北海道旅客鉄道 幌内線・貨物支線(ほろないせん・かもつしせん)
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三笠駅跡のクロフォード公園内に復元された 『幌内太駅舎』。
旧三笠駅舎跡に建てられている。
大きかった三笠駅舎に対して、こぢんまりしている。
駅名 |
幌内住吉(ほろないすみよし) |
駅構造
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単式ホーム1面1線の地上駅。 |
駅舎
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木造の地上駅舎。 |
管理形態
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無人。 |
きっぷうりば
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閉鎖。
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駅内店舗
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有人店舗
: −。 自動販売機 : −。 |
連絡通路
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なし。 |
管轄
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日本国有鉄道 北海道総局。 |
管理
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− |
乗降人員
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− |
開業日
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1950年(昭和25年)1月20日
日本国有鉄道の住吉仮乗降場
として開業。
1951年(昭和26年)2月14日以前(詳細不明)
幌内住吉仮乗降場に改称。
1958年(昭和33年)8月5日
幌内住吉駅として常設駅化し、旅客扱い
のみ行う。 |
廃駅日 |
1972年(昭和47年)11月1日
三笠〜幌内間旅客営業廃止に伴い廃駅。 |
所在地
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北海道三笠市住吉町。 |
備考
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駅は三笠市街の南側にあり、東西を山に
囲まれて流れる三笠幌内川沿いの谷部に
位置した。
場所は、三笠市役所から南へ延びる、
北海道道1129号三笠栗沢線沿いにある
三笠警察署幌内駐在所から南へ約300m右
の旧踏切がある付近である。
旧踏切近傍には、介護老人保健施設
『ほろない』 の大きな看板が建っており、
良いランドマークとなっている。
廃駅時は木造駅舎と盛土式の単式ホーム
1面1線の無人駅であった。
廃駅直前の『交通公社の時刻表1972年
10月号』によると、
下り幌内方面2本/日(16:47、19:07)、
上り三笠方面3本/日(7:01、17:59、20:05)
の発着があった。
駅舎は線路の東側にあり、駅前広場は
なかったようだ。
廃線後、木造駅舎は撤去されたが、
現在でも、ホームの一部と線路が残って
おり、線路はトロッコ列車や足漕ぎトロッコ
等の観光用に利用されている
尚、幾春別方面の駅跡と異なり、駅跡の碑
は建立されておらず、トロッコ用に
『幌内住吉駅跡』の看板が建てられている。
駅跡周囲は炭坑住宅の名残である市営の
集合住宅が多く立ち並んでいるが、駅跡
南側にあった三笠市立幌内小学校は、
2011年(平成23年)3月31日をもって閉校、
三笠市立三笠小学校に統合されている。
また、駅跡から100m程南には三笠市営バス
の『三笠幌内郵便局前』停留所がある。
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線路上より、下り幌内方面を見る。
左手にホーム跡?(線路から離れすぎている)があり、
小さく『幌内住吉駅跡』の看板が建っている。 『踏切停止』の看板もあり、
線路側を向いたこれらの看板は、トロッコから見る観光用であろう。
駅名 |
三笠(みかさ) |
駅構造
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単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線
計2面3線の地上駅。 |
駅舎
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木造の地上駅舎。 |
管理形態
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社員配置。 |
きっぷうりば
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出札窓口。(みどりの窓口の有無は不明)
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駅内店舗
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有人店舗
: −。 自動販売機 : −。 |
連絡通路
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構内跨線橋。 |
管轄
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北海道旅客鉄道 本社。 |
管理
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三笠駅。 |
乗降人員
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− |
開業日
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1882年(明治15年)11月13日
北海道開拓使・官営幌内鉄道の
幌内太駅(ほろないぶとえき)として開業。
1944年(昭和19年)4月1日
三笠駅(みかさえき)に改称。
1972年(昭和47年)11月1日
三笠 - 幌内間の旅客営業を廃止し、
同路線を貨物支線に変更。 |
廃駅日 |
1987年(昭和62年)7月13日
幌内線廃線により廃駅。 |
所在地
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北海道三笠市本町971-1。 |
備考
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駅は三笠市中心部の南端を流れる
幾春別川の更に南側に位置した。
大まかな場所は、三笠市役所から南へ
向かう、北海道道1129号三笠栗沢線が
幾春別川を跨ぐ三笠山橋を渡ってすぐで、
駅跡は三笠鉄道村・クロフォード公園として
整備され、一般開放されている。
また、地図等には旧駅名の『幌内太駅』と
記されている場合がある。
廃駅時は複数の側線と引込み線、手動式
転車台を有し、幌内方面からの石炭輸送
と、幾春別方面からの旅客・石炭輸送を
担うターミナル駅であり、三笠市の中心駅
であった。
元々は札幌・幌向(岩見沢)方面から
当駅を経由して幌内まで開通した幌内線
であるが、当駅はその路線上より幾春別側
に少し引っ込んだ位置にあった。
(幾春別方面は、幌内線開通の6年後に
延伸開業。)
貨物側線と転車台、引上げ線の位置より
推測すると、幌内方面へ向かう列車は、
一旦岩見沢側の引上げ線に戻るような
形でスイッチバックを行い、幌内方面へ
向かっていたようだ。
この線形は、山間の狭い地形によるものと
思われる。
廃駅直前の『交通公社の時刻表1987年
6月号』によると、
下り幾春別方面7本/日(6:52、8:01、14:01、
17:05、18:33、20:03、22:35)、
上り岩見沢方面7本/日(5:58、7:19、8:26、
14:39、17:33、18:58、20:47)が発車していた。
また、三笠−幌内間は、旅客輸送廃止の
直前(1972年10月)で、
下り幌内方面2本/日(16:40、19:00発)、
幌内からの上り当駅止まり3本/日
(7:07、18:05、20:11着)の発着があった。
駅舎は線路の北側にあり、広い駅前広場
を有した。
現在、初代駅舎が『幌内太駅』として復元
され、公園事務所と売店が入居している。
また、構内跨線橋とホーム、線路の一部が
残され、気動車や貨車が展示されている。
尚、広い構内は、多目的広場として利用
されている。
最寄りは、三笠市営バス『クロフォード公園
停留所』 である。
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踏切はすべて横断者優先。
足漕ぎトロッコは、徐行または一時停止である。
幌内〜幌内住吉間に残る、車両通行禁止の踏切跡。
補助標識が錆び付き、文字が読めなくなっている。
確かに線路奥の橋は自動車の通行が難しそうだ。
(まだ生きた標識なのだろう)
旧踏切より、上り三笠方面を見る。
右手(東側)を並行する道路は、北海道道1129号三笠栗沢線である。
同じく旧踏切より、下り幌内方面を見る。
三笠鉄道村(旧幌内駅)からの足漕ぎトロッコが人気のようだ。
線路は三笠駅まで繋がっておらず、途中で折り返すようになっている。
帰りは上り勾配で大変そうだ。
駅舎内部は事務所と売店。 所狭しとグッズが置かれている。
また、幌内太−幌内(三笠鉄道村)間のトロッコ列車の受付も行っている。
駅舎脇にあるトロッコ鉄道連絡線「あかしあ号」のりば。
幌内太駅からトロッコターミナル駅までをオート三輪で連絡している。
三笠鉄道村(旧幌内駅)方面へトロッコ列車や足漕ぎ式トロッコが
体験できる。 勾配があるので足漕ぎ式は大変かも・・・
駅舎(売店)内に掲示されている 『発車時刻表』。
右下に【非売品】の赤いシールがはられている。
廃止時のものと思われるが、どの年代のものかは不明。
駅舎側旧1番のりば(たぶん)東側より、岩見沢・萱野方面を見る。
当時の写真によると、撮影立ち位置右手に切り欠きホームがあったようだ。
旧駅前広場より、復元された駅舎と構内跨線橋を見る。
跨線橋もリフォームされているようで、通行が可能である。
国鉄キハ82系特急形気動車。
1961年(昭和36年)、北海道初の特急『おおぞら』の使用車両として
公園内に展示されている。 再塗装された車両は鉄道模型のように見える。
また、線路は旧幌内線をそのまま利用している。
写真は幾春別方面を見ている。
駅舎側旧1番のりば(たぶん)跨線橋脇より、幾春別・唐松方面を見る。
先頭の気動車は、 国鉄DD51形ディーゼル機関車・半重連形。
駅名 |
幌内(ほろない) |
駅構造
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単式ホーム1面1線の地上駅。 |
駅舎
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木造の地上駅舎。 |
管理形態
|
社員配置。 |
きっぷうりば
|
−
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駅内店舗
|
有人店舗
: −。 自動販売機 : −。 |
連絡通路
|
なし。 |
管轄
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北海道旅客鉄道 本社。 |
管理
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幌内駅。 |
乗降人員
|
− |
開業日
|
1882年(明治15年)11月13日
北海道開拓使・官営幌内鉄道の
幌内(貨物)駅として開業。
1883年(明治16年)2月2日
旅客・荷物取扱い開始。
1898年(明治31年)3月21日
三笠寄りに約860m移転。
1972年(昭和47年)11月1日
旅客・荷物取扱いを廃止し、貨物駅化。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄分割民営化により、JR北海道と
JR貨物が継承するも、JR北海道による
旅客列車は設定されなかった。 |
廃駅日 |
1987年(昭和62年)7月13日
幌内線廃線により廃駅。 |
所在地
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北海道三笠市幌内町2丁目。 |
備考
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駅は三笠市街の南東端に位置する幌内町
にあり、幌内貨物支線の終着駅であった。
場所は、三笠市役所から南へ延びる、
北海道道1129号三笠栗沢線を南東に約3km
の地点で、三笠市営バスの『鉄道記念館』
停留所がランドマークであるが、駅跡は
三笠鉄道村として一般公開され、大きな
看板があるため非常にわかりやすい。
廃駅時は複数の側線と引込み線、転車台、
機回し線を有し、駅東側の幌内炭坑からの
石炭輸送を担う貨物駅であったが、かつて
は旅客輸送も行っていた。
幌内線は、幌内炭山から出る石炭を小樽港
まで輸送する目的で敷設された鉄道で
あるが、トラックへの輸送転換や石炭需要
の衰退により、1987年(昭和62年)7月を
もって廃線となった。
幌内は北海道の鉄道発祥の地であった。
旅客営業廃止直前の『交通公社の時刻表
1972年10月号』によると、
三笠からの下り到着列車2本/日
(16:52、19:12)、
上り三笠への始発列車3本/日
(6:56、17:54、20:00)の発着があった。
駅舎は線路の北側にあり、それほど広く
ないが駅前広場を有した。
前述のように、駅跡は三笠駅跡の
クロフォード公園と同様、三笠鉄道村という
鉄道公園になっており、北海道で使用され
た多くの鉄道車両が置かれ、SL乗車・運転
や廃線を利用した足漕ぎトロッコ等が体験
できる他、三笠鉄道記念館(鉄道博物館)
には貴重な資料が展示されている(入館料
\520)。休日には各種イベントが開催され
ファミリーで賑わっている。
もちろん、鉄ちゃんにも絶対のオススメで
ある。
三笠鉄道村の先には幌内炭坑跡があり、
近くまで行くことが可能である。(廃された
施設があり誰もいないが)
また、炭坑までの引込み線が一部残って
いる。
駅跡から道道1129号を挟んだ北側に幌内の
小さな集落がある。
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幌内駅跡。 道道1129号線の歩道より撮影。
写真左端に市営バス『鉄道記念館』停留所、正面の更地が駅舎跡、
車両(キロ26 : 国鉄特急色)が展示されているところが旧ホームである。
鉄道村内にある駅名標。
後方のレンガ造りの建物が鉄道記念館である。
旧ホーム西端より、旧構内と上り三笠方面を見る。
多くの車両が展示されている。
『鉄道発祥の地』の碑。
自動連結器をモチーフにした斬新なデザインだ。
国鉄DE10形ディーゼル機関車寒地仕様。
ローカル線の貨客列車牽引や入換用途を主目的として開発され、
日本各地の蒸気機関車を置き換え、動力近代化を促進したそうだ。
現在でも道内ではノロッコ号などで活躍している。
S-304号機。
説明板によると、工場用路線で使用された蒸気機関車で、
道内室蘭の製鉄所やコークス工場で活躍したそうだ。
C形タンク機で、1939年(昭和14年)日本車輌製とのこと。
館内には、1985年(昭和60年)6月1日改正の
幌内線のダイヤグラムが展示されている。
写真ではわかりにくいが、上部に幌内貨物支線(既に幌内住吉駅の
記載はない)、下部に幌内線のダイヤが描かれている。
かなり大きなもので、よく見ると、旅客列車は赤線、貨物列車は
黒線にて色分け記載されており、唯一の交換可能駅である三笠駅では、
旅客列車同士の交換はなく、本線の旅客列車と支線の貨物列車にて
列車交換が行われていたことがわかる。
路線廃止のご案内 |
JR北海道 幌内線
岩見沢 ⇔ 幾春別 |
旧2番のりば(たぶん)跨線橋階段付近より、幾春別・唐松方面を見る。
幌内駅跡(三笠鉄道村)−幌内炭坑間には部分的に遺構が残っている。
2004年
7月撮影