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  高ボッチ高原 】

Drive
                 
                 

日程 : 2011 53日(火) 曇り

行程 : みどり湖(一般道、R20、旧中山道) ⇒ 塩嶺御野立公園(旧中山道、高ボッチスカイライン) ⇒ 高ボッチ高原(鉢伏林道) 
      ⇒ 鉢伏山(鉢伏林道) ⇒ 崖の湯温泉

                 
                 
                 

長野県岡谷市・塩尻市から

松本市へ抜ける

山岳ドライブを楽しんで来たので

紹介しよう。

                 
                 
                 
                 
 

今回の出発地は 『みどり湖』である。


ちょっと聞き慣れない名前の湖は

長野県塩尻市に位置する小さな湖で、

灌漑用に造られた人工のため池である。

信濃川水系田川を堰き止めたアースダム(土堤ダム)で

規模は小さいが、いちおうダム湖の部類に入るそうだ。

水芭蕉の群生地としても知られ、近隣に温泉やレク施設等も

あるため、現在ではちょっとした観光地になっている。

 
湖畔は『水芭蕉公園』になっており
散策する人も多い。
                 
 
R20から、『高ボッチ高原』の標識に従って左折。
高ボッチ高原の看板と東山公民館がある。
 

みどり湖からR20へ出て上り線を岡谷方面に少し走り、

『←高ボッチ高原』の道路標識に従って左折する。

信号もなく、特に目印もないので、標識だけが頼りだ。


この分岐部にはちょっとしたスペースがあり、曲がり角には

【高ボッチ高原】の大きな看板がある。

更にその奥には東山公民館と東山体育館がある。

ただし、R20からはわかりにくい

       
 

R20を左折してすぐ道はT字路になり、ここを右折する。

高ボッチ高原までは分岐も少なく、標識も完備されているため

迷うことはないだろう。

 
左へ【高ボッチ高原】、直進で【塩尻峠】
直進方面は『旧中山道』である。
 
分岐点にある『中山道』の案内看板。
 

少し行くと、道は二手に分かれる。

あまり目立たないが、ここにもしっかり標識があった。

左へ【高ボッチ高原 8km 】、直進で【塩尻峠 1km 】とある。

尚、塩尻峠方面は『旧中山道』と書いてある。

ちょっと興味がわき、予定外であるが旧中山道を経由し

塩尻峠に寄っていくことにする。

         
         
 
                 
                 
 
【塩尻峠】へ向かう旧中山道。
 

旧中山道は塩尻峠に向かい、ゆるやかに高度を上げていく。

道幅は平均して1.5車線程度あり、割りと走りやすい。


昔は登山道のような細い道だったと思われ、

塩尻宿も近いため旅人の往来も多かったに違いない。

       
 

途中、【茶屋本陣】と書かれた旧跡があった。

現在は民家で人も住んでいるようである

後から調べると、地名より 【柿沢茶屋本陣】というらしい。

急峻な塩尻峠越えのための休息所とのことだが、

【本陣】ということもあり、参勤交代の大名が利用したのだろう。

道幅は1車線しかなく見学用の駐車スペースもない。

交通量は少ないが、無余地駐車となるため、

写真のみ撮ってそそくさと出発する。

 
【柿沢茶屋本陣】前の旧中山道。 
この先、峠までは急峻な上りとなる。
                 
 


【柿沢茶屋本陣】前にある【明治天皇塩尻嶺御膳水】の碑。
奥に古井戸がある。

 
峠への途中に残る【柿沢茶屋本陣】。
大名や旅人の休息所として使われたとある。
                 
 
塩尻峠にある 【富士浅間神社】。
明治天皇、昭和天皇が立ち寄られたとのことだ。
尚、直進方面が『林道塩嶺高ボッチ山線』となる。
『熊出没注意』の立て看板がある。
カーブミラーの左手が旧中山道塩尻方面、写真右奥が岡谷方面となる。
   

ほどなく【塩尻峠】に着く。

峠には【富士浅間神社】(ふじせんげんじんじゃ)と

【塩嶺御野立公園】(えんれいおのだちこうえん)があり、

街道歩きやハイカーの人達がチラホラ見られる。

駐車場もあるが、クルマで訪れる人は少ないようである。


塩尻峠は、四季の花を楽しんだり野鳥観察ができる

自然公園として名所になっている。

また、中央分水嶺でもあり、ここに降る雨は、

南は天竜川に流れて太平洋へ、

北は信濃川を流れて日本海へと注ぐ。

       
 

  

尚、ここから【高ボッチ高原】方面へは、

『林道塩嶺高ボッチ山線』が延びており、高ボッチ高原へ

完抜しているようだが、地図上では道が途中から

点線になっており、クルマで抜けられる確証がないため、

先ほどの分岐点まで旧中山道を戻ることにする。


尚、普段は中央道や国道20号線で越える【塩尻峠】であるが、

旧中山道の【塩尻峠】には特別の趣が感じられる。

 
展望台からは諏訪湖と岡谷市街を一望できる。
今日は天気がイマイチ。
                 
                 
 
                 
                 
 
先ほどの分岐点に戻ってきた。
今度はここを左方面へ進む。
 


塩尻峠から1kmほど旧中山道を戻り、

先ほどの分岐点に到着。

今度は高ボッチ高原方面へ右折する。

(左の写真で左方向に向かう)

 

                 
 

林道(高ボッチスカイライン)は高ボッチ高原へ向けて

高度を上げていく。(正式には塩尻市道片岡線というらしい)

道幅は1.5車線程度で、舗装の状態も良好で走りやすい。


尚、右写真は『五百渡(いおと)』という所らしく、

現塩尻市大宮にある阿禮(あれい)神社旧跡らしい。

石碑があるが、詳細はよくわからない。

 
眺望のきかない林道を進む。
                 
 
『これより高ボッチ高原』の道標。
 

やがて、路傍に『これより高ボッチ高原』の道標が現れる。

八ヶ岳中信高原国定公園とある。

山梨県から長野県にかけて、

蓼科高原や美ヶ原高原一体をそう呼ぶらしい。

                 
 

途中、崖の湯方面への林道片岡線を分けると、

やがて開けた高原に出る。

 

『高ボッチ高原』である。

 
高ボッチ高原の石碑が見えてきた。
                 
 
有名な【高ボッチ高原草競馬場】
馬場はダートであり、内ラチはない。
 

ここは高原の南端にあたり、有名な【草競馬場】がある。

毎年8月の第一土曜日には観光草競馬大会が

開かれるそうだ。

 

駐車場もかなり大きなものがあるが、イベント開催時以外は

土産物店や食堂もなく普段はひっそりとしている。

(トイレは使えます)

                 
 

【高ボッチ牧場】

塩尻市が民間に貸与している高原牧場で、

観光牧場ではない。

 

5月〜10月まで広い高原牧場でホルスタインの放牧を行い、

乳牛がストレスなく過ごせることを目的とするそうだ。

標高1,600mとのこと。

特に立入禁止ではないようだ。

 
【高ボッチ牧場】。
観光牧場ではないので注意。
                 
 
木製の古びた案内図が歴史を感じさせる。
 

高ボッチ牧場の北側に第2駐車場(展望駐車場)がある。

1,665mの高ボッチ山頂へはここに駐車して

徒歩10分弱とのことだ。

天候に恵まれれば、北アルプスや諏訪湖、八ヶ岳など

広範囲を見渡せるらしい。

今日は曇りで眺望がきかないため、登頂はまたの機会にする。


尚、夜は満天の星空が魅力とのことで、

ハイキングやキャンプ、車中泊をする人達も多いらしい。

                 
 

ここには電波塔と売店がある。(飲料の自販機あり)

高ボッチスカイライン自体が冬季閉鎖されるらしく、

この売店も冬季は閉鎖されるようだ。

(冬季に訪れるのは雪山ハイカーくらいか)

 

尚、この2駐車場からは『ひょうたん池』や

『高ボッチ山荘』方面への登山道が延びている。

 
2駐車場(展望駐車場)にて撮影。
やはり天気がイマイチ。
                 
 
『崖の湯温泉』と『鉢伏山』への分岐。
撮影立ち位置後方が『高ボッチ高原』
 

さらに北進すると、 【崖の湯温泉】への分岐点に出る。

 

ここも駐車広場になっており、右手の小高い丘へ

『みはらしコース』の小径が延びている。

ここは既に松本市になるようだ。


道を直進すると、林道鉢伏線経由鉢伏山。

左へ高ボッチスカイライン経由崖の湯温泉である。

                 
                 
 
                 
                 
 

最終的には左の『崖の湯温泉』方面に向かうが、

その前に『鉢伏山』に寄っていくことにする。

 

この道は鉢伏山(鉢伏山荘)にて行き止まりの

ピストンコースである。

 
『崖の湯温泉』への分岐点から『鉢伏山』までは【林道鉢伏線】となる。
                 
                 
   

【林道鉢伏線】

 

分岐点からは左の写真のような眺望のきかない道が続くが、

ほどなく眺望の良い高原林道となる。

 

ただし、路側帯や待避所が少なく、対向車には気を遣う。

                 
 

眺望は良いのだが、

「ここでクルマを停めて写真を撮りたい!」

というところに駐車帯がないため、

ゆっくり景色を見て写真を撮ることが出来ないのが残念だ。

 

まあ交通量は少なく、少しぐらい停めても

問題ないだろうが・・・

 
【林道鉢伏線】
鉢伏山へと高度を上げるに連れ、眺望が開けてくる。
                 
 
【鉢伏山荘】。
訪問時期は5月であり、周囲には所々雪が残っている。  
 

やがて【鉢伏山荘】が見えて来た。

【林道鉢伏線】もここで行き止まりである。

 

高ボッチ高原への山岳ドライブの醍醐味は

やはりこの【林道鉢伏線】の魅力によるところが大きい。

                 
 

【林道鉢伏線】の終点にはUターンスペースがない。

林道終点の突き当たりは道なりに右折するしかなく、

道はそのまま鉢伏山荘の駐車場に導かれるようになっている。

鉢伏山荘の駐車場は有料(普通車500円)である。

 

まあUターンくらいはさせてくれると思うが、

一応駐車場の手前でなんとかターンする。

   
【鉢伏山荘】入口。
奥が有料駐車場になっている。
                 
                 
 
                 
                 
 
先ほどの分岐点に戻ってきた。
今度はここを左方面へ進む。
 

前述したが、 【林道鉢伏線】はピストン林道である。

同じ道を戻り、眺望を楽しみながら

先ほどの分岐点に到着。

 

今度は崖の湯温泉方面へ右ターンする。

(左の写真で左方向へ向かう)

       
   
   
   
 

崖の湯温泉へは林の中の道を下って行く爽快な道。

 その名の通り ”林道” そのものである。 (まあ林道は林の中の道ではなく、林業用道路の略であるが・・・)

尚、 交通量は非常に少ない。

       
       
 

やがて温泉宿の看板が見えてくる。


看板には『ホテル鳴神』とあり、崖の湯温泉ではなく、

高ボッチ温泉と書いてある。

一軒宿のようだ。


源泉はひとつで、泉質は中性低張性冷鉱泉という

あまり聞き慣れない泉質で、泉温は11℃、

効能は神経痛、胃腸病、皮ふ病、婦人病などとのことだ。

※大変残念ですが、2010年に閉館したとのこと。

 
『ホテル鳴神』への小径。 宿へのイメージは良い。
       
 
【崖の湯温泉】入口。
 

【崖の湯温泉】

 

数軒の温泉旅館、ホテルがある。

明治時代に猟師が傷ついた猿が湯につかっているのを

見つけたのが始まりとされるそうだ。

泉質は硫酸塩泉、

効能は神経痛、婦人病、リウマチなどとのこと。

 

周囲を自然に囲まれた癒やしの温泉である。

                 
                 
 
                 
                 
 

尚、崖の湯温泉へはバス等の公共交通機関がなく、

最寄り駅からのタクシーや自家用車でのアクセスとなる。

 

さあ、今回の旅もここで終了。

松本市内へ出て帰路につくことにする。

 
【崖の湯温泉】を過ぎると、松本の市街地が見えて来る。
                 
                 
                 
                 
                 
                 
   
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