【 STAGE,9 紀伊・東海編
1,476km
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煙樹浜 ⇒ 日ノ御碕 ⇒ 御坊市 ⇒ 印南町 ⇒ 田辺市 ⇒ 三段壁 ⇒ 白浜町 ⇒ すさみ町 ⇒ 古座峡（一枚岩）
⇒ 串本町 ⇒ 潮岬 ⇒ 串本町 ⇒ 太地町 ⇒ 新宮市 ⇒ 熊野市 ⇒ 尾鷲市 ⇒ 小山浦小山浦 ⇒ 海山町 ⇒ 紀伊長島町 ⇒ 南島町 ⇒ 南勢町 ⇒ 浜島町 ⇒ 阿児町 ⇒ 大王町 ⇒ 志摩町
⇒ 御座 ⇒ 志摩町 ⇒ 大王町 ⇒ 阿児町 ⇒ 白根崎海岸白根崎海岸 ⇒ 鳥羽市 ⇒ 伊勢神宮（内宮） ⇒ 伊勢神宮（外宮） ⇒ 伊勢市 ⇒ 松阪市 ⇒ 津市
⇒ 鈴鹿サーキット ⇒ 四日市市 ⇒ 桑名市 ⇒ 弥富町 ⇒ 津島市 ⇒ 尾西市 ⇒ 一宮市 ⇒ 岐南町 ⇒ 岐阜市岐阜市 ⇒ 各務原市 ⇒ 関市 関市 ⇒ 美濃加茂市 ⇒ 可児市 ⇒ 土岐市 ⇒ 恵那市 ⇒ 岩村町 ⇒ 上矢作町 ⇒ 平谷村 ⇒ 根羽村
⇒ 津具村 ⇒ 信楽町 ⇒ 東栄町 ⇒ 佐久間町 ⇒ 天竜市 ⇒ 磐田市 ⇒ 福田町 ⇒ 浜岡町 ⇒ 御前崎11月23日（土） 御前崎 ⇒ 焼津市 ⇒ 清水市 ⇒ 由比町 ⇒ 富士川町 ⇒ 富士市 ⇒ 沼津市 ⇒ 伊豆長岡町 ⇒ 戸田村
⇒ 土肥町 ⇒ 西伊豆町 ⇒ 南伊豆町 ⇒ 石廊崎 ⇒ 下田市 ⇒ 川津町 ⇒ 伊東市 ⇒ 熱海市 ⇒ 小田原市
⇒ 松田町 ⇒ 伊勢原市 ⇒ 厚木市 ⇒ 海老名市 ⇒ 世田谷区 ⇒ 自宅
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ホテルのサテンでコーヒーをたのんだら、トーストとタマゴがついてきた。ラッキー。ゆっくりと10:00出発。 【各務原】へ飛行機を見に行く。
GSで見物ポイントを聞くが、陸橋の上ぐらいしかないと言う。 行ってみたが、とてもバイクを停められる場所じゃない。
基地を一周して、なんとか見えそうな所を見つけ、バイクを停めるが、肝心の飛行機がぜんぜん飛ばない。
20分位いたが、飛ぶ気配がないので、【関市】へ向かう。
関工場のOさんにTELすると、『せっかく来たんだから泊まってゆけ』 と言うので、お言葉に甘える。
工場でOさんに昼飯をごちそうしてもらい、午後から工場内で少しテレビを見て時間をつぶしていたが、他にすることもないので、
15:00頃から現場を手伝う。
プレス作業をする。退職前は本社工場でよく現場を手伝ったものだが、まだ手順を忘れていなかった。
16:45の定時に上がりOさん宅へ。 ここのOさんの娘がまた、川上麻衣子似でかわいいのだ。
しこたま酒をごちそうになった。
本日の走行 ： 43km
1991年11月19日（火） 晴れ
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いつもよりゆっくりで、8:00起床。 【紀伊長島町】でサテンに入りゆっくりする。家にTELし、明日の宿泊予定である岐阜市内のビジネスホテルを予約する。
R260は細いところもあるが、2車線の所は道も良く走りやすい。
【大王崎】、【志摩町】へ行くが展望が開けず、ぜんぜん面白くない。 来るんじゃなかった。
途中、芝生のきれいなキャンプ場があったが私有地らしく、高そうだ。
まだ15:00と早かったので泊まらずに【鳥羽】へ向かう。
この辺は景色は良くないが、海の水がすごくきれいだ。
漁港の水も透き通ってかなり下まで見える。
南の島程ではないが、本州ではかなりきれいな部類に入るのではないだろうか。
【志摩パールロード】は料金が高いが、かなり走り込める。 面白かった。
パールロードを降りて、キャンプ場を探す。 地図では3ヶ所位あるが、すべて閉鎖。
しかたがないので、地元の人に聞いて道端の海岸にテントを張る。
ここは地名がわからない。【白根崎海岸】とでもしておこう。
本日の走行 ： 227km
P.S. 夜中に風が強くなり、フライシートが飛ぶ。砂浜でペグがきかない。
苦労して固定し直す。 3:00頃だったかな・・・。
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駐車場にバイクを停めさせてもらった土産物屋の人にお礼を言って出発。【伊勢志摩スカイライン】のワインディングをゆっくり走る。
今日は風が強い。 【朝熊山展望台】で朝からたこ焼きを食べた。
あたたかい朝を迎える。 朝、テントのまわりを見て海岸のきたなさに驚く。ゴミや朽木で浜がきたない。
【御前崎灯台】へ行き、写真を撮って、進路を決める。
【寸又峡】へ行こうか迷うが、かなり山深く、ダートの可能性有り。
また、道もピストンになりそうなので、またの機会にとっておくことにして、
【伊豆】をまわって行くことにする。
昼には伊豆半島に入るが、今日明日と連休で車がすごい。
ペースが上がらない。 追い越してもまたすぐ次の車に追いつく。 いやになる。
どこかでテントを張ろうかとも考えたが、金をおろすのを忘れ、
手持ちが4000円チョイしかない。 これは明日の生活どころか、今日の生活も危ない。
もう今日中に帰るしかない。
朝、テントをたたんでいると、犬の散歩に来た人に話しかけられる。2頭の中型犬は人なつこかった。 あまりに犬がじゃれつくので、飼い主がやきもちを焼いて、
『お前ら一緒にバイクに乗っていけ！』と言っていた。
その人が【日ノ御碕】へ行って見ろと言うので、ガソリンを心配しながらも行ってみる。
朝早いため駐車場は管理人がおらずタダ。 結構良い眺めだった。 ここは公園になっている。
夕べはだいぶ飲んだので、少し酒が残っているが、朝ご飯をごちそうになって、バイクの置いてある関工場へ。
始業時間ちょうどの8:00出発。 やはり寒い。
プロレスラー橋本真也の出身地である【土岐市】を通り【恵那市】へ。
気温は9℃とのこと。 ここまで来ると母方の実家のある【塩尻】まで100kmチョイだ。
酒のせいか、今日はどうも腹の調子が悪い。土岐のGSと、恵那駅でトイレを借りる。
恵那からいよいよ山の中へ入る。 紅葉の川と山がきれいだ。
スカイラインをおりるとすぐ【伊勢神宮】の【内宮】だ。 R23の終点となっていた。 中は広くてきれいだ。 観光バスも多い。一般に言う【伊勢神宮】は【外宮】らしいので、そっちへ行ってみる。古いたたずまいだが、こちらの方が人が少ない。
【伊勢神宮】は駐車場に入っただけでも憑き物が落ちると言われるほど御利益があるらしい。 写真を撮って（御神体は撮影禁止）【津市】へ。
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周参見（すさみ）町という変な名前の町から山へ入る。【古座川の一枚岩】を見る。 公園を作るらしく、工事をしていた。
本当に一つの岩が山のようになっており、すごい。 何故観光地にならないのだろうか。
ここは気に入った。
本日の第一目的地、【白浜】へ向かう。 温泉は面倒くさいのでパス。
無料の露天風呂があるのだが、露天は体が洗えないのがつらい。
【三段壁】を見る。 ここも自殺の名所らしい。 看板がたっていた。
私には自殺する勇気など全くない。 自殺が出来る人はたいしたものだ。
エレベーターで洞窟へ下りられるが1000円と高いのでやめる。
写真を撮って先を急ぐ。
日本で一番短い地名【津】。 津駅で写真を撮る。途中、【松坂】ではステーキを食べたかったが金がないのでガマンする。
【鈴鹿サーキット】を見てサテンに入り、岐阜のホテルへ直行する。
風が強くて恐い。 雨もどこから流されてくる。天気雨だ。 空には虹がかかっていた。
17:00過ぎにチェックインし、風呂に入る。 お湯が真っ黒になった。 汚ね〜。
19:00頃夜の街へ繰り出す。どこへ行ったかはヒ・ミ・ツ・・・。
晩飯にチャーシュー麺を食べてホテルへ帰る。
700円もとって、チャーシューが4枚しかなかった。 ここははずれ。
明日は【関市】へ行く。
退職した会社の工場があるので、挨拶に寄るのだ。
本日の走行 ： 178km
【潮岬】は灯台へ行くのに駐車料を取られるのでパス。 その先の芝生のある広場へ行く。練馬ナンバーのライダーに会った。 何かなつかしい。
ここで本州最南端の証明書を買う。
あとは【岐阜】の知人の家へ向けて走るだけだ。
途中、港のある日本で一番小さい村という【鵜殿村】を通る。 村興しとはいえ、いろいろ考え、調べるものだ。
ずっと海沿いを走ってきたが、R42は【熊野市】から山へ入る。 風景の対比がおもしろい。 【尾鷲】で日が暮れる。
【小山浦】にキャンプ場があるはずだが、場所がわからない。 地元の人に聞くと目の前だという。
歩くのに苦労するほどの大きな石ころだらけの海岸だ。 看板、水場、トイレがない。 こんなキャンプ場初めて見た。
なんとか平らな所を見つけテントを張る。
本日の走行 ： 283km
【佐久間町】で道をまちがえたりして時間をロスする。【佐久間町】には【吉沢峡】という渓谷があった。
この道は峠の部分がダートで大変だった。
ダートに苦しみながら、なんとか【天竜市】まで出る。
【磐田】でガソリンを入れる。ギリギリだった。
【御前崎】で日が暮れる。 さすがに東に来ると日没が早い。17:00でもう暗い。
【御前崎海岸】にテントを張る。下が砂なので、明朝はテントの撤収に苦労しそうだ。
さっきビールを買ったら、おつりが20円よけいに出てきた。
前の人の取り忘れだろう。ありがたく懐の交番に届ける。
本日の走行 ： 294km
【石廊崎】には予定通り15:00頃つくが、以前来て見ているのでパス。 先を急ぐ。 とにかく走る。朝、サンドイッチを食べただけなので、【稲取温泉】の先でメシを食う。 焼き魚が食べたかったがない。 店に入り金を確認すると1000円チョイしかない。
800円の定食を食べる。 これで金は残りわずか。 有料道路も走れない。 神奈川は有料道路が多いので、【小田原】から【松田】へ出てR246を走る。
ここも結構渋滞している。 すり抜けをして進む。 予定通り22:30に家に着く。
家の前で 『ダー！』 のポーズで写真を撮る。 とうとう走った。 日本一周だ。 長かった。 せまい日本と言うが、とんでもなく広い。
満足感がある。 これでひとつ夢が達成した。 うれしい。
走り終えてみるといろいろなことが思い出される。 各地でたくさんの人に世話になった。 良いこともあったし、いやなこともあった。
バイクも良く走ってくれたし、自分自身も健康で走れたことはなによりだ。
心から『ありがとう』という気持ちでいっぱいだ。 とにかくうれしい。どうもありがとう。 ヤッター！！ 本当にうれしい。
もうバイクで日本一周をすることはないだろう。 こんどは車でまわろうかな。 長いようで短かった4ヶ月の旅は今日で完結する。
『本当にどうもありがとう。』
本日の走行 ： 451km
