駅があった風景 日本国有鉄道 五日市線 D : (廃)大久野駅(廃)武蔵岩井駅

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拝  島  ⇔  武蔵五日市
日本国有鉄道 五日市線(いつかいちせん)

 
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東京都道31号青梅あきる野線を背に、上り拝島・立川方面を見る。
右手に見える架線の張られた高架が現役の本線(右手後方が武蔵五日市)、
左手の石垣部が岩井支線の路盤跡である。
写真正面で両線が合流する所が、(廃)三内信号扱所である。
      武蔵五日市から500m程北に残る岩井支線の路盤跡にて、
武蔵岩井方面を見る。   写真左手に電柱の見える所を、
東京都道31号青梅あきる野線が通っている。
岩井支線の路盤跡が残るのはこの付近のみとなっている。
 
       
       
                 

 
               
       
駅名  大久野(おおぐの) : 廃駅
駅構造
 旅客扱い当時は、盛土式単ホーム1面があったが、
 貨物専用駅となった後、旅客ホームの法面が改修
 ・盛土され、のりばの機能は失われている。
 廃止時は2線(と思われる)の貨物駅で、
 最盛期は5線程の側線を有した。
駅舎
 構内東側に木造の地上駅舎。
駅前広場  −
管理形態
 職員配置。
きっぷ
うりば

 出札窓口 : −
 券売機 : −

改札  行わない(旅客扱いなし)
トイレ  −
駅内店舗

 有人店舗 : −
 自動販売機 : −

連絡通路

 −

乗車人員  −
管轄
 日本国有鉄道 東京西鉄道管理局。
所属路線  五日市線。(通称:岩井支線)
管理
 −
発着列車  貨物扱いのみ。(石灰石、セメント他)
 旅客扱いがあった当時は、
 武蔵五日市-大久野-武蔵岩井間を往復する列車が
 6往復/日発着した。(1967年当時)
主な歴史

 1925年(大正14年)920
  私鉄・五日市鉄道の武蔵五日市駅-武蔵岩井駅間
  延伸に伴い開業。 一般駅。
 1940年(昭和15年)103
  私鉄・南武鉄道に合併され、同社の所属駅となる。
 1944年(昭和19年)41
  南武鉄道が戦時買収により国有化。
  運輸通信省鉄道総局・五日市線の駅となる。
 1971年(昭和46年)21
  旅客扱い廃止。 貨物専用駅となる。
 1982年(昭和57年)1115
  武蔵五日市駅-当駅間廃線に伴い廃駅。

所在地
 東京都西多摩郡日の出町大字大久野。
 (北緯354436.0秒、東経1391342.5秒)
接続バス
(現在)
 【大久野中学校】バス停留所
  場所 : 駅跡の東約250m。 都道31号線沿い。
  運行 : 西東京バス
   ・五20 武蔵五日市駅〜つるつる温泉
   ・五21 武蔵五日市駅〜松尾
   ・五30 福生駅〜武蔵五日市駅
駅周囲
その他
 山地に囲まれた起伏のある土地に、田畑と住宅が
 混在している。
 かつての大久野村の中心駅であった(開業時)。
 (大久野村は 1955年に平井村と合併し、日の出村
  となる)
 周囲は廃駅時に比較すると住宅は減少傾向に
 あるようだ。

 

 

20215月・9月 撮影
   
   
   
   
   
   
   
      大久野駅跡。
日の出町の公園として整備されている。
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  公園名は 『語らいとふれあい広場』。
公園の説明が書かれているが、「大久野駅跡に設置した」との記述はなく
また、ここに駅があった痕跡は全く残っていない。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  かつての駅前通りにて、武蔵五日市側から武蔵岩井方面を見る。
左手の公園が駅跡になる。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      かつての駅前通りにて、武蔵岩井側から武蔵五日市方面を見る。
1961年撮影の航空写真では、写真中央右手の樹木付近から
駐車車両がある辺りにかけて駅舎が確認できる。
20219月撮影)
 
       
       
  かつての駅前通りにて、武蔵五日市側から武蔵岩井方面を見る。
左手が駅舎のあった辺りだが、何の痕跡もない。 (
20219月撮影)
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      かつての駅前通りにて、武蔵岩井側から武蔵五日市方面を見る。
旧構内は、公園となった
『語らいとふれあい広場』 の他、
『大久野老人福祉センター(右手赤い屋根)』、日ノ出町消防団分団、
および民家となっている。
 
       
       
  かつての構内西側の路盤跡には道路が開通している。
右手の赤い屋根が 『大久野老人福祉センター』。
武蔵五日市側から武蔵岩井方面を見る。
       
         
         
 
 
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  かつての構内西側路盤跡に開通した道路にて、武蔵岩井方面を見る。
写真右手の「止まれ」標識の右側が旧駅前通りである。
写真左手のカーブミラー先の非舗装路が岩井支線の路盤跡である。
    旧駅前通り北側に面した 『幸神(さちかみ)神社』。
建武2年(1335年)創建で、御祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
境内には樹齢700年と推定され、1942年(昭和17年)に国の
天然記念物に指定された 『シダレアカシデ』がある。
駅前通り先の赤い「止まれ」標識のある付近が旧構内北端である。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  上の写真のカーブミラー脇より、武蔵岩井方面を見る。
この路盤跡は、現在 太平洋セメント(株)の社有地となっており、
正面の民家先に柵が設置され、一般の無断立入りが禁止されている。
尚、立入りは武蔵岩井駅跡前にある太平洋セメント(株)の
守衛所へ申請する。(但し日祝日は休業のため閉まっている)
立入禁止柵の少し先には武蔵岩井駅への旅客線と
日本セメントへの引き込み線の分岐があった。
     
       
      岩井支線の路盤跡にて、旧大久野駅構内方向を見る。
正面へ延びる道が、旧構内西側の路盤跡に開通した道路。
写真左端の道が、旧駅前通り。
正面の民家と民家手前を左右に通る町道は昔から存在しており、
1961年撮影の航空写真では道路の白線部分に踏切が確認出来る。
 
       
       
       
           

           

 

 

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  平井川西岸を並行する『勝峰山林道』にて、大久野駅跡方面を見る。
写真中央付近の立て看板がある先が岩井支線(旅客線)の路盤跡で、
右手のカーブミラー右側に引き込み線(貨物線)の路盤跡がある。
尚、この 『勝峰山林道』 は、岩井支線廃止後の2016年(平成28年)に
開通し、同時に武蔵岩井駅の遺構も撤去されている。
   

平井川西岸を並行する『勝峰山林道』にて、武蔵岩井方面を見る。
正面に見える生垣(実は金網フェンスに蔦が密生したもの)の先が
日本セメント(現太平洋プレコン工業)の駐車場になっている。
1961年撮影の航空写真では、岩井支線(旅客線)は左手の
岩肌に沿って敷設されてることが確認出来る。

     
     
     
         
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
       
  岩井支線(旅客線)の路盤跡から、大久野方面を見る。
自然回帰が進んでいるが、僅かにクルマの轍が確認出来る。
廃線後は道路として整地されたようで、バラストも確認出来ない。
引き込み貨物線は右手の森側に敷設されていた。
    岩井支線(引き込み貨物線)の路盤跡から、大久野方面を見る。
大久野駅構内北端100m程先の分岐から旅客線と引き込み貨物線は
並行して武蔵岩井方面に向かっており、撮影立ち位置付近にて
武蔵岩井方面と日本セメント方面に別れていた。
 
       
       
           
 
 
     
       
駅名  武蔵岩井(むさしいわい) : 廃駅
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
 ホーム南側400m程に武蔵岩井駅と
 日本セメント西多摩工場(現・太平洋マテリアル
 西多摩工場)への引き込み線の分岐があり、
 武蔵岩井駅へは旅客列車のみ入線していた。
駅舎
 ホームには上屋があったが、駅舎の存在は不明。
駅前広場  −
管理形態
 不明。
きっぷ
うりば

 出札窓口 : −
 券売機 : −

改札  不明。
トイレ  −
駅内店舗

 有人店舗 : −
 自動販売機 : −

連絡通路

 −

乗車人員  −
管轄
 日本国有鉄道 東京西鉄道管理局。
所属路線  五日市線。(通称:岩井支線)
管理
 −
発着列車  武蔵五日市-大久野-武蔵岩井間を往復する列車が
 6往復/日発着した。(1967年当時)
 当駅発立川行きおよび立川・拝島発当駅止まりの
 旅客列車も存在したが、どちらも武蔵五日市で
 接続列車に乗り換える形式であった。
主な歴史

 1925年(大正14年)920
  私鉄・五日市鉄道の武蔵五日市駅-当駅間延伸に
  伴い開業。 一般駅。
 1940年(昭和15年)103
  私鉄・南武鉄道に合併され、同社の所属駅となる。
 1944年(昭和19年)41
  南武鉄道が戦時買収により国有化。
  運輸通信省鉄道総局・五日市線の駅となる。
 1952年(昭和27年)320
  貨物・荷物扱い廃止。
 1971年(昭和46年)21
  大久野駅-当駅間廃線に伴い廃駅。

所在地
 東京都西多摩郡日の出町大字大久野字岩井。
 (北緯354455.1秒、東経1391338.1秒)
接続バス
(現在)
 【岩井橋】バス停留所
  場所 : 駅跡の東約80m。 都道184号線沿い。
  運行 : 西東京バス
   ・五20 武蔵五日市駅〜つるつる温泉
   ・五21 武蔵五日市駅〜松尾
駅周囲
その他
 当時の日本セメント西多摩工場に隣接した旅客駅で
 旅客列車の運行は6往復/日程度であった。
 貨物輸送は同工場内への引き込み線にて、
 セメントの搬出と燃料の搬入を主体とした。
 旅客駅跡は山間を南北に流れる一級河川平井川
 (多摩川水系)沿いに位置した。
 旧駅は大久野集落の北側に位置し、平井川と並行
 する東京都道184号奥多摩あきる野線沿いには
 民家が点在している。

 五日市線の終着駅であった。

 

 

20215月 撮影
   
   
   
   
   
   
   
      東京都道184号奥多摩あきる野線より、
平井川に架かる岩井橋(旧橋)を見る。
橋の先に太平洋プレコン工業(株)日の出工場の守衛所が見える。
武蔵岩井駅は守衛所から道路を挟んだ左側にあった。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  武蔵岩井駅 駅跡。(工場前の道路にて南側を見る)
廃駅後しばらくはホームと上屋が残り、日本セメント(株)の
駐輪場として利用されていたが、老朽化が進み
『勝峰山林道』(写真左手のグリーンのフェンス部分) の整備・開通に
伴い、2016年(平成28年)頃に解体・撤去されている。
現在では写真右手の案内板が残るのみで、コンクリート製の
車止めも含め、 跡形もなくなっている。
尚、この駐車場部分は社有地にて無断立入禁止となっている。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
  上の写真の撮影立ち位置より、右手(工場内部方向・西側)を見る。
工場内道路を鉄道橋のような橋が架かっている。
1961年撮影の航空写真では、この橋は道路橋であり、
日本セメント(株)への引き込み線は、正面カーブミラー先の
山側に沿って敷設されていることが確認出来る。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      左上の武蔵岩井駅駅跡の撮影立ち位置より振り返る。
(工場前の道路にて北側を見る)
太平洋プレコン工業(株)日の出工場(旧日本セメント西多摩工場)の
正門と守衛所がある。 訪問時は休日にて守衛所が閉まっており
見学許可を申請することが出来なかったため、
写真はこの程度に留める。
 
       
       
       
       
         
         
  太平洋プレコン工業(株)の正門前付近より東側を見る。
岩井橋が二本架かっており、右が新橋、左が旧橋となっている。
旧橋は車両の通行が禁止されている。
橋を渡った先には、東京都道184号奥多摩あきる野線が
南北に走っている。 左手(北側)へ『つるつる温泉』方面である。
       
         
         
         
           



 


五日市線
終点

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