STAGE,1 東北北上編 】       
      

 

転職を機に、昔からの夢であったバイクでの【日本一周】にチャレンジすることにした。

当初の計画は、出発・帰着地を東京とし、期間と予算は無制限。

寒くて野宿が出来なくなるか、金が底をついた時点で帰ってくる。 完遂ではなく、身体やバイクに障害や問題が発生した場合は中止を検討。

とにかく細かい計画を立てずにぶらっと出発した。 必要な物は途中で揃えれば良いのだ。

人によって【日本一周】のイメージや定義は異なることだろう。

『なるべく海沿いを走ること』 とか、 『一筆書きで同じ道は通らない』とか

『北海道へは青森港から渡らなければならない』 とか、 『最低限の費用で・・・』とか 

『一周だから途中で家に戻ってはいけない』 とか、 『必ず全県走破』 とか・・・

そんな細かいことは気にしない。沖縄の人は北海道ツーリングをするだけで、【日本縦断】になるのだ。

自分の中でこれが 【日本一周】 だと思った走り方が 【日本一周】 なのである 。

ま〜前置きはさておき、長老の 【日本一周 旅日記】 の始まり始まり〜!

注)地名や固有施設名等は当時の表記を使用するぞょ。

 


日程
19910802日 (金)  〜  0808日 (木)
東京 ⇒ 仙台 ⇒ 盛岡 ⇒ 八戸 (2,136km
行程
 自宅 ⇒ 木更津 ⇒ 富津岬 ⇒ 館山 ⇒ 洲崎 ⇒ 鴨川 ⇒ 御宿 ⇒ 東金/野宿
 東金 ⇒ 飯岡 ⇒ 銚子 ⇒ 佐原 ⇒ 土浦 ⇒ 水戸 ⇒ 北茨城/野宿
 北茨城 ⇒ 三崎公園 ⇒ 塩屋崎 ⇒ いわき ⇒ あぶくま洞 ⇒ 入水鍾乳洞 ⇒ 仙台 ⇒ 富谷町/野宿
 富谷町 ⇒ 松島 ⇒ 牡鹿半島(御番所公園) ⇒ 北上町/民宿泊
 北上町 ⇒ 気仙沼 ⇒ 唐桑半島(巨釜・半造) ⇒ 大船渡 ⇒ 釜石 ⇒ 宮古(浄土ヶ浜) ⇒ 盛岡 ⇒ 花巻/野宿
 花巻 ⇒ 盛岡 ⇒ 小岩井農場 ⇒ 雫石(玄武洞) ⇒ 盛岡 ⇒ 玉山村(岩洞湖) ⇒ 岩泉/旅館泊
 岩泉 ⇒ 龍泉洞 ⇒ 小本 ⇒ 鵜ノ巣断崖 ⇒ 久慈 ⇒ 八戸港/フェリー泊 ⇒ 北海道編

 


土浦から水戸へはR6を使う。前にも来たが、相変わらずR6から水戸駅へ曲がる道はわかりにくい。

17:00頃に水戸駅前で土産用の納豆を買うか迷っていたら、雷が鳴り雨が降ってきた。 工事中の屋根のある歩道を見つけ避難。

17:20頃、足立ナンバーの二人組がバイクで雨宿りをしに来た。

大洗へ泳ぎに行ったが、雷が聞こえたので泳がずに水戸へ来たとのこと。 思いがけず彼らに缶コーヒーをごちそうになる。

19:00前に雨が小降りになったので、彼らは東京へ帰っていった。

19:00頃雨がやむ。まだ道が濡れているので、駅の斜向かいの大衆食堂へ入る。クーラーなし、暑い。

チキンライス(550円)を注文。 薄味で鳥肉がいっぱい入っていてうまい。 これにスープが付けば文句なし。

食堂で納豆屋を聞く。駅前にある店では、【天狗納豆】は藁に入っていて、【おかめ納豆】はパックに入って売っているとのこと。

【おかめ納豆】は土産用でまとめ買いらしい。

駅ビル1Fの【天狗納豆】を2パックを実家に送る。(1パック5食入り720円*2ヶ、クール便送料930円、計2,370円也)。

納豆は冷凍保存がきくそうだ。

今日も野宿しようと思い、常磐道の中郷SAへ。

トイレの洗面所で顔を洗っている最中に腕時計を盗まれる。安物の時計だがちょっとショック!夕立にあったり、盗難にあったりして今日はツイてない。

中郷SAではベンチが小さいため横になれず、次の関本PAまで行って寝る。でもベンチは小さい。やっぱりツイてない。

そう言えば水戸のR6GSのネエちゃんも態度が悪かった。

右手首は痛いし、腕も日に焼けて痛い。最悪だぜ!!

0:33 関本PAにて  本日の走行 : 343km


朝一番で三崎公園へ行く。 天気も良く公園もきれいな所だ。 8:20着。

マリンタワーは9:00開門なので、それまでベンチで横になる。 朝の陽射しと風が気持ちいい。

9:07マリンタワーへ。この公園は上へ登らないと海が少ししか見えない。

エレベータは朝から混んでいるので、階段を上る。 ひざが疲れたが、360°の展望はなかなかであった。

塩屋岬は隣が海水浴場のため、渋滞がひどい。又、灯台へは急な階段を上るのでたいへんそうだ。

景色がいいと言うが、人が多く、景観もおよそ察しがつくので素通りする。

昨日盗まれた時計を買いに平(いわき市)へ寄る。やはり時計がないと落ちつかない。

市内のホームセンターに3,000円程で同じような時計があった。ラッキー !!

観光ガイドにある、『湯岐温泉』へ泊まろうと思い、遠野あたりから旅館TELする。2件程あたったが満員御礼で断られる。

今日も野宿かな。涼しい一日で朝からツナギを着込む。今日は異常低温注意報が出ている。

いわき市まで戻り、背戸峨廊へ行く。子供達のハイキングで賑わっている。3時間は歩くとのこと。しっかりパスする。

少し先に有名な、【あぶくま洞】があるので、寄ってみる。入場料が950円もするのでバカらしくなり、入らないことにする。

夫婦でバイクで来ていた人は入場料を教えると、夫はやめると言い、妻は迷ったあげく行くと言う。結局見に行った。

【松島】の先にある【奥松島】
”松島や それほどでもない 松島や”

三崎公園にある【いわきマリンタワー】
  結構いい感じ!


寒い朝を迎える。 ツナギを着たまま寝たのでシュラフの中は汗ばんでいるのだが、シュラフから出ると寒い。

上にカッパを着て寒さ+雨対策とする。

今日第一発目の観光地は日本三景で有名な【松島】である。 かなり期待していたのだが、はっきり言ってたいしたことはない。

松島タワーに金400円也を払い上ってみる。エレベータガール付きのエレベータで最上階へ。

松島というのは上から見るよりも、下にいて見ていた方が、島の地肌が見えてきれいなようだ。


暑い
一日だった。  バイクで来たことを後悔するくらいの暑さだ。 エアコンが恋しい。

初日からバテ気味、バイクもバテ気味、どうもエンジンが1気筒死んでしまったみたいだ。この先長い道程、大丈夫だろうか?

富津岬、州岬、御宿を回る。 フラワーラインがきれいだった。

暗くなったので蓮沼公園という広い運動公園に寄り、寝場所を探す。  マットがないので公園の切符売り場のカウンターに上がり横になるが、

地元の連中の花火と、車と、飛行機と、犬と、蚊がうるさくてとても眠れる状態ではない。

しかたなく東金道路の山田ICまで行き、1コ目の野呂PAで寝る。

こんな野宿のしかたでこの先不安であるが、本州にいるうちは高速道路で1日で帰宅出来ることを思うと多少気持ちが和らぐ。

本日の走行 : 374km

【南三陸金華山国定公園 牡鹿半島 御番所公園】
【金華山】や【網地島】が間近に見え、【松島】よりきれいだ。

【地球の丸く見える丘展望館】
  まーウソではないが・・・


日寝る前から降りだした雨が今朝も相変わらず降っている。

周りがうるさくあまり眠れなかったせいもあり、雨も手伝って朝から気分が悪い。

SAが混んできたので、雨の中やむなく出発。 盛岡市内の通勤ラッシュを抜け、

小岩井農場へ向かう。途中に見える牧場には羊がいる。

羊が馬か牛だったら北海道と間違えるくらいの雄大な景観である。

入場料が350円位だったので入っても良かったが、中の施設が家族向きで

どうも1人で入ってもつまらないようなので、乳製品工場を見に行く。


奥松島を見て回り、石巻へ。

その途中で、自衛隊機が低空で飛んで行くのが見えた。

どこかに着陸しているようだ。

この辺に航空自衛隊があっただろうか?

近くの仙石線・陸前小野駅に行き、町の案内板を見るが

出ていない。

タクシーの運ちゃんに聞くと、

松島基地があると言う。

曲技飛行のブルーインパルスの基地だそうだ。

飛行機がよく見える場所を教えてもらい、行ってみる。

 


盛岡市内に戻った頃には本降りになる。雨足が強い。 岩洞湖でも景色が良く見えない。

レストハウスで『くしもち』なるものを食べる。まあこんなものだろう。

観光地には良くある味だ。

相変わらず雨足が強いので、小降りになるまで休んでいく。

本当はレストハウスの中でコーヒーを飲みたかったのだが、汚い格好をしているし、

カッパを脱ぐのもめんどうなので、屋根付きベンチで缶コーヒーを飲む。

雨もいくらか小降りになったので出発の準備をするが、またまた本降りに。

仕方がないので出発する。

近くの農協兼スタンド(共石)で給油。どうもK(共石)カードを知らないらしいが、

日本信販のカードということで給油してもらう。タンクにあふれるほど給油してもらい、

こぼれた分の0.3Lをオマケしてくれた。

雨足が弱くならないので、宿を探すことにする。

地図を見ると和井内温泉があったので、温泉案内を見るが乗っていない。

TELもわからないので行ってみることにする。

 

19910805日(月) 曇りのち晴れ

富谷町 ⇒ 松島 ⇒ 牡鹿半島(御番所公園) ⇒ 北上町/民宿泊

19910807日(水) 雨

花巻 ⇒ 盛岡 ⇒ 小岩井農場 ⇒ 雫石(玄武洞) ⇒ 盛岡 ⇒ 玉山村(岩洞湖) ⇒ 岩泉/旅館泊


ところが入場時間が
9:30〜とのこと。あと1時間位ある。しかたがないので展望台へ。  ところが展望台は水曜日は定休日で開館していない。

景色は見えないし、有料道路は410円もとられるし、雨は降るしでどうも今日はやな感じだ。

19910808日(木) 雨

岩泉 ⇒ 龍泉洞 ⇒ 小本 ⇒ 鵜ノ巣断崖 ⇒ 久慈 ⇒ 八戸港/フェリー泊 ⇒ 北海道編

地元の人は、『ただの絶壁』だというが、
雨天にもかかわらず、なかなかの景色だ。


結構有名な観光地らしい【屏風ヶ浦】を捜し走り回るが、

畑の中をぐるぐる回るばかりで一向にたどり着かない。(断崖の為か? 標識ないし・・・)

迷っているうちに、屏風ヶ浦の端の【刑部岬】に出る。 どーなってるの?

飯岡の街、漁港等、結構いい眺めである。

屏風ヶ浦が見えるかと思って銚子有料道路へ入るが、スピードが出せるだけで全く見えず、

それもすぐに終点になってしまった。なんか100円損した気分。

そういえば、今朝もジュースの自動販売機が貯金箱になっていて、100円損した。

地球の見える丘展望台は金200円也。

屏風ヶ浦も遠くに見える。しかし、展望が200円分ない。 (確かに360°見えるんだけど・・・)。

銚子から土浦までは佐原経由でR356を使う。 トラックが多く、ペースが上がらない。

同じ姿勢で走っていたため、右手が痛い。休憩に食堂へ入りカレーを食べる。

観光マップに出ていた【歩崎】へ寄る。

公園になっていて水族館もあり、霞ヶ浦も見渡せ、結構気に入った。 きれいでよい所だ。

水郷大橋は350円で高いので県道を使い、石岡経由で土浦へ。

途中、街の看板にトルコ○○と書いてあったのが印象に残った。(昔のまま換えていないのだ)。

19910803日(土) 晴れ時々曇り

東金 ⇒ 飯岡 ⇒ 銚子 ⇒ 佐原 ⇒ 土浦 ⇒ 水戸 ⇒ 北茨城/野宿


あぶくま洞から
10分位のところに入水鍾乳洞があるので行ってみる。

入場料450円。探検コースガイド付き3,000円也(着替えとビーサン付き)。

電灯のあるAコース450円に入る。所要2030分位で出てこれる。

真っ暗なところに3,000円も払って入るなんて、私にはできない。(但し、ローソクは付くが)。

入水洞は鍾乳洞の中を川が流れている。かなりの水量だ。水は冷たくない。

地元の人はつまらないと言うが、私は結構楽しかった。

磐越東線・大越駅で休んでいると、タクシーの運ちゃんが話しかけてきた。

いろいろと話を聞き、1時間位話し込んでしまった。

そのせいで梁川町〜丸森町は夜になり、おまけに道を間違えて雨まで振ってきた。

知らない峠道は怖かった。(真っ暗に加え雨滴で前が良く見えない上、何処に出るかわからないのだ)。

なんとか仙台までたどり着く。明日から有名な七夕だそうだ。たぶん市内のホテルは満員だろう。

やはり今日も野宿だ。 そろそろ風呂に入りたいのだが・・・。

結局、泉ICから東北道に乗り、鶴巣PAで寝る。うまい具合にテントとベンチとテーブルがあり、先客もいる。

明日は昼から雨だそうだ。(TELで聞く)。松島で連泊するかもしれない。

 本日の走行 : 347km


地元の人達にも結構スキモノがいて、通りがかりに見ていったりするようだ。

休息に調度良いので 1時間半程、 離着陸やタッチアンドゴーを見ていた。

石巻から牡鹿半島を一周する

(有料道路があるが、脇道からはいる無料区間だけ利用した)。

ワインディングの連続であきてくる。景色は松島よりきれいだと思う。金華山もよく見える。

半島一周の終盤で16:00位になったので、民宿を当たってみる。 2軒程まわったが

断られた。 部屋は空いている様子だが、夕食が間に合わないのだろうか?

北上町にはいったところで、食堂兼民宿があった。

夕食が食堂のメニューならばOKとのこと。泊めてもらう。

風呂が気持ちいい。(少し熱くて腕がビリビリしたが)。 今日は布団で寝られる。

ラドン民宿『きらく』にて。 本日の走行 : 240km


布団で寝たため朝寝坊をして、9:00出発。

今日も肌寒いが、このところ朝走り出すと何故か気分がいい。

体が旅に慣れてきたせいだろう。チャリダーにもピースを出す。

気仙沼線・本吉駅前で軽く朝食の後、唐桑半島へ向かう。

途中、気仙沼の共石(現JOMOENEOS)で給油、親切な兄ちゃんがいて、

唐桑半島の地図と観光案内をくれ、道を教えてくれた。

唐桑半島は本当に良いところだった。巨釜からの眺めは気に入った。

道も良く整備され、高速ワインディングが楽しめる。

半島先端には御崎岬ビジターセンターがあり、『そこそこおもしろかった』と言う

先客のライダーの話で、金360円也でを払い、入ってみる。

ここでは津波体験ができる。スクリーンに津波の恐ろしさが映し出され、

椅子が其れに合わせて揺れるという代物だが、やはり『そこそこおもしろかった。』


R45を北上し、本州最東端の【トドヶ崎】へ行こうと思ったが、

バイクを止めて1.5時間の徒歩らしく、またR45から曲がる道も見落としてしまった為、

結局寄らなかった。

宮古から【浄土ヶ浜】へ。 ここも各見所があるが、歩いてまわらなければならないためパス。

駐車場に男1人、女2人のライダーがいて、1台はタンデム、もう1台は女の子のフュージョン。

どういう関係なのだろうか? フュージョンの子がけっこうかわいかったのだ。

浄土ヶ浜で17:30となり、進路を検討する。 

天気予報をTELすると、岩手県は明日以降雨らしい。

これ以上R45を北上しても寝るところが心配なので、盛岡に向かい(100km位なので)

いつものPA野宿に決める。(トイレや自販機もあって便利なのだ)

明朝は【小岩井農場】に行ってからR45に戻り、【鵜ノ巣断崖】へ行くことにする。

北海道を思わせる雄大な『小岩井農場』


タイトコーナーの連続するR340を右折し、山中へ入っていく。

幸い舗装してあったが、かなり細い道だ。4km程走ると宿があったが、

『老人いこいの家』だった。 又、鉱泉だったので【温泉案内】には乗っていなかったのだ。

その先にも鉱泉があったのだが、ダートになっていたため、あきらめて引き返す。

【龍泉洞】の近くの岩泉町で宿をとろうと思い、電話ボックスを探すがぜんぜんない。

駅はほとんど無人駅だし、押角駅(岩泉線)などはまわりに人家がなく、R340から

けもの道を通って行くような駅だ。  とんでもない山奥だ。

これも無人駅だが浅内駅に電話ボックスがあったので、ハローページで宿を探す。

海沿いの小本に『ふじや旅館』を見つけたのでTELしてみる。

幸い泊まれるとのこと。ラッキー!!

岩手山麓(雫石町)にある【玄武洞】。
とは言っても洞穴ではない。


しかし、トンネルの中で昨日に続きまたもやメインライト系の20Aのヒューズが飛ぶ。 どういうことだろう?  エンジンに続きライトのトラブル。

雨も手伝ってツーリングがいやになってくる。 今日はもう走りたくない。  雨であまり細かい調査ができないので、

時計、電圧計等を調査してみてわからなければ、東京へ帰って残りは車で回ることにする。

やはりヘッドライトがつかないと危険だし、夜走れない。 ツーリング続行は不可能である。 とにかく雨がやんだら調べることにし、旅館へ入る。

この先どんなトラブルが待ちかまえていることやら。不安だ。 どうも今回のツーリングはアンラッキー面が多いようだ。

 

『ふじや旅館』にて。  本日の走行 : 280km


雨、相変わらず雨である。それもかなり強い。

このままもう一泊しようか迷うが、バイクの旅に雨はつきもの。 雨を楽しんでしまおうと考え、出発することにする。

まず雨の中、ライトヒューズの交換、ハンドルまわりの点検をする。

自分で取り付けた時計や電圧計類の配線にコネクターがムキ出しの部分があり、

それがハンドルを左に切ったときにフレームと接触し、ショートすることが原因と考えられる。

バイクトラブルと思ったが、私の配線のチョンボによるトラブルと判明。 東京へは帰らず、旅を続けることにする。

雨の中、まず昨日見られなかった【龍泉洞】へ。 

かなりの雨だというのに駐車場は満杯だ。大枚820円を払い入洞する。

地底湖がありきれいなのだが、水中照明や足場のコンクリート通路等、人の手が加えられすぎている。

貴重な鍾乳洞を、たくさんの人に見てもらおうという気持ちはわかるが、通路等は木道にして、

いつでも復元できる範囲の設備にしておくべきであろう。最低!


来た道を戻り、小本からR45を【鵜ノ巣断崖】へ。

自殺の名所だけあってかなりの高さだ。

普通なら楽にクリアーできるコーナーを

雨のため苦労して抜け、【北山崎】へ。

ここもなかなかの景色だ。


傘をさしているのだが、ブーツカバーを脱いで歩くので、 ブーツの中は

グショグショになっている。気持ち悪〜。

ここで大阪のライダーと出合った。 東屋で雨をよけながら少し話をする。

【龍泉洞】の北の【安家洞】がよかったとのこと。

これから渡る北海道の帰りには、道の関係で寄れなかった所に寄ることにする。

天候の回復も望めず、 もう特に見たいところもないので、

八戸フェリー港へ直行する。  18:20着。

22:00発の【苫小牧行き】フェリーが、19:00受け付けとのこと。 ちょうど良い時間だ。

このフェリーは所要9時間程度で、睡眠をとるには最適。

申し込むと乗船OKだ。ラッキー!!

明日はもう北海道だ。

6:30着とのこと。それなりに混んではいるが、寝場所も確保できた。

22:40フェリーにて。  本日の走行 : 176km

雨ばかりの東北を脱出し、八戸港から東日本フェリーで北海道へ渡る。

19910802日(金) 晴れ

自宅 ⇒ 木更津 ⇒ 富津岬 ⇒ 館山 ⇒ 洲崎 ⇒ 鴨川 ⇒ 御宿 ⇒ 東金/野宿

19910804日(日) 曇り時々晴れのち雨

北茨城 ⇒ 三崎公園 ⇒ 塩屋崎 ⇒ いわき ⇒ あぶくま洞 ⇒ 入水鍾乳洞 ⇒ 仙台 ⇒ 富谷町/野宿

19910806日(火) 曇り

北上町 ⇒ 気仙沼 ⇒ 唐桑半島(巨釜・半造) ⇒ 大船渡 ⇒ 釜石 ⇒ 宮古(浄土ヶ浜) ⇒ 盛岡 ⇒ 花巻/野宿

【巨釜・半造】という名前の海の景勝地。
けっして『お釜』が置いてあるわけではない。

P.S 途中、大船渡では 『演歌ひとすじ 新沼謙治のふるさと 大船渡』 という大看板が、 街の入口と中程にたててあった。

本日の走行 : 376km

【鵜ノ巣断崖】 あいにくの雨。
ここも自殺の名所らしい・・・。
【あぶくま洞】から近い【入水鍾乳洞】
水量が豊富でいい感じの所だ。
高さ64mの【松島タワー】
【巨釜】の海岸線。荒々しさが魅力。
【玄武洞】は国指定の天然記念物らしい。
観光化が進み、ちょっと
不愉快な【龍泉洞】
 HOME日本一周 バイク旅日記 > 東北北上編
HOME日本一周 バイク旅日記 > 東北北上編