   ・都市間バスノースライナー(三国峠経由)
  運行:道北バス
   ・ノースライナー旭川・帯広線(三国峠経由)
駅周囲
その他
 駅は上士幌町、三国峠南部の三股地区に位置し、
 国道273号線より集落への道を東へ入った場所
 にあった。
 士幌線の終着駅であった。
 当初の計画ではここから三国峠を越え、石北本線
 の上川駅まで延伸の予定があったようだが、
 結局実現しなかった。
 廃線後、駅舎や設備は撤去され、広い構内に
 四阿(休息所?)がポツンと建てられている他は
 更地となっている。
 三股地区も幌加地区同様、昭和20年代に林業で
 栄えた町であった。
 現在では周囲に民家は一切ないようで、
 三股山荘(喫茶店)があるのみと思われる。
 
 
200905月撮影  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
      駅舎があった構内南端付近より北側を見る。
駅舎・ホームとも現存しておらず更地となっている。
四阿がポツンと建っている。
     
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  同じく駅舎があった付近より上り幌加・帯広方面(南側)を見る。
この廃線跡の左奥には転車台や給水塔が設置されていた。
   
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  この旧構内の四阿(あずまや)は遊歩道として整備された
廃線跡を歩いて来た人のための休息所だろうか?
何か表示があれば良いのだが・・・
   
     
     
       
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  四阿には 『駅ノート』 ならぬ 『駅跡ノート』 が置かれていた。  
    四阿から北へ延びる木道も遊歩道の一部だろうか?
地面は特に湿地という訳でもなく、木道はすぐに途切れる。
     
     
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  駅構内の北側は広大な更地になっている。
かつては2方面からの森林鉄道が乗り入れ
貨物(木材)輸送で賑わったようだ。
十勝三股駅は海抜662mの高地にあり、駅として道内最高所を誇った。
 
    駅構内の北側に残されている当時の建物。
森林鉄道の機関庫だったとの情報もあるが詳細は不明である。
   
     
         

 




 

 


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