【 STAGE,2 北海道 道南編
8,920km
】
日程 1991年 08月 09日 (金) 〜 09月 21日 (土) 北海道 道南編 (2,042km) 行程苫小牧 ⇒ 支笏湖 ⇒ オコタンペ湖 ⇒ オロフレ峠 ⇒ 登別 ⇒ クッタラ湖 ⇒ 室蘭 ⇒ 白老町/野宿 白老町 ⇒ 室蘭 ⇒ 昭和新山 ⇒ 洞爺湖 ⇒ 虻田町 ⇒ 真狩村 ⇒ 羊蹄山 ⇒ 倶知安町 ⇒ ニセコ町
⇒ 黒松内町 ⇒ 長万部町 ⇒ 八雲町/民宿泊八雲町 ⇒ 大沼公園 ⇒ 恵山岬 ⇒ 水無海浜温泉 ⇒ 椴法華 ⇒ 浜の湯 ⇒ 椴法華 ⇒ 恵山町 ⇒ 函館駅
⇒ 函館山 ⇒ 函館港 ⇒ 函館駅/駅宿函館駅 ⇒ トラピスト修道院 ⇒ 福島町 ⇒ 松前藩屋敷 ⇒ 江差町 ⇒ 瀬棚町/野宿 瀬棚町 ⇒ 岩内町 ⇒ 余市町 ⇒ 神威岬 ⇒ 余市町 ⇒ 小樽 ⇒ 札幌/ホテル泊 札幌市(時計台) ⇒ 余市町(ニッカウヰスキー) ⇒ 小樽(小樽運河) ⇒ 中山峠 ⇒ 札幌駅/駅宿 08月15日(木) 札幌駅 ⇒ 由仁町 ⇒ 栗山町 ⇒ 夕張 ⇒ 穂別町 ⇒ 日高町/野宿
【真狩村】から羊蹄山を一周して、羊蹄自然公園に向かう。駐車場でチャリンコ少年に、『おじさんどこから来たの』と話しかけられる。
中学生くらいの少年にもおじさんと言われる様になったかと思うと 少しショックだった。
時間も15:00をまわったので、R5へ出て宿を探しながら長万部へ向かうが、宿がぜんぜんない。
黒松内町で電話ボックスの電話帳で民宿にTELするとOKとのこと(素泊まり)。
他の温泉旅館はすべてNGだった。
長万部駅前で名物の『カニめし』を買い、八雲町の民宿にはいる。
『カニめし』はカニの味があまりしなくて、 そんなにうまくなかった。
【名物にうまい物なし】は本当かね。 まーまずくはないんだが・・・
今日は風呂に入れる。雨で青く染まった足をきれいにしよう。
本日の走行 : 348km
布団で寝るとつい寝坊をする。8:30出発のつもりで準備をしていると、民宿のオバサンが
『朝食があまっているからサービスするよ』と言う。なんとラッキー!! 遠慮なくいただく。
結局出発は9:00頃になる。
大沼公園に向かう途中で雨が降ってくる。 何か変な天気だ。
1時間程大沼公園を歩き、鹿部から海沿いに恵山(えさん)に向かう。
函館を出て江差線・渡島当別の駅で休んでいると、駅前の店の人が話しかけてくる。コーヒーをごちそうになり、しばらく話し込む。
どうも北海道はよそ者を嫌がる人が少ないようだ。
トラピスト修道院へ行く。観光客やライダーもまばらで静かなところだ。
松前では松前藩屋敷を見る。昔の城下町の再現なのだが、
時代劇の映画村を連想させる。
なかなかきれいなフェリーであった。まだおニューなのだろう。目が覚めたら陽が射している。 北海道第1日目は晴天のようだ。
苫小牧フェリー港でどっち方面からまわるか進行方向に悩む。
フェリー港のサテンでモーニングを食べ、1時間くらい悩むが決まらない。
しかたがないので道なりに前輪の向いた方へ向かうことにする。
ホテルのチェックアウトは10:00。 ギリギリまでゆっくりする。
1Fの喫茶店でトーストとアイスコーヒーをとり、11:00頃出発する。
まずは市内の【時計台】へ。 標識もしっかりしており迷うことなく到着。見学はなんと無料。
内部の時計の動いている構造まで見られるのはメカ屋として幸せだった。
さあ、 昨日TimeOUTで見られなかった余市の【ニッカウヰスキー工場】へ行こう。
申し込むと見学は無料。 だが時間制。 その訳はなんとガイド嬢が付くのだ。
ただし、お盆のため工場は休業中で設備見学のみとのこと。
ひととおり見終わると、最後の休息場ではウイスキー、シロップ、リンゴワインの3種類のどれか一つを
飲み放題(つまみは売店で自費購入)という特典付き。
けっこうベロベロになるまで飲む人がいるらしく、たまに工場の出口で警察が酒気帯び運転の
取り締まりをしているそうだが、今日は大丈夫みたいだ。
飯にしようと思い駅前食堂を探すが駅がわからない。しかたがなく先へ進む。江差を過ぎると鉄道がないせいか、小さな街ばかりで食堂がない。
普通、鉄道の有人駅には駅前食堂があるものだが。
16:00位になって、乙部町の街中でこぎれいなレストランをみつけ、ウニ丼を注文する。
900円で安いと思ったら、生ウニではなく、火が入っていた。
丼一杯の量が多く、腹一杯になる。
また、ウニにもクセがあるため、食べているうちに飽きてしまった。
北海道らしい雄大な工場で東京ドームの約3倍の面積があるそうだ。
工場内の緑化にもけっこう気を使っているようす。
しっかりとほんの少しのワインでちょっぴりいい気持ちで小樽の街を見に行く。ウィ〜ッ!
運河とお店を見て昼飯に寿司を食べるべく寿司屋を物色する。 小樽の寿司はうまいと言う評判だからね。
表通りに面した店は混んでいるので、裏通りに『幸寿司』という店を見つけて入る。
上寿司 \1,700 だって。この値段ではうまくて当たり前。 まずかったら詐欺だろう。
店の大将は一見の私には目もくれず、常連さんとの話に忙しい。 本当に小樽の寿司屋は素晴らしい・・・。
もう絶対いかない。 東京の方が安くてうまいよ。 やっぱり名物にうまい物なしだね。
このまま札幌に戻っても時間が余ってしまうので、 【定山渓】から【中山峠】を経由して札幌入りすることにする。
【中山峠】で休息をとり、駐車場を出ようとUターンしていたらストンとエンスト。 大観衆の前で見事にコケる。
今朝も南回りか北回りか悩むが、やっぱり南から回ることにする。室蘭を抜け、まず【洞爺湖】へ向かう。曇っていて景色がイマイチだ。
【昭和新山】では駐車料100円をとられるが、まあまあの景色に納得する。
賑やかな観光地だ。
有珠(うす)山へ行こうと思ったが、道がよくわからず断念。
虻田町からR37へいったん出て、豊浦町から道道で真狩(まっかり)村へ向かう。
本当なら羊蹄山が真正面にきれいに見えるはずが、 曇りのため下半分も見えない。残念だ。
村を抜け、倶知安に向かおうと思ったら、
標識に『細川たかし記念碑 5.2km』とあるのを見つけ、戻ることにする。
6km程戻ったが、場所がわからない。酒屋があったので、
今夜の酒を買うついでに聞いてみると、 橋を渡りニセコ方面へ左折して直ぐだという。
行ってみたがよくわからない。
話によると、細川たかしの実家は札幌に越してしまい、真狩村にはもういないとのこと。
村としてはもうどうでも良いのだろうか。 小さな碑だそうだ。
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この少し先に【水無海浜温泉】があるのだが、真ん前の道は断崖で行き止まりになっている。
(この半島はトンネルがなく、通り抜けができないのだ)
しかたなく来た道を国道まで戻り、半島の反対側の椴法華(とどほっけ)村から【水無海浜温泉】へ向かう。
途中の恵山公園には羊が2頭放し飼いになっており、人が近づくとエサがもらえると思い走り寄ってくる。
危害は加えないが、自分に向かって突進してくる羊は少し怖い。
半島の反対側は【水無海浜温泉】で行き止まりになる。
どうも満潮時に当たったらしく、はっきり言ってどこが風呂(温泉)だかわからない。
普通の岩場の海岸だ。 キャンプ場にはなっているが、脱衣所もなく、テントでもなければ入りにくいだろう。(特に女の子は)
潮が引くのを待つのも大変なので出発。
夕方函館市に入り、函館駅を中心に周辺を見て回る。 暗くなってきたので、夜景を見に【函館山】へ向かう。
が、二輪は全面通行禁止で、自動車もタクシー以外は昼間と22:00以降しか通行できない。
しかたがないので、近くにバイクを止めてロープウェイで登る。 ロープウェイも20分待ちというものすごい混雑だ。
山頂も人の山。幸い雲もなく、夜景は素晴らしいが、人混みにうんざりしてしまった。(日曜のせいかな?)
寝場所を探してあちこち走り回るが、無人駅は宿泊禁止の張り紙がしてあるし、フェリー港は夜中も発着があり、
人で混んでいるので、結局函館駅に戻り、駅の脇にスペースを見つけて野宿をする。
本日の走行 : 292km
天気も回復し、景色を見ながらの走行は気持ちいい。
また、この辺はライダーも少なく走りやすい。
(ライダーが多いと、すれ違いざまに出すピースサインがけっこう面倒なのだ。)
夜は瀬棚で野宿にする。
ちょうどよい大きさのこぎれいなバス待合所があった。
寝ていると車の音がうるさくて目が覚める。
走り屋もどきが、バス待合所の前の広場でUターンしていく。
あまりうるさいので、しかたなく2:00頃に【瀬棚フェリー港へ】移動する。
奥尻島行きのフェリーターミナルビルは閉まっているが、
玄関脇のひさしの下で寝ることにする。 風は冷たいが、ここは静かだ。
明日は札幌に行ってみようか。
本日の走行 : 307km
フェリー乗り場は以外とよく眠れた。最初に行く予定は茂津多岬だったが、 曇っていた空から急に雨が降り出し、岬では土砂降りになる。
おまけに岬の景色も普通の海でたいしたことはなかったので、先を急ぐことにする。
岬をすぎて少し行くと陽が差し始めた。変な天気だ。 少しするとまた雨。どうなってるの?
余市に入る頃には晴天となる。 ガイドブックにある札幌観光案内所にTELして、 今夜の宿を問い合わせる。しかしそこでは宿は紹介していないとのこと。 ガイドブックに騙された。
JRで紹介しているとのことで、そちらのTELを聞き連絡してみる。
幸いススキノにビジネスホテルがとれた。
一泊6,000円は痛いが、まあしかたがないだろう。
余市でR5から積丹(しゃこたん)方面のR229へ曲がると、 【ニッカウヰスキー】があった。
積丹半島はこの先行き止まりのため(現在は開通)、【ニッカウヰスキー】は帰りに寄ることにし、まずは【神威岬】を目指す。
岬の駐車場で昨日松前城で会ったCB750F氏と再会する。岬までは徒歩のため二人で岬を目指す。
40分位歩き、大汗をかいてたどりついた岬は、絶壁の断崖でなかなかの眺めである。
しかし、もう少し近くに駐車場があってほしいと思うが・・・
岬からはガイドブックにある 『なぎさ食堂』 を捜し、二人で入る。
はっきり言ってウニ丼専門のような店だ。ほかにメニューがない。 来る客は全てライダーの様だ。
生ウニ丼一杯1,800円なり。 ちょっとした出費だが、まあ記念ということで・・・
CB750F氏とは食後に別れる。
帰りに【ニッカウヰスキー】に寄ったが、16:00で受付締め切りだそうで、8分差でOUT!! 明日来よう。
今日はこのまま小樽を抜け、札幌のホテルへ直行する。 市内を迷いに迷ってやっとたどり着く。
風呂に入り、食事を兼ねて町を散策。少し疲れた。
本日の走行 : 327km
バイクの重さ236kg+荷物満載。 大観衆の見守る中、ひとりで懸命にバイクを起こす。
右側のウインカーレンズとバルブを破損。
あとはブレーキレバーが曲がっただけで、 なんとか走れそうだ。
今夜は札幌で駅宿して、明日の朝札幌YSPにTEL。部品を確認するとしよう。
夜の札幌駅で知り合ったライダーA氏、B氏と話す。 2人とも駅宿(野宿)するとのこと。
そこへどこかのホテルの客引きが・・・。『え〜安い部屋あいてますよ〜』
A氏 『いらね〜よ。せっかくの野宿の楽しみを邪魔するな!』 ごもっとも。
YSPの朝は遅い。10:00近くになってやっと連絡が取れ、YSP札幌中央へ向かう。この時期かなり忙しいらしく、3人位の客を1人で対応しているため、
ウインカーのレンズとバルブは自分で交換する。
(YAMAHA車のウインカー部品は他車と共通なので、新車の部品を分けてもらう)
ブレーキレバーはビラーゴのやつがちょうど合うみたいだったが、 メッキの質が違うのでやめる。
(国内向けのビラーゴの方が輸出向けのFZRよりきれいなメッキである。
いっそクラッチレバーとペアでビラーゴのものに換えてしまおうか?)
修理も済んだので夕張へ向かう。
途中にコインランドリーがあったので洗濯をしてゆく。
機械の調子がおかしいのか洗剤が流れて行かず、
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まずは【支笏湖】へ。恵庭山、樽前山がきれいだ。 湖水も透明度が高く、きれいな湖だ。支笏湖から近くの【オコタンペ湖】へ行き、道なりにまた支笏湖へ戻ると道はダートとなる。
ちょうど恵庭岳の麓を周回する形だが、 早くもダートに出くわしてしまった。
大滝村、壮暼町久保内を経て、【オロフレ峠】へ向かう。
有名なだけあって、 ここはなかなかの眺めだ。
【登別温泉】、【クッタラ湖】を経て、室蘭の【地球岬】へ。ここはいつも素通りしてしまい、一度寄ってみたいと思っていたところだ。
市街地から近いこともあり結構人がいる。
しかし東北から北海道と地図の尺度が変わったためか、 街と街の距離がやたらと長い。
又、地元の車の飛ばし方も異常で、?0km/h(50km/h制限)で走っていると結構追い越される。東北の人も飛ばすが、ここはそれ以上だ。事故が多いはずだ。
地球岬で17:30頃だったので、近くの【測量山】へ行ってみる。
話好きの中年夫婦がいて、いろいろと話をする。
一組目の夫婦は、室蘭駅の脇にライダーハウスがあるから行けと言う。二組目の夫婦は、登別へ向かう国道沿いに、『はなの湯』という温泉があり、
300円で風呂に入れば泊めてくれると言い、トウモロコシとアメとお菓子をくれた。
自分たちにも30才位になる息子がいるそうだ。
まるで母親のようなこと(メシをちゃんと食えとか・・・ )を言われた。
さすがに函館山にはかなわないが、山からの夜景がきれいだ。
この測量山は放送塔が6塔もある。
中継用の建物が建ち、19:00になると塔がライトアップされる。
皆違った色で、室蘭フェリー港からの眺めはきれいだ。
室蘭フェリー港のテレビでニュースと天気予報を見た後、ライダーハウスを探すが見つからない。
登別へ向かって、『はなの湯』を探すがやはり見つからない。
しかたがないので例のごとく、道央自動車道に乗り、PAで野宿する。
北海道で高速に初めて乗ったが、結構車が走っている。(本州ほどではないが)
しかし、PAはトイレしかなく、やはり寂しい(幸いにベンチ有り)。
明日からは高速のないところを走るので、
民宿かビジネスホテルに泊まることになるだろう。
虫も多いし、夜はけっこう寒い。 北海道の会社では燃料手当(暖房費)が出るそうだ。
P.S 昼間たくさんいたライダー達は、夜になると何処へ行ってしまうのだろう?
まあ夜も走っている奴はいるが ・・・
やはりもう少し早く出発したかった。日程がお盆にかかってしまい、来週から混みそうだ。
本日の走行 : 312km
有名な水無海浜温泉を見ようと海沿いを走るが、
『浜の湯』というところに出てしまった。
地元の人もよく利用する温泉で、ここも海が見える露天風呂である。
よく整備されているので混浴ではあるが安心して入れる温泉だ。
1回目は水洗いのみになってしまったので、 2回目は洗濯物と一緒に洗剤を入れて洗った。 \300と時間損した。夕張では食堂に入ってカツカレーを注文し、そこでメロンの安い店を聞く。 小さい店の方が専門店より安いそうだ。
魚屋兼八百屋があったのでそこで買う。 8kgで5個詰め\4,800なり。
あとで夕張の町を走ってみると\4,300の店があった。まいっか。 でも\4,800は2番目に安いようだ。 他は皆\5,000以上だった。
夕張から穂別、日高へ向かおうと思ったが道を間違える。 なんか今日はついてないなぁ。
穂別を抜ける頃には夜になってしまった。夜はヘッドライトに集まる虫がすごい。 はっきり言って虫攻撃だ。
これからは夜はなるべく19:00で走るのをやめることにしよう。
車に引っ張ってもらおうとついて行くが、車は真っ暗な道を90km/h位ですっ飛ばすためついてゆけない。
日高に入って、野宿に適した場所を探すが、なかなかいい所がない。 しかたがないので、GS(日石・現ENEOS)で軒を借りる。
今日も野宿だ。星がきれいだ。
本日の走行 : 260km
3人は意気投合し、ススキノの【ラーメン横町】へ出かけるのであった。
【ラーメン横町】では行列が出来ている店とガラガラの店がある。 3人で話し合った結果、ガラガラの店に入る。
理由は @札幌のラーメン屋は【ラーメン横町】だけではない。 【ラーメン横町】で店を張っている以上、そこそこの味は出しているはず。
A日本人は並ぶのが大好き。 店が2店あったら味も確かめずに並んでいる方に行くのが日本人の行動パターン。ということで、ガラガラ店へ。けっこう有名人の色紙がたくさん張ってあるでないの。 チャーシュー麺を注文。もちろんみそ味。結構うまかった。
札幌は味噌。旭川は醤油。函館は塩ラーメンが基本だよ・・・(今日のウンチクでした)
今日仕入れた情報 @根室でカニをただで食わせる店があるという。 橋を渡って500m位の所の【小沼商店】という店だ。是非行ってみるべし。
Aサロマ湖の海賊民宿(船長の家)はめし大。本日の走行 : 196km