下北半島・易国間林道 】


ここは、青森県の下北半島。その突端の大間町である。

何故ここが今回の出発地なのか?

早い話、北海道の帰りなのだ。

北海道編は、『大間・函館・松前』 を参照いただきたい。


昨夜、函館からのフェリーで大間港着。

時刻は既に21:00をまわっており、天気は雨。

食事をしようとお店を探すがない。

っちゅーか、この地域ではもう閉店してる時間だよね。

ファミレスもなさそうだし・・・

ナビで検索すると、 おっ! コンビニ発見。

コンビニは結構混雑している。

こいつらみんな、俺と同じフェリーで上陸した旅行者だな、きっと。

何とか食料と飲み物を確保し、東へ向かって走る。 寝場所探しだ。

町を出ると街灯も少なく、雨も結構強く降っていて、

道路脇がよく見えない。

風間浦村になんとか駐車スペースを見つける。

トイレもあるようだし(暗くて不気味だが)、まずは一安心。

 

朝、目が覚めると雨はやんでおり、曇り空ながらも天気はもちそうだ。

今日の目的地は、【奥薬研温泉】と【恐山】。

バイクで日本一周 の時に行って以来、17年ぶりの訪問となる。

ここから【奥薬研温泉】までのルートは、大畑町から青森県道4号で

アプローチするのが一般的、というか安全だそうだ。

しかし、せっかく風間浦村にいるのだから、このまま林道使って

行ったほうが、おもしろそうだな。

昨夜の雨で道の状態が心配だが、まあ行くだけ行ってみよう。

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日程 : 2008815日(金) 曇り

行程 : 大間町(R279) ⇒ 風間浦村(易国間林道) ⇒ 奥薬研温泉(県道4号) ⇒ 恐山(かまふせパノラマライン)
      ⇒ 釜臥
山(県道4号) ⇒ むつ市


易国間(いこくま)林道への入口は、【易国間小学校】が目印。

小学校を過ぎると、ほどなく民家がとぎれ、

道が急に細くなり、ダートとなる。

【易国間林道】の始まりである。(と思う。標識ないぢゃん!)


ほどなく、右に枝道出現。

【易国間林道3.3km地点。徳利沢林道→】 と、今度は標識がある。

【徳利沢林道】 は、木組みのゲートで封鎖され、

道は草木に埋もれているようだ。

500m程で更に分岐。 左へ広い道と、斜め右へ細い道が延びている。

左へ【小川目林道】 の標識と沢山の看板が立っている。

こんなの走りながら全部読める訳ないぢゃん!

クルマを停めて読んでいく。

【小川目林道】の7km先に、『なめこ園』という所があるらしく、

「予約制なので一週間くらい前に電話を・・・」と書いてある。

後から調べたら、季節限定で天然の”なめこ狩り”ができるとのこと。

7.5km先には 【燧(ひうち)ヶ岳登山口】とある。

【易国間林道】は斜め右へ。

でも、標識がなければみんな左の広い道を行くんだろうなぁ。

 

【易国間小学校】を過ぎると、すぐに道はダートとなる。


この易国間林道は、道幅はほとんど 11.5車線と狭いが、

路面状態は良好で、乗用車でも通行になんら問題がない。

交通量も非常に少なかった。


やがて、少し開けた峠に出る。 標識はないが、易国間峠と思われる。

右に舗装路が分岐している。

眺望がきくかと思い上っていくと、なにやら通信施設のような

鉄塔が建っており、柵が閉まっている。舗装路はそこで行き止まり。

Uターンスペースもなく、そのままバックで戻るハメに・・・

【易国間林道】。 少し前まではかなり荒れた林道だったと聞く。


峠を越え、【佐藤ヶ平林道】に入っても、路面状況は変わらず、

非常に走りやすい。

眺望は相変わらず望めないが、

薬研(やげん)に向けてゆるやかな下りが続く。


やがて赤い橋が現れる。

この橋を渡ると、右手に佐井村からの県道284号線に合流。

この橋から佐井村方面は21kmの砂利道との看板がある。

これはもしかして、険道284号線かもしれないなぁ。

ここからむつ市大畑町までが、冒頭にも書いた県道4号線で、

きちんと整備され、一番安全に来られるらしい。


橋から数100mで、【奥薬研(おくやげん)温泉】着。

17年振りの訪問は、

あ〜こんなだったかなぁ。 変わってしまったのかなぁ。

と言うのが第一印象だ。

【易国間小学校】前からアプローチ開始。
右に【燧ヶ岳林道】を分ける。 ロープで通行規制がかかっている。


県道4号線を 【恐山】へ向かう。

【恐山】に近づくと、道路の脇の川から硫黄の臭いがしてくる。

河床の色も変色している箇所が目立つ。

この先の宇曾利山湖(宇曾利湖)を水源とする

二級河川の正津(しょうづ)川である。


【恐山】に到着。

ここに来るのは2度目であるが、

相変わらず観光客で賑わっている。

かなり広い駐車場もたくさんのクルマが停まっている。

寺院であり、信仰の地なのだが、

下北半島最大の観光地となっている。


宇曾利山湖を後にし、県道4号線をむつ市方面へ。

【釜臥山展望台】 の標識に興味を持って県道を右折。

まず最初に着いたのが、【恐山展望台】。

『宇曾利山湖』とその外輪山が見える。

が、曇り空に加え、モヤがかかって景色が良く見えない。

次にあるのが、【むつ湾展望台】。

ここもモヤで視界不良。

道路にモヤはないのだが・・・


これはたぶん【釜臥山展望台】もダメだろう。

と思いながらも取り敢えず行ってみる。

標高が上がるに連れ、道路もモヤってくる。

はっきり言って視界が非常に悪い。

広い駐車場のようなところの入口あたりに人が立っている。

どうも来訪者をチェックしているようだ。

景色もまったく見えないし、ここで引き返す。

後から知ったのだが、この展望台は自衛隊の敷地内に

あるらしい。(だから入門者をチェックするのね)

晴れていれば素晴らしい展望だそうだ。 残念。また来よう。

同じ標識を、方向を変えて撮ったもの。 風間浦村側からの 【易国間林道】 は、峠を境に 【佐藤ヶ平林道】 に名前を変えるようだ。
【佐藤ヶ平林道】。 道幅も少し広がり、走りやすいダートが続く。
写真中央のエメラルドグリーンの部分が混浴露天風呂、
左の茶色の部分が湯ノ股川。


【恐山】

日本三大霊場のひとつである。(あとの二つは、高野山と比叡山ね)

恐山の正体は曹洞宗(禅宗)のお寺さんで、

山号と寺号は【恐山菩提寺】というらしい。

お寺の中には無料の温泉がある。(入山料はかかるが・・・)

また、恐山という単体の山はなく、

宇曾利山湖を囲む外輪山の山々の総称を指しているとのことだ。


これも後で知ったのだが、

展望台へのルートは、【かまふせパノラマライン】と言うらしい。

走りやすいきれいな道路である。


再び県道4号線に戻り、むつ市へ向かう。

県道脇に湧き水があった。

どうも私はこういうところを素通りできない。

【恐山冷水】、”おそれざんひやみず”と読むらしい。

看板には『不老水』だと書いてある。

すぐ前に下北交通のバス停が設置されている。その名も『冷水』。


あ〜しまった! 看板読んだり、写真撮ったりに夢中で、

冷水飲んでくるの忘れた〜!

チャンチャン!

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名前のよくわからないパーキングで一泊。
バックの半島は大間崎と思われる。
右に 【徳利沢林道】 を分ける。通行止めだ。
【小川目林道】 の分岐点。こんなにたくさん看板立てなくても・・・
昨日は雨だったが、路面状態は良好だ。
左に廃道らしきもの発見。通行止めの標識がなければ
ヤブが深くて見逃すところだ。  【大石沢林道】 というらしい。


たしか昔ここにホテルがあり、その裏に『カッパの湯』があって、

湯に入るにはホテルに一声かけることがマナーになっていたが、

今はホテルはなくなり、

駐車場から直接階段を下りて湯に行くようになっている。

しかし、湯船脇のカッパの像と混浴無料露天風呂は健在であった。

こちらは無料の男女別露天風呂 『夫婦カッパの湯』。 修景公園レストハウス内にあるが無料で利用できる。
【奥薬研(おくやげん)温泉】前。
大畑までバスの便が11本あるが、冬季は運休となる。
【恐山】が近くなると、道は正津川沿いを走る。
三途川(正津川)には赤い橋がかかっている。
宇曾利山(うそりやま)湖。 火山のカルデラ湖である。
【恐山】で有名なのが『イタコの口寄せ』。 まあ早い話「霊媒師による降霊術」である。
直進すると県道284号・佐井村方面、右に佐藤ヶ平林道・風間浦村方面
どちらもダートである。
【恐山展望台】の駐車場。道路の視界はクリアなのだが・・・
【恐山展望台】より宇曾利山湖と外輪山。
流れるモヤの晴れ間を縫って撮影。
【恐山菩提寺】の入山料は500円。
 チケット売り場?の脇では 『合掌・霊場アイス』を販売している。
【恐山冷水・おそれざんひやみず】
ここで口をすすぎ、手を洗ってから恐山へ向かうのがマナーらしい。
6.2km地点で、左に【冷水沢林道】 を分ける。