【 高ボッチ高原 】 |
|
|||||||||||
|
||||||||||||
|
長野県岡谷市・塩尻市から 松本市へ抜ける 山岳ドライブを楽しんで来たので 紹介しよう。 |
|||||||||||
今回の出発地は 『みどり湖』である。
長野県塩尻市に位置する小さな湖で、 灌漑用に造られた人工のため池である。 信濃川水系田川を堰き止めたアースダム(土堤ダム)で 規模は小さいが、いちおうダム湖の部類に入るそうだ。 水芭蕉の群生地としても知られ、近隣に温泉やレク施設等も あるため、現在ではちょっとした観光地になっている。 |
![]() 湖畔は『水芭蕉公園』になっており 散策する人も多い。 |
|||||||||||
![]() R20から、『高ボッチ高原』の標識に従って左折。 高ボッチ高原の看板と東山公民館がある。 |
みどり湖からR20へ出て上り線を岡谷方面に少し走り、 『←高ボッチ高原』の道路標識に従って左折する。 信号もなく、特に目印もないので、標識だけが頼りだ。
【高ボッチ高原】の大きな看板がある。 更にその奥には東山公民館と東山体育館がある。 ただし、R20からはわかりにくい。 |
|||||||||||
R20を左折してすぐ道はT字路になり、ここを右折する。 高ボッチ高原までは分岐も少なく、標識も完備されているため 迷うことはないだろう。 |
![]() 左へ【高ボッチ高原】、直進で【塩尻峠】 直進方面は『旧中山道』である。 |
|||||||||||
![]() 分岐点にある『中山道』の案内看板。 |
少し行くと、道は二手に分かれる。 あまり目立たないが、ここにもしっかり標識があった。 左へ【高ボッチ高原 8km 】、直進で【塩尻峠 1km 】とある。 尚、塩尻峠方面は『旧中山道』と書いてある。 ちょっと興味がわき、予定外であるが旧中山道を経由し 塩尻峠に寄っていくことにする。 |
|||||||||||
|
||||||||||||
![]() 【塩尻峠】へ向かう旧中山道。 |
旧中山道は塩尻峠に向かい、ゆるやかに高度を上げていく。 道幅は平均して1.5車線程度あり、割りと走りやすい。
塩尻宿も近いため旅人の往来も多かったに違いない。 |
|||||||||||
途中、【茶屋本陣】と書かれた旧跡があった。 現在は民家で人も住んでいるようである。 後から調べると、地名より 【柿沢茶屋本陣】というらしい。 急峻な塩尻峠越えのための休息所とのことだが、 【本陣】ということもあり、参勤交代の大名が利用したのだろう。 道幅は1車線しかなく見学用の駐車スペースもない。 交通量は少ないが、無余地駐車となるため、 写真のみ撮ってそそくさと出発する。 |
![]() 【柿沢茶屋本陣】前の旧中山道。 この先、峠までは急峻な上りとなる。 |
|||||||||||
|
![]() 峠への途中に残る【柿沢茶屋本陣】。 大名や旅人の休息所として使われたとある。 |
|||||||||||
![]() 塩尻峠にある 【富士浅間神社】。 明治天皇、昭和天皇が立ち寄られたとのことだ。 尚、直進方面が『林道塩嶺高ボッチ山線』となる。 『熊出没注意』の立て看板がある。 カーブミラーの左手が旧中山道塩尻方面、写真右奥が岡谷方面となる。 |
ほどなく【塩尻峠】に着く。 峠には【富士浅間神社】(ふじせんげんじんじゃ)と 【塩嶺御野立公園】(えんれいおのだちこうえん)があり、 街道歩きやハイカーの人達がチラホラ見られる。 駐車場もあるが、クルマで訪れる人は少ないようである。
自然公園として名所になっている。 また、中央分水嶺でもあり、ここに降る雨は、 南は天竜川に流れて太平洋へ、 北は信濃川を流れて日本海へと注ぐ。 |
|||||||||||
尚、ここから【高ボッチ高原】方面へは、 『林道塩嶺高ボッチ山線』が延びており、高ボッチ高原へ 完抜しているようだが、地図上では道が途中から 点線になっており、クルマで抜けられる確証がないため、 先ほどの分岐点まで旧中山道を戻ることにする。
旧中山道の【塩尻峠】には特別の趣が感じられる。 |
![]() 展望台からは諏訪湖と岡谷市街を一望できる。 今日は天気がイマイチ。 |
|||||||||||
|
||||||||||||
![]() 先ほどの分岐点に戻ってきた。 今度はここを左方面へ進む。 |
先ほどの分岐点に到着。 今度は高ボッチ高原方面へ右折する。 (左の写真で左方向に向かう)
|
|||||||||||
林道(高ボッチスカイライン)は高ボッチ高原へ向けて 高度を上げていく。(正式には塩尻市道片岡線というらしい) 道幅は1.5車線程度で、舗装の状態も良好で走りやすい。
現塩尻市大宮にある阿禮(あれい)神社旧跡らしい。 石碑があるが、詳細はよくわからない。
|
![]() 眺望のきかない林道を進む。 |
|||||||||||
![]() 『これより高ボッチ高原』の道標。 |
やがて、路傍に『これより高ボッチ高原』の道標が現れる。 八ヶ岳中信高原国定公園とある。 山梨県から長野県にかけて、 蓼科高原や美ヶ原高原一体をそう呼ぶらしい。 |
|||||||||||
途中、崖の湯方面への林道片岡線を分けると、 やがて開けた高原に出る。
『高ボッチ高原』である。 |
![]() 高ボッチ高原の石碑が見えてきた。 |
|||||||||||
![]() 有名な【高ボッチ高原草競馬場】 馬場はダートであり、内ラチはない。 |
ここは高原の南端にあたり、有名な【草競馬場】がある。 毎年8月の第一土曜日には観光草競馬大会が 開かれるそうだ。
駐車場もかなり大きなものがあるが、イベント開催時以外は 土産物店や食堂もなく普段はひっそりとしている。 (トイレは使えます) |
|||||||||||
【高ボッチ牧場】 塩尻市が民間に貸与している高原牧場で、 観光牧場ではない。
5月〜10月まで広い高原牧場でホルスタインの放牧を行い、 乳牛がストレスなく過ごせることを目的とするそうだ。 標高1,600mとのこと。 特に立入禁止ではないようだ。 |
![]() 【高ボッチ牧場】。 観光牧場ではないので注意。 |
|||||||||||
![]() 木製の古びた案内図が歴史を感じさせる。 |
高ボッチ牧場の北側に第2駐車場(展望駐車場)がある。 1,665mの高ボッチ山頂へはここに駐車して 徒歩10分弱とのことだ。 天候に恵まれれば、北アルプスや諏訪湖、八ヶ岳など 広範囲を見渡せるらしい。 今日は曇りで眺望がきかないため、登頂はまたの機会にする。
ハイキングやキャンプ、車中泊をする人達も多いらしい。 |
|||||||||||
ここには電波塔と売店がある。(飲料の自販機あり) 高ボッチスカイライン自体が冬季閉鎖されるらしく、 この売店も冬季は閉鎖されるようだ。 (冬季に訪れるのは雪山ハイカーくらいか)
尚、この第2駐車場からは『ひょうたん池』や 『高ボッチ山荘』方面への登山道が延びている。 |
![]() 第2駐車場(展望駐車場)にて撮影。 やはり天気がイマイチ。 |
|||||||||||
![]() 『崖の湯温泉』と『鉢伏山』への分岐。 撮影立ち位置後方が『高ボッチ高原』 |
さらに北進すると、 【崖の湯温泉】への分岐点に出る。
ここも駐車広場になっており、右手の小高い丘へ 『みはらしコース』の小径が延びている。 ここは既に松本市になるようだ。
左へ高ボッチスカイライン経由崖の湯温泉である。 |
|||||||||||
|
||||||||||||
最終的には左の『崖の湯温泉』方面に向かうが、 その前に『鉢伏山』に寄っていくことにする。
この道は鉢伏山(鉢伏山荘)にて行き止まりの ピストンコースである。 |
![]() 『崖の湯温泉』への分岐点から『鉢伏山』までは【林道鉢伏線】となる。 |
|||||||||||
![]() |
【林道鉢伏線】
分岐点からは左の写真のような眺望のきかない道が続くが、 ほどなく眺望の良い高原林道となる。
ただし、路側帯や待避所が少なく、対向車には気を遣う。 |
|||||||||||
眺望は良いのだが、 「ここでクルマを停めて写真を撮りたい!」 というところに駐車帯がないため、 ゆっくり景色を見て写真を撮ることが出来ないのが残念だ。
まあ交通量は少なく、少しぐらい停めても 問題ないだろうが・・・ |
![]() 【林道鉢伏線】 鉢伏山へと高度を上げるに連れ、眺望が開けてくる。 |
|||||||||||
![]() 【鉢伏山荘】。 訪問時期は5月であり、周囲には所々雪が残っている。 |
やがて【鉢伏山荘】が見えて来た。 【林道鉢伏線】もここで行き止まりである。
高ボッチ高原への山岳ドライブの醍醐味は やはりこの【林道鉢伏線】の魅力によるところが大きい。 |
|||||||||||
【林道鉢伏線】の終点にはUターンスペースがない。 林道終点の突き当たりは道なりに右折するしかなく、 道はそのまま鉢伏山荘の駐車場に導かれるようになっている。 鉢伏山荘の駐車場は有料(普通車500円)である。
まあUターンくらいはさせてくれると思うが、 一応駐車場の手前でなんとかターンする。 |
![]() 【鉢伏山荘】入口。 奥が有料駐車場になっている。 |
|||||||||||
|
||||||||||||
![]() 先ほどの分岐点に戻ってきた。 今度はここを左方面へ進む。 |
前述したが、 【林道鉢伏線】はピストン林道である。 同じ道を戻り、眺望を楽しみながら 先ほどの分岐点に到着。
今度は崖の湯温泉方面へ右ターンする。 (左の写真で左方向へ向かう)
|
|||||||||||
![]() |
![]() |
|||||||||||
崖の湯温泉へは林の中の道を下って行く爽快な道。 その名の通り ”林道” そのものである。 (まあ林道は林の中の道ではなく、林業用道路の略であるが・・・) 尚、 交通量は非常に少ない。 |
||||||||||||
やがて温泉宿の看板が見えてくる。
高ボッチ温泉と書いてある。 一軒宿のようだ。
あまり聞き慣れない泉質で、泉温は11℃、 効能は神経痛、胃腸病、皮ふ病、婦人病などとのことだ。
|
![]() 『ホテル鳴神』への小径。 宿へのイメージは良い。 |
|||||||||||
![]() 【崖の湯温泉】入口。 |
【崖の湯温泉】
数軒の温泉旅館、ホテルがある。 明治時代に猟師が傷ついた猿が湯につかっているのを 見つけたのが始まりとされるそうだ。 泉質は硫酸塩泉、 効能は神経痛、婦人病、リウマチなどとのこと。
周囲を自然に囲まれた癒やしの温泉である。 |
|||||||||||
|
||||||||||||
尚、崖の湯温泉へはバス等の公共交通機関がなく、 最寄り駅からのタクシーや自家用車でのアクセスとなる。
さあ、今回の旅もここで終了。 松本市内へ出て帰路につくことにする。 |
![]() 【崖の湯温泉】を過ぎると、松本の市街地が見えて来る。 |
|||||||||||
![]()
|
![]() |
|||||||||||
HOME > DRIVE > 高ボッチ高原 | ||||||||||||