駅のある風景 わたらせ渓谷鐵道 わたらせ渓谷線 C : 通洞駅足尾駅間藤駅廃・足尾本山駅
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関   東
     
桐  生  ⇔  間  藤
わたらせ渓谷鐵道 わたらせ渓谷線(わたらせけいこくせん)

 
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  202212月 撮影    
駅名  通洞(つうどう)
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 構内東側に木造の地上駅舎。
駅前広場  ○
管理形態
 社員配置。(時間別)
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ○ (営業時間 : 9:4515:40
  ※3月下旬〜11月は毎日営業
  ※12月〜3月上旬は日・祝のみ営業
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。 (トロッコ列車はアテンダントが対応)
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○(駅舎脇に公衆トイレ)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料
 コインロッカー
連絡通路
 なし。
乗車人員  42人/日(2018年度平均乗降人員)。
 40人/日(2017年度平均乗降人員)。
管轄
 わたらせ渓谷鐵道。
所属路線  わたらせ渓谷線。
管理
 大間々駅。
発着列車  下り 間藤方面 11本/日
 上り 桐生方面 11本/日
  普通列車、トロッコ列車が停車する。
主な歴史

 1912年(大正元年)1231
  足尾鐵道の通洞駅として開業。
 1918年(大正7年)61
  国有化され、内閣鉄道院・足尾線の駅となる。
 1980年(昭和55年)101
  貨物扱い廃止。
 1984年(昭和59年)21
  荷物扱い廃止。
 1985年(昭和60年)314
  無人駅化。
  足尾駅派遣による特別改札実施駅となる。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR東日本の所属駅となる。
 1989年(平成元年)329
  JR足尾線廃止。 第三セクター鉄道化により、
  わたらせ渓谷鐵道の駅となる。

所在地
 栃木県日光市足尾町松原13
 北緯363813.15秒、東経1392624.00秒。
 開業時は、栃木県上都賀郡足尾町松原。
接続バス  【通洞駅前】停留所
  場所 : 駅の南約70km。 県道250号沿い。
  運行 : 日光市営バス
   ・足尾JR日光駅線、赤倉線、遠上線
駅周囲
その他

 駅と駅の南側を流れる渡良瀬川の間に市街地が
 形成されている。
 駅は、旧・足尾町の中心部に位置し、開業当初から
 町の中心駅となっている。
 かつては、駅前に日光市足尾庁舎(旧足尾町役場)
 があったが、2013年(平成25年)85日付で、
 南へ450m程の通洞8-2へ移転している。
 役場跡はフリーの駐車場になっているようだ。
 足尾銅山観光や足尾歴史館等の最寄駅となっている。
 駅舎及びプラットホームは登録有形文化財に指定
 されている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    通洞駅 駅舎。
北欧の木造建築技法であるハーフティンバー様式で、
柱や梁が外に出ているのが特徴とのこと。
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内にて、きっぷりばと改札口を見る。
掲示物で埋め尽くされている。
撮影立ち位置後方にコインロッカーと飲料の自販機がある。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  ホーム側から駅舎を見る。    
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
       
       
       
       
  ホーム側駅舎の改札口上部に掲げられた『近代化産業遺産』の看板。
これは駅舎ではなく、当駅が最寄りの 『足尾銅山通洞抗』 のもの。
当駅は 2009年(平成21年)11月に 駅本屋及びプラットホームが
文化庁(文科省)により登録有形文化財(建造物)に指定されている。
     
       
       
       
       
       
       
      ホーム北端(足尾寄り)から、下り間藤方面を見る。
ホーム先の踏切は 『渋川踏切』。 その先に登録有形文化財の
『渋川橋梁』 がある。銘板には「明治44年 汽車製造合資会社」とある。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム北端(足尾寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。      
       
       
       
       
       
      ホーム中程より、下り間藤方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム中程より、上り大間々・桐生方面を見る。      
       
       
       
       
       
      ホーム南端(原向寄り)から、下り間藤方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム南端(原向寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
線路は足尾方面へ左へ緩くカーブして行くが、
かつては右手の石垣が途切れるあたりに分岐があり、
直線的に 『古河鉱業通洞選鉱所』 まで専用線が延びていた。
     
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。
当路線は、足尾銅山から産出される鉱石輸送のために敷設された
路線であり、坑口の名称がそのまま駅名になっている。
”通洞”は、本坑に通じる洞窟からの命名と思われる。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  構内南側(原向寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
警報機・遮断機のない踏切がある。(特に一般通行禁止ではないようだ)
踏切先に 『古河鉱業通洞選鉱所』 への分岐があったと思われる。
1975年(昭和50年)撮影の航空写真には、この先で2線に分岐した
専用線と複数の貨車が写っている。
     
       
       
       
       
       
      『古河鉱業通洞選鉱所』専用線の路盤より、
通洞駅・下り間藤方面を見る。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎ホーム側に掲示されている”周辺案内”。
銅山関係の案内に混ざって、銀山平や国民宿舎も案内されている。
     
       
         
       
      駅舎前の様子。
当地は山の麓ということで、起伏のある地形となっている。
正面に延びる駅前通りは、 栃木県道142号通洞停車場線である。
正面のモニュメントは、足尾町町制100周年の記念モニュメント。
もちろん銅製である。
正面奥に見える白い建物は、『旧足尾町分庁舎』。
 
       
       
       
       
       
         
         
         
         
         
         
  駅前から50m程の 『旧足尾町分庁舎』。
観光案内も行っていたようである。
庁舎は、2013年(平成25年)8月に足尾町役場と共に移転した模様。
現在は 『足尾町漁業協同組合』 となっている?
建物前の案内板には、『足尾の中心地 松原』 とある。
当地(松原地区)は、銅山開山以前の江戸期は『新梨村』 であり、
56戸の農家があるのみであったが、銅山発見後 1885年(明治18年)に
通洞坑が開坑、1920年(大正9年)に鉱業所が当地に移ってからは
活況を呈し、1955年(昭和30年)には248戸(1125人)の規模を有した。
人口は減少傾向にあり、2020年(令和2年)現在は100戸(152人)とのこと。
       
         
         
         
         
         
         
         
         



  202212月 撮影    
駅名  足尾(あしお)
駅構造
 単式ホーム11線、島式ホーム11線、
 計22線の地上駅。
 盛土式ホームを有する。
駅舎
 構内南側に木造の地上駅舎。
駅前広場  ○
管理形態
 社員配置。(時間別)
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ○ (営業時間 : 8:109:20
  ※3月下旬〜11月は毎日営業
  ※12月〜3月上旬は日・祝のみ営業
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。 (トロッコ列車はアテンダントが対応)
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○(駅舎脇に公衆トイレ)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料
連絡通路
 構内踏切。(警報機 : ○、 遮断機 : ×)
乗車人員  57人/日(2018年度平均乗降人員)。
 63人/日(2017年度平均乗降人員)。
管轄
 わたらせ渓谷鐵道。
所属路線  わたらせ渓谷線。
管理
 大間々駅。
発着列車  下り 間藤方面 11本/日 (反対側ホーム)
 上り 桐生方面 11本/日 (駅舎側ホーム)
  普通列車、トロッコ列車が停車する。
  トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅となっている。
主な歴史

 1912年(大正元年)1231
  足尾鐵道の足尾駅として開業。  終着駅。
 1918年(大正7年)61
  国有化され、内閣鉄道院・足尾線の駅となる。
 1980年(昭和55年)101
  荷物扱い廃止。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR東日本、JR貨物の
  所属駅となる。
 1989年(平成元年)329
  JR足尾線廃止。 第三セクター鉄道化により、
  わたらせ渓谷鐵道の駅となる。
 1989年(平成元年)41
  貨物扱い廃止。

所在地
 栃木県日光市足尾町掛水6番地。
 北緯363829.99秒、東経1392652.70秒。
 開業時は、栃木県上都賀郡足尾町掛水。
接続バス  【足尾駅前】停留所
  場所 : 駅の南約50km。 県道250号沿い。
  運行 : 日光市営バス
   ・足尾JR日光駅線、赤倉線、遠上線
駅周囲
その他

 当駅は、1973年(昭和48年)に閉山した足尾銅山で
 栄えた駅である。
 閉山後の1975年(昭和50年)撮影の航空写真には、
 構内に多くの留置線が確認出来る。
 また、現在はまばらになった住宅等の建物も、
 通洞駅周辺から当駅周辺にかけて、建物が密集して
 様子が撮影されている。
 現在でも駅周囲には 銅山に関連した住宅や施設など
 古河鉱業の遺構が複数残されている。
 駅舎、プラットホーム、危険品庫及び貨物上屋等は
 国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    足尾駅 駅舎。 開業時からのものだが、昭和13年に改修を受けている。
駅本屋及び上りプラットホーム(09-179)、下りプラットホーム(09-0181
が登録有形文化財に指定されている。
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎出入口。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内の様子。
正面のきっぷうりば左手に飲料の自販機が置かれている。
   
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  上りホームより改札口を見る。     下りホームより駅舎を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  下りホーム西寄り(通洞寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
隣の上りホーム端にレンガ造りの危険品庫が見える。
    下りホーム西寄り(通洞寄り)から、下り間藤方面を見る。  
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      下りホーム中程より、構内踏切と下り間藤方面を見る。
間藤行き普通列車は、この踏切手前に停車し、降車客が踏切を
渡り終えてから発車するが、5両編成の「トロッコわたらせ渓谷号」の
到着時は、列車が構内踏切を跨いで停車するため、列車が間藤側へ
引き上げるまで、降車客はホーム上で待機することになる。
 
  上りホーム東寄り(間藤寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  下りホーム東端(間藤寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
当ホームは島式ホームとなっており、ホームの撮影立ち位置側
(右側)は、のりばの形式となっているが、線路とホームが離れている。
ホーム長は109mで、ホーム右手には側線が4線程敷設されている。
1975年(昭和50年)撮影の航空写真には、ここに多くの貨車が写っている。
現在使用されている側線は1線のみで、「トロッコわたらせ渓谷号」の
留置や早朝列車の夜間滞泊に使われるとのこと。
かつて右手の側線は、上下方向とも本線に繋がっていたが、
現在はこの先の構内通洞寄りですべて車止めされ、
本線に繋がっているのは間藤側のみとなっている。
     
       
      上りホーム東寄り(間藤寄り)から、下り間藤方面を見る。
右手の旧貨物側線には、キハ30 35とキハ35 70
静態保存されているが、かなり老朽化が進んでいる。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。
駅名は開業時の町名から命名されたものであるが、
旧・足尾町の中心街は通洞駅周辺となっている。
 
       
       
       
  駅舎東側の貨物ホームと上屋。
三面を間知石の布積で築いた延長24mのプラットホーム上に
桁行22m、梁間5.5m、切妻造、平側吹放ち、妻側外装下見板張とする
木造平屋建の貨物上屋が登録有形文化財(建造物) 09-0180 に指定
されている。 尚、妻側の両壁は補修を受けており、当時の物ではない。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      下りホーム西端(通洞寄り)の危険品庫。
間口2.7m、奥行1.8mの片流波形スレート葺の煉瓦造平屋建で、
外壁は半枚厚の長手積、四隅に柱形をつくり、
開口部は欠円アーチ形となっている。
登録有形文化財(建造物) 09-0183 に指定されている。
 
       
       
       
       
       
       
  危険品庫の建物財産標。
「危険品庫 2号」 とあり、2代目の危険品庫である。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅前広場側の旧貨物側線には3台のモータカーが静態保存されている。
本山で使用のものか、構内の貨車入れ換えに使用のものかは不明。
尚、構内の側線には車掌車やタンク車が留置されている。
いずれの側線も本線とは分断されている。
 
       
       
       
         
  駅舎前より駅前を見る。
右手の駅前広場出入口部に食料品店がある。 また、正面から左手に
折れるメインストリートは、栃木県道250号中宮祠足尾線である。
       
         
         


  202212月 撮影    
駅名  間藤(まとう)
駅構造
 桁式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 構内西側に木造の地上駅舎。
駅前広場  ×
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅舎前に公衆トイレ)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料
連絡通路
 ×
乗車人員  158人/日(2018年度平均乗降人員)。
 141人/日(2017年度平均乗降人員)。
管轄
 わたらせ渓谷鐵道。
所属路線  わたらせ渓谷線。
管理
 大間々駅。
発着列車  上り 桐生方面 12本/日。
  普通列車、トロッコ列車が停車する。
  トロッコわっしー号の始発・終着駅となっている。
主な歴史

 1914年(大正3年)111
  足尾鐵道の間藤駅として開業。  一般駅。
 1918年(大正7年)61
  国有化され、内閣鉄道院・足尾線の駅となる。
 1970年(昭和45年)101
  貨物、荷物扱い廃止と同時に無人駅化。
  スイッチバック施設撤去。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR東日本、JR貨物の
  所属駅となる。
 1989年(平成元年)329
  JR足尾線廃止。 第三セクター鉄道化により、
  わたらせ渓谷鐵道の駅となる。
  当駅 - 足尾本山駅間の貨物線廃止。
 1994年(平成6年)
  駅舎改築。

所在地
 栃木県日光市足尾町下間藤2番地。
 北緯363912.50秒、東経139270.31秒。
 開業時は、栃木県上都賀郡足尾町下間藤。
接続バス  【間藤駅前】停留所
  場所 : 駅前。 県道250号沿い。
  運行 : 日光市営バス
   ・足尾JR日光駅線、赤倉線、遠上線
駅周囲
その他

 わたらせ渓谷線の終着駅である。
 かつての銅山の貨物・旅客輸送で栄えた駅で、
 最盛期には18人の駅員がいたと駅の案内板にある。
 ホーム北側に旧構内が更地となって残っている。
 駅前には鋳物材料の開発会社である 「古河C&F」が
 あり、駅北側の県道250号沿いの下間藤地区には
 商店や住宅がまばらに並んでいる。
 銅山で栄えた頃の下間藤、上間藤、赤倉地区は
 大きな商業地区だったとのこと。
 小学校や発電所跡など、当時の遺構が数ヶ所
 案内板と共に残るが、人通りも少なく、駅周囲は
 ひっそりしている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    間藤駅 駅舎。
わたらせ渓谷鐵道に移管後の1994年(平成6年)に建て替えられたもの。
かつては駅舎内の 『間藤駅観光センター』 にてレンタサイクルを
行っていたが、2022年(令和4年)10月末をもって終了となっている。
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  展望台より駅舎と駅構内を見る。
貨物輸送の廃止により、スイッチバック施設が撤去されたことと、
駅舎の改築により、国鉄時代と配線やホームが様変わりしている。
かつては、足尾本山へ通じる本線(貨物線)が列車が止まっている
付近に敷設されており、当駅止まりの旅客ホームはその左手(駅舎側)
にあった。  現在の桁式ホームは貨物扱い廃止後に
旅客線の路盤上に張り出して設置されたものである。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内の様子。
無人駅用の造りとなっており、きっぷうりば等の窓口はない。
左手ロングベンチ奥の白いケースに駅ノートが入っている。
   
     
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム南端(足尾寄り)から、線路終端方向を見る。
当ホームは、スイッチバック廃止後に新しく設置されたものである。
ホーム左手の建物は施錠されているが、飲食店のような造りをしている。
    ホーム南寄り(足尾寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
線路左手の上り坂は、かつてのスイッチバック線の路盤である。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム中程より、線路終端方向を見る。
桐生発10:0611:41 当駅止まりの普通列車が到着。
車両は、わたらせ渓谷鐵道 WKT-520形(WKT-522)一般形気動車。
    ホーム中程より、上り大間々・桐生方面を見る。
ホーム右手の植え込み部分は、かつての旅客線の路盤跡である。
旅客線は2線あり、単式ホームと切り欠きホームに入線していた。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム北寄り(廃・足尾本山寄り)から、線路終端方向を見る。
尚、当駅は開業当初より旅客線の終着駅であった。
    ホーム北端(廃・足尾本山寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
右手の櫓のような建造物は望遠鏡が設置された展望台である。
駅舎壁面には 「カモシカの見られる駅」 とある。
展望台の奥に見える大きな建物はトイレである。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。
駅名は地名から。
地名の”藤”は峠を示すようで、峠の間にある所という意味らしい。
 
       
       
       
       
       
  ホーム北端(廃・足尾本山寄り)から、
上り勾配標と線路終端の車止めを見る。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
      駅舎壁面の周辺案内。
見えにくいが、近くは日光市指定史跡である間藤水力発電所跡をはじめ、
遠くは日光東照宮も記載されている。
日光市内へは通洞、足尾および当駅前より路線バスの便がある。
 
       
       
       
       
       
  構内北側から、廃・足尾本山方面を見る。
26.7‰ の上り勾配である。
路盤のほとんどが残されている。
レールは廃されているが、並枕木は残されている。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      構内北側(廃・足尾本山寄り)から、南側の旧貨物ヤードを見る。
左手の藪が旧貨物線の路盤、奥の建物が駅舎であり、
貨物ヤード側には駅舎併設の 『下間藤集会所』 の出入口がある。
この旧貨物ヤードは現在は更地となっており、駅舎・ホームとの
高低差がない。  レールを廃した後に盛土されたものと思われる。
掘り返せば並枕木が出てくる可能性がある。
 
       
       
       
       
       
  駅前を通る栃木県道250号中宮祠足尾線より、
廃・足尾本山駅方面を見る。
上り坂であり、この先に下間藤集落がある。
     
       
       
         
         
         
         
         
         
         
         
         
        駅前を通る栃木県道250号中宮祠足尾線より、足尾駅方面を見る。
下り坂である。  駅舎は左手。
 
         
           
 
 
           
 
スイッチバック時代の遺構
    202310月 撮影  
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  現在のホーム中程より、駅舎・線路終端方向を見る。
写真中央左の樹木の後に かつての旅客ホーム端の傾斜部が見える。
その奥の木の壁は、日光市による 『間藤駅前公衆トイレ』 である。
スイッチバック時代のトイレもこのあたり(もう少し駅舎寄り)にあった。
    現在のホーム中程より、上り大間々・桐生方面を見る。
右手にかつての旅客ホーム端の傾斜部があり、
現ホームとの間の旧路盤は盛土され花壇となっている。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      旧旅客ホーム南端(足尾寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。  
  現在の公衆トイレを背に、駅舎・線路終端方向を見る。
コンクリート製の旧旅客ホームのフチが見える。
フチの右手が盛土された旧路盤である。
     
         
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム南端(足尾寄り)から、上り大間々・桐生方面を見る。
線路左手の坂道は、かつてのスイッチバック線の路盤である。
藪と雪に埋もれて見えないが、本線から分断された線路が残る。
当スイッチバックはX形をしており、この勾配を利用して
足尾本山方面への登り勾配に向かう加速線として使われていたようだ。
尚、写っていないが線路右脇に 22.2‰の下り勾配標がある。
                             
202212月 撮影
    駅前を通る栃木県道250号中宮祠足尾線より、上り大間々方面を見る。
撮影立ち位置左手が、ホーム南端である。
写真左端に本線の 22.2‰の下り勾配標が見える。
また、本線左手にはスイッチバックの引き上げ線(加速線)が
かなりの急勾配で 200m程先まで続いている。
 
       
       
       
       
       
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
        駅前を通る栃木県道250号中宮祠足尾線より、
駅舎・線路終端方向を見る。
間藤駅構内南端より続くスイッチバックの引き上げ線(加速線)は、
写真右手の樹木が生い茂っているあたりで終端となっているようだ。
また、引き上げ線はすべて勾配となっており、平坦な部分はない。
 
         
         
         
         
 
 
           
 
間 藤 踏 切
    202212月 撮影  
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  踏切跡南側にある 『自由図書』 という店舗の壁に掲げられた
『間藤踏切跡』 の案内板。
    栃木県道250号中宮祠足尾線より、
間藤踏切跡と廃・足尾本山方面を見る。
道路上の踏み板や線路は埋め戻されているが、警報機が残っている。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      『間藤踏切跡』にて、下り廃・足尾本山方面を見る。
線路先に 『第二松木川橋梁』、その先に見える建物は、
2005年(平成17年)に閉校となった、足尾町立本山小学校の講堂である。
当講堂は、1940年(昭和15年)築であり、『旧本山小学校講堂』 として
2016年(平成28年)1129日に、文化庁(文科省)により
登録有形文化財(建造物)に指定されている。
 
       
       
       
       
       
       
  『間藤踏切跡』にて、上り大間々・桐生方面を見る。
切り通しの法面には落石防止ネットが施工されている。
線路上に一部崩落が見られる。
立入禁止の立て看板があるが、バリケードは設置されていない。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
 

足尾町立本山小学校。
1892年(明治25年) 私立古河足尾銅山尋常高等小学校として開校。
1947年(昭和22年)に公立に移管され、足尾町立本山小学校となる。
2005年(平成17年)3月末 児童数減少により閉校している。
廃校後20年近いが、市により管理されているようで荒廃感はない。
                               
202310月 撮影

     
       
      『間藤踏切跡』の北側に架けられた 『間藤橋』。
銘板には 『昭和十三年四月竣功』 とある。
『第二松木川橋梁』をくぐる形式で 『松木川』 に架橋されている。
橋の先は鉱山施設があるようで、
古河機械金属(株)により通行止めされている。
 
       
       
       
         
 
 
           
 
向間藤トンネル
    202310月 撮影  
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  栃木県道250号中宮祠足尾線から本山小学校跡に向かう途中の
跨線橋から 『向間藤トンネル入口』 を見る。
     
       
       
         
         
         
         
        跨線橋より上り間藤方面を見る。
眼下に小さな小屋が見える。
鉄道用の施設と思われるが詳細不明。
 
         
         


  202310月 撮影    
駅名  足尾本山(あしおほんざん) : 廃貨物駅
駅構造
 3線の地上駅 : プラットホームは無かったようだ。
駅舎
 −
駅前広場  なし。
管理形態
 有人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。 (旅客扱いなし)
 ICカード対応 : ×
トイレ  −
駅内店舗
 有人店舗 : −
 自動販売機 : −
連絡通路
 −
乗車人員  旅客扱いなし。
管轄
 わたらせ渓谷鐵道、 JR貨物。
所属路線  わたらせ渓谷線。
管理
 −
発着列車  貨物列車のみ発着していた。
主な歴史

 1914年(大正3年)815
  足尾鐵道の足尾本山駅として開業。  貨物駅。
 1918年(大正7年)61
  国有化され、内閣鉄道院・足尾線の駅となる。
 1973年(昭和48年)
  足尾銅山閉山、製錬事業は継続される。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR東日本、JR貨物の
  所属駅となる。
  貨物輸送の終了に伴い休止駅となる。
 1989年(平成元年)329
  JR足尾線廃止。 第三セクター鉄道化により、
  わたらせ渓谷鐵道の駅となる。
  間藤 -当駅間はわたらせ渓谷鐵道の
  免許線(未開業)となる。
 1989年(平成元年)41
  JR貨物 足尾本山駅廃止。
 1998年(平成10年)62
  間藤 - 当駅間(1.9km) 鉄道事業免許失効。

所在地
 栃木県日光市足尾町本山1-1
 北緯363957.5秒、東経1392638.9秒。
 開業時は、栃木県上都賀郡足尾町本山。
接続バス  【赤倉】停留所
  場所 : 駅跡の東約150m。 県道250号沿い。
  運行 : 日光市営バス
   ・足尾JR日光駅線、赤倉線、遠上線
駅周囲
その他

 当駅は、主に本山抗からの産出銅鉱石・資材運搬に
 使用され、銅山閉山後も本山製錬所の稼動で、
 1987年(昭和62年)の貨物輸送終了まで稼働した。
 駅跡のある本山精錬所は国指定史跡となっており、
 立入が禁止されている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    『出川橋梁』 南側(間藤寄り)から、足尾本山方面を見る。
当橋梁北端が足尾本山構内に直結している。
線路左手の高台に旧本山精錬所の硫酸タンク、
右手に大きな貯鉱場が見える。
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  足尾本山構内の様子。
非公開の国指定史跡のため、立入禁止となっている。
腕木式信号機、転轍機、建屋等が残っている。  左手の建物は駅舎、
見えないが駅舎の奥に駅倉庫とプラットホームがある。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  旧本山精錬所の南側にある足尾本山構内南門。
精錬所稼働時からあった門かは不明であるが、
こちらもしっかり閉ざされている。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
     

南側の足尾本山構内南門前より、出川橋梁と間藤方面を見る。
出川橋梁は1912年(大正元年)、九州鉄道(現JR九州)から
トラス橋を移設し架橋。 老朽化により 1953年(昭和28年)、
プレートガーダーに掛け替えられ現在に至る。
塗装記録表には、『下新田起点 43K908M20』、『支間 15M35』、
『塗装年月 19747月』 云々とある。

 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  南側の足尾本山構内南門からちょっとのぞき見。
詳しく内部をのぞき見ることは出来ない。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      『出川橋梁』の先にある『向赤倉トンネル』。  
       
         
         
         
         
         
  『出川橋梁』 南側(間藤寄り)から、足尾本山方面を別角度で見る。
『出川橋梁』 は、利根川水系の一級河川である渡良瀬川支流の出川と
一般道を跨いでいる。 
橋梁下の一般道は、右手へ国の重要文化財である『古河橋』。
左手へ『銀山平』方面へ続いている。
       
         
         
         
         




 
わたらせ
渓谷線終点


 

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