【 STAGE,2 北海道 道央編(2)
8,920km
】
日程 1991年 09月 14日 (土) 〜 09月 21日 (土) 北海道 道央編(2) (1,558km) 行程足寄 ⇒ 士幌町 ⇒ 然別湖 ⇒ 東雲湖 ⇒ 鹿追町 ⇒ 管野温泉(然別キャンプ場) 管野温泉(然別キャンプ場) ⇒ 扇ヶ原展望台 ⇒ 士幌町 ⇒ 本別 ⇒ 浦幌町 ⇒ 豊頃町 ⇒ 広尾町 広尾町 ⇒ 大津 ⇒ 長節湖 ⇒ 湧洞沼 ⇒ 晩成温泉 ⇒ 広尾シーサイドパーク ⇒ 大丸山森林公園 ⇒ 広尾町 広尾町 ⇒ 豊似湖 ⇒ 襟裳岬 ⇒ 様似町 様似町 ⇒ 浦河町 ⇒ 三石町 ⇒ 静内町 ⇒ 新冠町 ⇒ 門別町 ⇒ 富川 ⇒ 門別町 ⇒ 新冠町 ⇒ 門別町
⇒ 富川富川 ⇒ 門別町 ⇒ 新冠町 ⇒ 静内町 ⇒ 浦河町 ⇒ 様似町 ⇒ 浦河町 ⇒ 谷川牧場 ⇒ 静内町 ⇒ 新冠町
⇒ 門別町 ⇒ 富川 ⇒ 門別町 ⇒ 新冠町09月20日(金) 新冠町 ⇒ 静内町 ⇒ 優駿スタリオンステーション ⇒ 明和牧場 ⇒ 新冠町 ⇒ 門別町 ⇒ 富川 ⇒ 鵡川町
⇒ 大沼野営場09月21日(土) 大沼野営場 ⇒ 早来町 ⇒ 千歳市(空港) ⇒ 苫小牧 ⇒ フェリー乗り場
途中【ハルニレの木】があったので寄ってみる。大きいが普通の木である。日立のCMに出てくるあの
♪この〜木何の木気になる木♪ の初代の木だ。
(現在はハワイ・オアフ島モンキーポット公園の
モンキーポットという名の木を使用。)・・・ちょっとウンチク
まあ話のタネにはなるだろう。
浦幌側の渡し場で写真を撮る。下が砂地でUターンに四苦八苦する。
舟は普通の手こぎボートくらいの大きさで、対岸までロープが張ってある。時間の関係で
渡すところは見られなかったが、どうやら人と自転車のみで、渡るのはセルフサービスのようだ。
【長節湖】のあたりを見ようと思ったが17:00くらいになってしまったので、
明日にして【広尾】のライダーハウスへ直行する。
途中Eng回転を6000rpmくらいにしたらオイルランプがついた。2.5リットルしか入っていないせいだろうか。回転を上げると油圧が下がるようだ。
そろそろオイルも交換しなければならない。
【広尾】のライダーハウスは【ミツバチの家】とのことだったが、【サンタハウス】と言うらしい。
男のテントはサーファーが占領していて女性用のテントに泊まる。
名古屋の2人組と男3人だ。
本日の走行 : 271km
観光案内所で勧められた【大丸山森林公園】へ行く。街から対して離れていない裏山なのにヒグマに注意の看板があった。
通行止めではないので、危険ではないだろう。キツネもそこら中にいるし、
北海道というところは本当に動物と共存していると実感する。
新聞を見てもヒグマのニュースが結構出ている。
ここの展望台からの眺めも良く、広尾の街と港、海が一望できる。良いところだ。
でも途中の道が細く、本当に熊が出そうだった。この先の豊似湖も出るらしい。
はっきり言ってオバケよりヒグマの方が怖い。
バンガローでゆっくりしていたら10:00をまわってしまった。皆で記念写真を撮り、管理棟へキーを返しに行く。
そこでキャンプ場へ行く途中にあったお地蔵さんの話を聞く。
全部で88ヶ所あって、それぞれに持ち主が決まっており、毎年元旦に
全員でお参りに歩き、自分のお地蔵さんに花や供物を供えるそうだ。
地方には古くからのおもしろい風習が残っているものだ。
足寄で再び【松山千春】の家を見て、足寄駅で同宿ライダーと別れる。
サテンに入りヒレカツスパゲティーなるものを食べる。ミートソース+トンカツであった。
今日は天気が悪いということで、連泊を覚悟していたのに、朝から陽が差している。まず【静内】の【競走馬案内所】へ行く。
駅の案内板で場所を確認して行ったが、一方通行が多くて道がわからなくなり、
再び【静内駅】へ戻る。 それにしてもわかりにくい。
案内所への道を案内されなければ行けないというのはおかしな話だ。
やっとたどり着いた案内所のネエちゃんは妙に事務的で感じ悪かった。
ここは馬のセリ市場にもなっている様だ。
ひととおり見学をし、牧場マップをもらう。
ダートを7kmくらい走ってやっと湖の駐車場(広場?)に着く。ここからまた山道を200m位歩くと湖に出る。
結構きれいだが、【東雲湖】の方がきれいだろうか。
風が木々を揺らす音しかしない静かな静かな湖だ。
ハート形をしている湖だそうだが、上から見ないと全くわからない。
北海道3大ユースとして有名な、【えりもユース】の9人が先客で来ていて釣りをしていた。
(女の子が1人水着を着て泳いでいた。あまりかわいくなかった・・・)。
歩いて湖を一周してから目黒の集落に戻る。
途中鮭の孵化所あったので、橋の上から川を見ると鮭が7匹泳いでいた。
ここはイケスではなく、河口で上ってくる鮭を数えて管理し、
後は上流方面へ放してしまうらしく、鮭は自由に泳ぎ回っていた。
休みながらゆっくり上流を目指すのだろう。
写真を撮ったりして30分くらい見て出発する。
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午前中に【鹿の湯】に入りに行く。またもや30代くらいの女性と混浴だ。やはり、女性がいてこそ混浴露天風呂だよね。 今日は祭日とあって家族連れが多い。
【扇ヶ原展望台】で再び十勝平野を見て、【浦幌】へ。
国道渡し船を見ようとR336へ。川岸直前のダートに踏み行ったところで、
写真を撮るのに逆光だと気付き【豊頃】を経由して対岸へまわる。
(現在は立派な橋が架かっている)
昨日回れなかったコースをたどる。【長節湖】はたいした湖ではなかった。どうもシジミがとれるようだ。
【湧洞沼】はまあまあきれいだった。どちらも道路を挟んで海である。
最近体を洗っていないので海辺にある施設の【晩成温泉】に入って行く。
露天風呂はほとんどが混浴で良いのだが、湯船しかないので身体が洗えないのが難点だ。
熱い風呂で気持ちよかったが、カムイワッカ湯の滝に続いて、またタオルをなくしてしまった。
荷物の上に広げて干したまま忘れて走ってしまうので、飛んでいってしまうのだ。
【広尾】のシーサイドパークはそれほどおもしろくなかった。
どうも昨日飛ばしたタオルが最後の1枚だったらしく在庫がない。 しかたなく初めてタオルなるものを買う。タオルは貰うものだと思っていたが、買うとなると結構高いものだ。
ライダーハウスを出発してすぐに、開店早々のビジネスホテル内のサテンに入り
トースト、サラダ、コーヒーを注文し、町で『週間プロレス』を買い、【広尾】を後にする。
【広尾】を出て南下するとすぐ【黄金道路】が始まる。
難工事が続き、黄金を敷き詰めたように費用がかかっている道路だそうだ。
気持ちの良いワインディングだが、波の荒さと景色の良さにタラタラ運転をする。
ここはそこら中で必ず工事をしている。 完成してからもかなり金がかかっている様だ・・・。
そういえば北海道の道は(特に道道)樹海の中の道だったりして、道路には結構金がかかっているようだ。
【広尾】の観光案内所で聞いた【目黒】という集落から【豊似湖】方面へ右折する。(標識はない)
舗装路をしばらく行くと、フラットなダートを経て石を敷き詰めたような道となり、
だんだん湖に近づくにつれ、坂道+石道でペースが上がらず、ローに入れっぱなしの走行となる。
本当に熊が出そうで怖い道だ。
【目黒】の集落で【門別】の友人K氏にTELするが留守。 しょうがない先へ進む。【百人浜キャンプ場】へ寄ってみる。 よく整備されて結構きれいだった。
泊まろうかなと思ったが、まだ15:00前で誰もテントを張っていないので、
とりあえず【襟裳岬】を見てから決めることにする。
普段は霧が多く、灯台の他に霧笛の設備がある【襟裳岬】も、今日はすごく良い天気で、水平線まではっきり見える。 本当に良い景色だった。
腹がへったので土産物屋の食堂で【つぶ丼】をたべる。つぶ貝が硬くて・・・
岬で知り合ったライダー(関西の人)は、今日は【えりもユース】に泊まるという。
【百人浜キャンプ場】はオバケが出るからやめた方が良いと言っていた。
昔、嵐で船が難破して死体がたくさん打ち上げられた浜だそうだ。
取りあえず【アポイ岳】まで戻り、あちこち寄り道をして【谷川牧場】へ。名馬【シンザン】、【ミホシンザン】、【タケホープ】を見る。
はっきり言って柵に名前が書いてないと、どの馬かわからない。
ひととおり見て牧場を出る。
なんか雨が降ってきた。
【オグリキャップ】のいる【優駿スタリオンステーション】に寄ろうと思ったが、
雨が本格的になってきたので明日にして、
まず泊まるところを探す。
仕事が8:00からということで、朝食をごちそうになり、写真を撮って8:00過ぎに出発する。この時期はベラボーに忙しいそうで、
採り入れ時期まで農機具を使わない農家が急に機械を使ったら
動かないとかの仕事が多いらしく、
K氏のご母堂様は私の訪問を非常に迷惑そうであった。
どもスミマセン。
新聞がなかったのが残念だ。 結局12:00に【足寄】を出る。【然別湖】に着いて栃木のライダー2人組と話していたら、
昨日【ナイタイ高原】で会ったライダーが【東雲(しののめ)湖】から帰ってきた。
けっこう良かったということなので、2人を誘って行ってみる。
皆、【東雲湖】へは苦労して何時間も歩いてくるらしいが、
観光船を利用して来られるということはあまり知られていないらしい。
実際、観光船の料金表にも途中下船や【東雲湖】のことはいっさい書いてない。
観光船の切符売り場で【東雲湖】というと、手配してくれる。
普段は途中下船の船着き場には停まらないようだ。どうやら裏メニューらしい。船員さんの『1時間後に迎えに来るよ』という言葉と共に下船する。 20分程歩くと【東雲湖】に着く。
ナキウサギの生息地ということもあり、本当に秘湖という感じだ。
【然別湖】の隣の【駒止湖】もきれいだった。
前に来たときにも見たはずなのに【駒止湖】が印象に残ってなかったのは何故だろう。
確かにこの時期はキャンプ場に1人の場合も多く、誰もいなかったらいやなので、
【様似】の【アポイ山麓ファミリーキャンプ場】に行くことにする。
さすがにシーズンも終わりに近づいており、ここも車の人と、
ライダー2人、チャリダー1人と私の5人だけ。
まぁ静かで良いけど・・・。
18:00頃、K氏にTELがつながる。明日寄っていくことに決めた。
後はサラブレット見学とK氏の面会と千歳空港見物を残すのみ。
あと1〜2泊で北海道を後にする。
考えれば5週間もいたことになるが、早いものだ。
本日の走行 : 109km
【扇ヶ原展望台】は相変わらず雄大だ。十勝平野が一望できる。取りあえず鹿追町まで戻り、A-COOPで買い出しをして、【管野温泉】に向かう。
もう薄暗くなってきた。テントを張っていたら完璧に暗くなり、手元がよく見えない。
少ししてから隣テントのXT400氏と隣接の露天風呂【鹿の湯】へ行く。
キャンプ場から100m位だ。 入っていたら家族連れが来て、(父母子の3人)
母と子だけ風呂に入って行った。 30過ぎ位の母親と混浴をする。なんとラッキー!
XT氏とメシを喰いながら少し話をして寝る。
本日の走行 : 151km
【広尾】の街で初めてコイン洗車なるものを利用する。昨日今日とかなりダートを走っているし、虫で汚れがひどいので洗ってみる。スチームで結構きれいになる。 手が汚れないので、これは使える。
今日も広尾駅の【サンタハウス】に泊まる。貸し切りだ。 私の他は誰もいない。少し寂しい。 家にTELする。
本日の走行 : 196km
朝7:00にキャンプ料徴収係に起こされる。 他のライダーは出発の準備をしている。 皆、朝が早い。8:30頃出発の準備をしていると、【アポイ岳】へ登るという京都のライダーが来た。 話好きな人でテントをたたむ手を休めて話をする。
いい加減飽きてきたので、隙をついてバイクに荷物を置きに行くと、今度はジムニーに乗った老人の家の管理人に捕まった。
この人も話し好きで、昔は鹿がよく里まで下りてきたとか、とにかく話が長い。
結局解放されたのが10:00だった。 ひとりで鹿牧場を見てコーヒーを飲んでいると11:00出発になってしまった。
友人のK氏の家には午後に行くという約束をしてあるので、少し寄り道をしてから【門別】へ。
途中、昼飯を食いに駅前食堂に寄る。 例によってカツカレーを注文するが、カレーがないとのこと。 しかたなく1200円もする『勝定食』を注文する。
出てきたのはナイフ、フォークと巨大なワラジカツだった。 結構腹一杯になった。
【門別】のK氏宅であるK自動車農機はたいへん忙しそうで、15:00頃着くが、あまり相手にしてくれない。
が、泊めてくれると言うので勝手にバイクのオイルをもらって交換させてもらい、18:00頃また来ることにする。
【新冠】の森林公園で太平洋に沈む夕陽を見る。 きれいだ。 夕陽は沈み始めると早い。 地球の自転を感じる。
18:30にK氏宅着。 シャワーを使わせてもらい、家族の人と焼き肉を食べに行き(食事の支度ができないくらい忙しいのだ。)、
そのあとスナックへ飲みに出る。 3件はしごする。
関西ヤクザのケンカがあったりして、結構楽しかった。 ごちそうさま。 今日は3週間ぶりに布団で寝る。
本日の走行 : 225km
【富川】まで行き、無料休憩所へ行くが、屋根があるだけで吹きっさらしのため、再び【新冠】まで戻る。
スーパーマーケットの【マルユーストア】のトレインハウスに400円で泊まる。
台車のない車体だけのトレインハウスで、
中は車両の半分が絨毯で残りの半分はボックスシートが残っている。
マーケットの男の子が夕食の注文を取りに来る。弁当ができるそうだ。
【いくら丼】が800円・・・。安すぎるっ!
今日は全部で5名。皆で酒を飲む。
本日の走行 : 332km
【優駿スタリオンステーション】で【オグリキャップ】を見た。結構人が来ていた。人がいるせいか、放牧場の真ん中くらいにオグリがいて、あまりこちらに近づいてこない。
また柵の構造上、一方向からしか見られないのであまりおもしろくなかった。
ここは売店や軽食喫茶があって完全な観光地だ。 写真を撮って出発する。
皆オグリが近づいてくるのを待っているようだ。
【明和牧場】は、かなり国道から奥にあるせいか、観光客は誰もいなかった。周回コースもあり、かなり大きな牧場だ。
【ハイセイコー】はあまり落ち着きがなく、あちこち移動するので写真が撮りにくい。
30分くらい見て出発。
ここから【千歳空港】、【苫小牧】へ行くと、ちょうどフェリーの時間に間に合うのだが、
千歳で飛行機を見る時間がないので、どこかでもう一泊することにする。
少し【苫小牧】に近づいておいた方がよいので、【鵡川】の町まで行くが、キャンプ場やライダーハウスの標識がない。
スタンドで聞くとタンポポ公園ならテント可という。行ってみたが、
広いのはいいが、なんか雰囲気になれないので、交番でキャンプ場を聞く。
近くに【大沼野営場】があるというので行ってみる。
千歳への通り道だ。
途中雨が降ってきた。たどり着いたら誰もいない。
貸し切りでテントを張る。
明日は雨だろうか。
荷物を下ろすときに、またバイクを右に倒す。
ウインカーレンズがまた割れる。(何とか修理する)
本日の走行 : 144km
朝、昨日コケて破損したウインカーを取り付けてみる。幸い破損の度合いが軽いようで何とか取り付く。空も少々明るくなってきた。
トイレが汚くてイヤなので爽快に野グソをして出発する。
今日の行程は楽だ。 取りあえず【千歳】へ向かう。 途中の【早来町】で久し振りにサテンでピザとコーヒーを喰う。
ドゥーが変に乾いていてパラパラ落ちてクラッカーみたいだった。
【千歳】で飛行機を見ようと思い、【千歳駅】でタクシーの運ちゃんにポイントを聞く。
頭上を着陸機が迫力で通過するが、スペースがなくあまりのんびりできるポイントではない。
新空港工事の守衛所で聞くと【美々】という所から100mくらいの所に道があり、結構良く見えると言うので行ってみる。
車の先客が2人いた。1時間くらい見る。結構頻繁に旅客機が発着している。
軍用機は滑走路がターミナルを挟んで一番遠いところにあるので、ほとんど何の機種かわからない。
一回だけ着陸したが、点のように見えておもしろくない。 千歳の空自はポイントがないと先客が言っていた。
それにしても今日は寒い。風邪もすごく強い。旅客機が上昇中にアオられているのがわかる。
空港の電光板には気温14℃と書いてある。 寒いわけだ。 【苫小牧】まで20km。 すぐ着いた。
街はこれといって見るものはない。 ライダーに聞くと昨日の長距離フェリーは台風で欠航したらしい。
今日も海は荒れ模様で出航するかわからないらしい。
取りあえず飯を食いに駅前の【くるくる寿司】へ入る。MC誌に載った有名店らしく、店のオバちゃんも自慢していたが、
寿司の大きさが小さく、高い。 それほどうまくない。 東京の方がうまい。
しかし、みそ汁をサービス(ライダーサービス)してくれたので、よしとしよう。
取りあえずフェリー乗り場へ行ってみる。通常通り運行していたので、手続きをする。
ライダーは秋田ナンバー氏と私の2人。 北海道を離れるとなると何かよそよそしい。 結局話をしなかった。
土産と酒を買い、待合室でテレビを見て出航を待つ。 定刻通り出航。
しかし、覚悟はしていたが、もの凄い揺れかただ。 真っ直ぐ歩けない。 明日の朝には八戸である。
滞在した北海道に満足し、寝る。
本日の走行 : 130km
北海道の走行 : 8,920km