駅のある風景 西日本旅客鉄道 山陰本線 K  : 浜坂駅諸寄駅居組駅東浜駅岩美駅
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近 畿 ・ 中 国 地 方
     
京  都  ⇔  幡  生
JR西日本 山陰本線 (さんいんほんせん)

 
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  20228月 撮影    
駅名  浜坂(はまさか)
駅構造
 単式ホーム11線、島式ホーム12線、
 計23線の地上駅。
 盛土式ホームを有する。
駅舎
 構内北側に鉄骨造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (北口)
管理形態
 社員配置。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : みどりの窓口(8:4516:30
        (休止時間 :12:1012:5014:2514:45
 券売機 : タッチパネル式自動券売機(1台)
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  有人改札。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (改札外)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料他。
連絡通路
 構内地下通路 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  263人/日(2016年度平均)。
 280人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 鳥取・米子方面 14本/日 (123番のりば)
 上り 豊岡・京都方面 11本/日 (123番のりば)
  特急『はまかぜ』、普通列車が停車する。
主な歴史

 1911年(明治44年)1110
  国有鉄道(内閣鉄道院)山陰本線の浜坂駅
  として開業。  終着駅。 一般駅。
 1912年(明治45年)31
  山陰本線が香住駅まで延伸し、京都駅-香住駅間の
  既存線と繋がる。 これにより途中駅となる。
 1959年(昭和34年)3
  駅舎改築。
 1967年(昭和42年)
  構内地下通路完成。
 1982年(昭和57年)103
  貨物扱い廃止。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2004年(平成16年)1016
  業務委託駅化。
 2010年(平成22年)717日〜811
  余部橋梁架け替え工事に伴い、当駅から香住駅
  まで運休(バス代行)。
 2021年(令和3年)71
  業務委託解除。 再社員配置駅化。

所在地
 兵庫県美方郡新温泉町浜坂字東岡2330-1
 北緯353715.25秒、東経134278.61秒。
 開業時は、兵庫県美方郡浜坂町浜坂字東岡。
接続バス  【浜坂駅】停留所
  場所 : 駅前ロータリー。
  運行 : 新温泉町町民バス・全但バス
   ・浜坂温泉線、久斗山・居組線、赤崎循環線
   ・特急バス 大阪行き、神戸県庁前行き
駅周囲
その他

 新温泉町の中心駅となっており、市役所は駅の西
 550m程に位置する。
 尚、市役所は 旧美方郡浜坂町役場と同じ場所にある。
 駅から北側の浜坂港にかけて大きな市街地が
 広がっている。
 当地は、松葉ガニ(ズワイガニ)、 香住ガニ(ベニズワイ
 ガニ)をはじめ、但馬牛など、年間を通して名物は多く、
 また、温泉、マリンスポーツ等、町は観光に力を入れて
 いる。
 駅周囲には、ホテル・旅館・民宿等、料理を売りにした
 宿泊施設や飲食店も多く存在する。
 当駅はその玄関口となっており、観光駅としても
 機能しているが、人通りはそれほど多くない。
 名物のメインはカニであり、観光客は冬場が多いとの
 ことだ。
 また、国の名勝及び天然記念物に指定される
 『但馬御火浦(たじまみほのうら)』 観光のアクセス駅
 となっている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    浜坂駅 駅舎。 大きな駅舎を有する。
トイレは駅舎右端にある。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎出入口。
暖簾が掛かっており、カニと温泉の駅を象徴している。
   
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎壁面の建物財産標。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内の様子。
撮影立ち位置左手に自動券売機(1台)、右手に待合室がある。
   
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  待合室内の様子。
正面の書庫部分にはかつてKIOSKが営業しており、駅弁の販売もあった。
    構内地下通路。  明るい雰囲気だが、古さも目立ってきている。
この地下通路完成により、神崎駅(現尼崎駅)から
1916年(大正5年)6月に移設された構内跨線橋は撤去された。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      3番のりば西端(諸寄寄り)から、下り 鳥取・米子方面を見る。
左手に蒸気機関車時代の給水塔が残る。
かつては給水塔前に側線が敷設されており、撮影立ち位置左手には、
石炭殻置き場があった。 また給水塔先の樹木があるあたり
(下り出発信号機左手)に、直径15.7mの転車台が設置されていた。
駅開業当時は山陰西線の終着駅であり、山陰線全通後も
米子、福知山 両鉄道管理局の境界駅として路線の要衝となっていた。
 
       
       
       
       
       
       
       
  構内地下通路昇降口より島ホームの23番のりばを見る。
木組みの上屋が素晴らしい。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  2番のりば西端(諸寄寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
当ホームには、かつて売店や駅そばがあったとのこと。
     
      2番のりば西端(諸寄寄り)から、下り 鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  1番のりば地下通路階段付近より、上り豊岡・京都方面を見る。
大阪9:38発-当駅13:09着 『はまかぜ1号』 が、
折り返し13:30発 『はまかぜ4号』 大阪行きとなり発車を待っている。
     
      2番のりば中程から、下り 鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  2番のりば東端(久谷寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。     3番のりば東端(久谷寄り)から、下り 鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎東側(久谷寄り)に残る貨物ホーム跡。
1番ホーム側にはフェンスが設置され、貨物側線(旧貨物1番線)の
路盤が残されている。 尚、貨物側線は2番線まであった。
    1番ホーム西側(諸寄寄り)から、駅舎方句を見る。
貨物扱いがあった当時には、ここに2線の貨物側線が敷設され、
路盤右手に大きな上屋を有する貨物ホームが存在した。
198210月の貨物扱い廃止後、構内は縮小され、跡地の一部に
右手の建物(新温泉町商工会館)とその駐車場が建設されている。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎側1番のりばの建植式駅名標。      
       
      名所案内。
湯村温泉が 『周遊指定地』 と赤く記されている。
これは、国鉄時代に発売された 『周遊券』 に由来するもので、
国鉄の 『周遊割引乗車券発売規則』 で、立ち寄りが
指定された観光地を案内する表示である。
国鉄の 『周遊券』 は周遊ルートの自由度を広げて 『周遊きっぷ』 と
なりJRに引き継がれた。  『青春18きっぷ』 と並び発売が続いたが、
国鉄周遊券に比べ高額で、JR側の発券方法も煩雑であったことより
徐々にトーンダウンし、2013年(平成25年)331日をもって廃止された。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  国鉄周遊券の指定ゾーンである 全但交通のバスのりかえ案内。
かつての 『全但バス湯村温泉線』 は、現在新温泉町民バス(夢つばめ)
浜坂温泉線となっており、全但バスに運行が委託されている。
     
       
       
       
       
       
       
       
      駅舎西側のトイレ前付近より、駅前広場を見る。
写真中央に 新温泉町民バス(夢つばめ)湯村温泉行きが
発車を待っている。
 
       
       
         
         
         
         
         
  駅前東側、新温泉町民バス(夢つばめ) 浜坂駅バス停脇にある
温泉 『浜坂駅前足湯』。
利用時間10:0018:00、水曜定休、利用は無料となっている。
       
         
         


  20228月 撮影    
駅名  諸寄(もろよせ)
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 構内南側に木造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (南口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅舎内ホーム側)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
連絡通路
 × (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  49人/日(2016年度平均)。
 63人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 鳥取・米子方面 13本/日 (全列車 鳥取行き)
 上り 豊岡・京都方面 13本/日
  普通列車が停車する。
主な歴史

 1931年(昭和6年)718
  国有鉄道(鉄道省)山陰本線の諸寄仮停車場と
  して開業。 季節営業の臨時駅。 旅客扱いのみ。
 1938年(昭和13年)61
  諸寄駅として常設駅化。
 1947年(昭和22年)211
  貨物扱い開始。
 1971年(昭和46年)41
  貨物扱い廃止。
 1983年(昭和58年)44
  無人駅化。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。

所在地
 兵庫県美方郡新温泉町諸寄字岡306-2
 北緯353710.19秒、東経1342603.61秒。
接続バス  【浜坂駅】停留所 (当駅付近にバス停はない)
  場所 : 駅の東約2.3km
  運行 : 新温泉町町民バス・全但バス
   ・浜坂温泉線、久斗山・居組線、赤崎循環線
   ・特急バス 大阪行き、神戸県庁前行き
駅周囲
その他

 駅は浜坂三山のひとつである 標高262.9m
 千々見山(ちぢみやま)の麓にあり、諸寄集落より
 少し高い海抜13.6mに位置する。
 450世帯弱、人口1200人余りの諸寄集落は、
 諸寄港を取り巻くように形成されており、集落の南側
 に位置する駅からは、諸寄港・諸寄海水浴場まで
 400m程の距離がある。
 集落内には数軒の宿泊施設があるが、カニや温泉を
 売りにする宿はないようで、客層は海水浴客や旅行客
 が主体のようである。
 諸寄は江戸時代から北前船の寄港地で、風待ち・
 潮待ち港として栄え、米、塩、海産物、諸寄砥石、
 焼き物、鉄などが売買された歴史を持つ。
 1929年(昭和4年)8月より皇族・久邇宮多嘉王
 (くにのみやたかおう)殿下が毎年避暑地として
 ご家族で当地(廻船問屋・中藤田家)を訪問されたが、
 浜崎駅からのアクセス(人力車)であったため、
 殿下の進言にて諸寄停車場が設置されたとのことだ。
 ※久邇宮多嘉王殿下は、香淳皇后(昭和天皇后)の
   叔父にあたる。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    諸寄駅 駅舎。
かつては駅出入口右手に大きな駅務室があったが、
無人駅となった数年後に解体されている。(基礎は残っている)
この開業当初からの木造駅舎も老朽化により
居組駅や柴山駅同様、立て替えの動きがあるようだ。
右側の空間は貨物扱いがあった頃の一時置き場であろうか。
   
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎出入口上部の屋外用駅名標。(かつての第一種駅名標)    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内に掲示された 『諸寄仮停車場完成式』 の写真。
昭和67月とある。
季節営業の臨時駅としては立派な駅舎が建てられている。
   
     
     
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎内にてホーム側を見る。
左手に出札窓口があったことが何となく窺えるが、
改修により殆どわからなくなっている。
     
      同じく、駅舎内にてホーム側を見る。
壁面には駅前の 『明星保育園』 の園児が描いた絵を展示する
スペースがある。   ベンチの肘掛け部分に駅ノートが置かれていた。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム側から駅舎を見る。
引っ込んだ部分がコンクリートブロック造のトイレになっている。
     
      ホーム西端(居組寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。  
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム西端(居組寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。
ホーム右手の屋根は駅前の 『明星保育園』。
道は下り坂で、この先山陰線をくぐり、集落方向へ続いている。
    ホーム中程の駅舎前より、上り豊岡・京都方面を見る。
線路脇に京都駅からの 201.4キロポストが建っている。
(当駅の営業キロは、199.8km
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム中程の駅舎前より、下り鳥取・米子方面を見る。
右手に見える集落とは高低差があり、路盤右手は急斜面になっている。
    ホーム東端(浜坂寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
集落から当駅までの車道は1本であるが、地元民しか知らない
抜け道が複数あるようで、ホーム端には通行を禁止する表示がある。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム東端(浜坂寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。     建植式駅名標。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅前より西側(居組駅方向)へ延びる駅前通りは、
延長832mの 『兵庫県道168号諸寄停車場線』 で、当駅前を起点とし、
国道178号線の 『諸寄』 交差点を終点としている。
    駅前より東側(浜坂駅方向)を見る。
車道はここで行き止まりになっている。(人のみが通れる道はあるようだ)
当駅はかつて貨物扱いがあったようだが、現地確認および過去の
写真資料、航空写真にても貨物ホームや側線の痕跡が見当たらない。
昭和20年〜40年代頃のことであり、SLが牽引する貨客混合列車が
旅客ホームに発着し、貨物の積み卸しをしていた可能性が高い。
 
       
       
         
         



  20228月 撮影    
駅名  居組(いぐみ)
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 構内北側にコンクリート造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (北口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ×
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
連絡通路
 × (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  11人/日(2016年度平均)。
  8人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 鳥取・米子方面 13本/日 (全列車 鳥取行き)
 上り 豊岡・京都方面 13本/日
  かつては快速列車の停車があったが、現在では
  普通列車のみが停車する。
主な歴史

 1911年(明治44年)1110
  国有鉄道(内閣鉄道院)山陰本線の居組駅として
  開業。  一般駅。
 1971年(昭和46年)41
  貨物扱い廃止。
 1983年(昭和58年)44
  無人駅化。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2008年(平成20年)315
  2番線ホームと構内跨線橋を閉鎖。
 2019年(平成31年)
  新駅舎完成。供用開始。

所在地
 兵庫県美方郡新温泉町居組字大坂1532-1
 北緯353624.62秒、東経1342336.18秒。
 開業時は、兵庫県美方郡西浜村居組字大坂。
接続バス  【居組】停留所
  場所 : 駅の北約1.1km。 県道128号沿い。
  運行 : 新温泉町民バス 『夢つばめ』
   ・居組線
駅周囲
その他

 駅は居組漁港から南へ1.1km程南の山側にあり、
 海抜は27m程である。
 下り側を 『居組トンネル』、上り側を 『陸上トンネル』
 に挟まれるような立地にあり、開業当初から
 交換設備を有した様子が写真資料に残っている。
 居組港に隣接する居組集落は、隣の諸寄集落より
 ひとまわり小さな規模の集落(現在の世帯数230
 人口600人程)であるが、昭和中期には漁港西側の
 海水浴場に多くの海水浴客が訪れ、当駅には多数
 の臨時列車が発着し賑わったとのことだ。
 自動車輸送の発達や利用者の減少により、
 貨物扱いは廃止され、無人駅化、2013年(平成25年)
 には駅構造も11線の棒線駅へと変化している。
 前述したが、集落は居組港に隣接しており、
 駅周囲に民家はない。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    居組駅 駅舎。
かつてはここに開業時からの木造駅舎があったが、老朽化により
解体され、現在はコンクリート造の駅舎が建てられている。
駅舎周囲の植え込みは、駅舎建て替え以前からのもので、
地元の方々が管理・手入れを行っているとのこと。
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎外壁の建物財産標。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内の様子。
窓際の棚には駅ノートが置かれている。
   
     
       
     
     
     
     
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム東端(諸寄寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。
左手の旧島ホーム上に、まくら木を積んだように見えるものは、
廃された跨線橋階段の下段部分である。
 
       
  ホーム東端(諸寄寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
当駅はかつて23線の駅構造であった。
右手に旧島ホーム、ホーム先に分岐器を付け替えた跡が見える。
また、本線先には左手へ横取り線が分岐しているが、
これは旧貨物側線跡付近に敷設されたものである。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム中程の駅舎前付近から、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
  ホーム東端(諸寄寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム西端(東浜寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。
カーブ先に延長977mの 『陸上(くがみ)トンネル 』 が見える。
 
       
         
  ホーム中程から、上り豊岡・京都方面を見る。
右手の旧島ホーム端の階段部分は、構内跨線橋完成以前の
構内踏切跡と思われる。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。
駅名は開業時の 『居組(いくみ)村』から。
 
       
         
  ホーム西端(東浜寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      旧貨物ホームにて、駅舎方向(下り鳥取・米子方面)を見る。
この側線は、現在 保線車両を留置する横取り線として機能している。
 
       
  旧貨物ホーム端から、上り豊岡・京都方面を見る。
大きな貨物ホームは、そのまま当時の輸送量を表している。
居組漁港からの海産物輸送が主体であったと思われるが、
当駅の貨物輸送物に関する資料は、写真を含め殆ど残っていない。
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅前より居組集落方面へ続く駅前通りは、総延長1.012km
『兵庫県道128号居組港居組停車場線』 で
居組港を起点とし、当駅前を終点としており、
途中で国道178号線に接続している。
 
       
       
  駅舎前より東側(上り豊岡・京都方面)の構内を見る。
貨物扱いがあった当時(1971年以前)の航空写真には、ここに
側線らしきものが見えるが、解像度が粗く詳細は不明。
     
       
         


  20228月 撮影    
駅名  東浜(ひがしはま)
駅構造
 盛土+桁式相対ホーム22線の地上駅。
駅舎
 構内北側にコンクリート造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (北口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅前のバス待合所に公衆トイレ)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ○(飲料)
連絡通路
 構内跨線橋 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  58人/日(2018年度平均)。
 59人/日(2017年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 中国統括本部 鳥取鉄道部。
所属路線  山陰本線。
管理
 鳥取鉄道部。
発着列車  下り 鳥取行き 13本/日 (12番のりば)
 上り 豊岡・京都方面 13本/日 (1番のりば)
  列車は通常駅舎側の1番のりばに停車し、交換が
  ある場合のみ、下り列車が2番のりばを使用する。
  TWILIGHT EXPRESS 瑞風と普通列車が停車する。
主な歴史

 1949年(昭和24年)71
  地元の請願により、東浜仮乗降場として開設。
  6:59下り普通列車が初停車する。
  (駅前の東浜駅設置の碑より)
 1950年(昭和25年)11
  日本国有鉄道山陰本線の東浜駅として開業。
  旅客駅。
 1954年(昭和29年)715
  貨物扱い開始。
 1968年(昭和43年)926
  22線化により交換可能駅となる。
 1968年(昭和43年)1010
  貨物扱い廃止。
 1972年(昭和47年)210
  荷物扱いを廃止。 無人駅化。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2017年(平成29年)412
   新駅舎完成。
 2017年(平成29年)617
  TWILIGHT EXPRESS 瑞風の停車駅となる。

所在地
 鳥取県岩美郡岩美町大字陸上字下塚畑50
 北緯353558.99秒、東経1342145.61秒。
接続バス  【東浜駅】停留所
  場所 : 駅前。
  運行 : 岩美町営バス
   ・陸上線
駅周囲
その他

 駅は海に面する陸上(くがみ)集落の西端に位置
 する。
 駅前より北に50m程で 『東浜海水浴場』 である。
 当駅は、JR西日本が20176月から運転を開始した
 クルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の
 停車駅となっており、『世界ジオパーク認定の浦富
 海岸の眺望と地引網の実演』 をテーマとした
 イベントがこの海岸にて行われるそうだ。
 また、昔より数は減ったが、臨海学習などの学校行事
 に訪れる学校も多くあるとのこと。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    東浜駅 駅舎。  開業時は木造駅舎を有したが、
1981年(昭和56年)にS造の無人駅用の駅舎に建て替え、
TWILIGHT EXPRESS 瑞風』の停車に伴い、2017年(平成29年)4月に
現在の待合室の機能のみ有するS造駅舎に建て替えられている。
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  ガラス張りの待合室内から駅前を見る。
駅出入口ゲートの天井には、ステンレス鏡面パネルが採用されている。
鏡面の歪みを防止するために、裏材にアルミハニカムを使用、
また海沿いの立地であるため、塩害(錆)対策を行い、
ステンレス鋼 『NSS445 M2材』 に 酸化皮膜処理 を行っているとのこと。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  構内跨線橋通路。    
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
       
       
       
       
  1番のりば東端(居組寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
      下り2番のりば東端(居組寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
  1番のりば中程の跨線橋下より、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
      下り2番のりば中程より、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
  1番のりば西端(岩美寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
      下り2番のりば西端(岩美寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎東側(居組寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
貨物側線の路盤跡と思われる更地が見られる。
     
       
         
       
       
       
       
      駅舎東側(居組寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。
路盤跡と思われる更地の右側は旧貨物ホームであろうか。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
  建植式駅名標。
当駅開業時の所在地は、鳥取県岩美郡東村であった。
駅名は東村と村が接する海にちなんで 『東浜』 と命名されたとのこと。
〜 駅前の東浜駅設置の碑より〜
     
       
       
       
       
       
       
      1987年(昭和62年)3月建立の 『東浜駅設置の碑』。
S造の駅舎(2代目駅舎)があった当時に、駅舎前右手(西側)に
建立されたが、現駅舎への建て替えに合わせ
駅舎左脇(東側)に移転したようだ。
尚、石碑裏面には当駅設置の経緯が大変詳しく刻まれている。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅前通りより、東側の陸上集落方向を見る。
右手が駅前広場である。
道路右手に見える茶色屋根の建物は、『陸上バス待合所』で、
公衆トイレを併設している。
     
       
       
       
       
       
       
       
      駅前通りより、西側の小羽尾集落方向を見る。
右手が駅前広場である。
この先200m程先右側に 『東コミュニティセンター』 がある。
『旧東村役場』、『旧岩美町立東小学校』 跡地に建てられている。
 
       
       
       
         
         
         
         
         
  駅前から北へ真っ直ぐ50m程の、『東浜海水浴場』。
TWILIGHT EXPRESS 瑞風のイベントはここで行われるようだ。
付近にはトイレ、バーベキュー場、洞門奇岩群などがあり、
海水浴、釣りの他、様々な目的で人が訪れるとのこと。
       
         
         
         


     
路線廃止のご案内
岩井町営軌道
岩井温泉 ⇔ 岩美
 
       
 
20228月 撮影    
     
駅名  岩美(いわみ)
駅構造
 単式ホーム11線、島式ホーム12線、
 計23線の地上駅。
 盛土式ホームを有する。
駅舎
 構内西側に木造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (西口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ○ (ブラインドが下りている)
 券売機 : タッチパネル式自動券売機(1台)
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  × (駅前広場の観光案内所に公衆トイレあり)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料。
連絡通路
 構内跨線橋 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  772人/日(2018年度平均)。
 806人/日(2017年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 中国統括本部 鳥取鉄道部。
所属路線  山陰本線。
管理
 鳥取鉄道部。
発着列車  下り 鳥取方面 14本/日 (23番のりば)
 上り 豊岡・京都方面 14本/日 (1番のりば)
  特急『はまかぜ』、普通列車が停車する。
主な歴史

 1910年(明治43年)610
  国有鉄道(内閣鉄道院)山陰本線の岩美駅として
  開業。 終着駅。 一般駅。
 1926年(大正15年)120
  岩井町営軌道開業。
 1944年(昭和19年)111
  岩井町営軌道休止。
 1964年(昭和39年)327
  岩井町営軌道廃止。
 1975年(昭和50年)45
  貨物扱い廃止。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2016年(平成28年)81
  キヨスク閉店。
 2021年(令和3年)312
  きっぷうりばが営業終了。
 2021年(令和3年)41
  無人駅化。
  週23回 駅係員が派遣対応となる。(6:408:35

所在地
 鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字国次809
 北緯353427.04秒、東経1342007.22秒。
接続バス  【岩美駅】停留所
  場所 : 駅前。
  運行 : 日本交通 岩美・岩井線
  運行 : 岩美町営バス 田後・陸上線
  運行 : 新温泉町営バス ・夢つばめ海上線
駅周囲
その他

 『但馬御火浦(たじまみほのうら)』の西に位置する
 『浦富海岸(うらどめかいがん)』 観光のアクセス駅
 となっている。
 但馬御火浦、浦富海岸とも 国の名勝及び天然記念
 物に指定されている。
 浦富海岸は、東の陸上岬(くがみみさき)から
 西の駟馳山(しちやま)までの東西約15kmの岩美町
 の海岸部全体のことを指し、浦富海水浴場付近及び
 遊覧船のりばへは当駅より路線バスの便がある。
 また、当駅は岩美町の中心駅となっており、町役場は
 駅の西400m程に位置する。
 尚、岩見町役場は合併以前の旧岩美郡浦富町役場
 の場所を継承している。

 

 

     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  岩美駅 駅舎。
開業時からの大きな木造駅舎を有している。
   
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎の屋根に使用されている、JRロゴ入りの鬼瓦。
国鉄がJR化された1987年(昭和62年)以降に葺き替えられたものだが、
手前の屋根の垂木が駅舎の歴史を物語っているようだ。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎壁面の建物財産標。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
       
  待合室内の様子。
無人駅であるが、自動券売機が設置されている。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
      上り1番のりばより、旧改札口を見る。  
       
       
       
       
       
  構内跨線橋通路。
通路の枠組みは木造の様に見えるが、ベージュ色の鉄骨造である。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
      下り2番のりば北端(東浜寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
  上り1番のりば北端(東浜寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
      下り3番のりば中程の跨線橋階段付近より、下り鳥取・米子方面を見る。
左手の更地は、かつての岩井町営軌道の構内跡で、11線の他、
機回し線、転車台(構内北側にあったと思われる)を有し、写真前方に
向け、岩井温泉駅まで 16往復/日程度の運行があったようだ。
また、岩井温泉駅から先には、荒金銅山まで貨物線が延びており、
旅客線ながらも貨物(鉱石)輸送が主体の路線であったとのこと。
 
       
       
       
       
       
       
  下り2番のりば中程より、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      下り2番のりば南端(大岩寄り)から、下り鳥取・米子方面を見る。  
       
       
  上り1番のりば南端(大岩寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。
駅名は当時の内閣総理大臣・桂太郎によるものとのことで、
1896年(明治29年)の郡制施行にて発足した 『岩美郡』 からと思われる。
 
       
       
  駅舎北側(東浜寄り)に残る貨物ホームと貨物側線跡。
2線分の側線は1線のみに縮小され、保線車両の留置線として
使用されている。 また、本線との分岐は横取り装置ではなく、
手動の転轍機を有する片開き分岐器となっており、
分岐手前の線路上に停止標識が設けられている。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅前北側(東浜寄り)から駅前広場を見る。
黄色いクルマ(タクシー)が駐車している所が 『岩美町観光案内所』 で
公衆トイレが設置されている。 また、当町は京都アニメーション製作の
水泳アニメ 『Free!』 の舞台となった所で、聖地巡礼の案内や
レンタサイクル、グッズの販売等も扱っているようだ。
 
       
       
       
  駅前より西へ伸びる駅前通りは、延長1.6km
鳥取県道164号岩美停車場線で、当駅前を起点とし
国道9号線の恩志橋交差点を終点としている。
尚、当県道は、通称 『およし道路』 と呼ばれ、廃線となった
岩井町営軌道が本道路に沿って敷設されていた。
現在、岩井町営軌道の痕跡は殆ど残されていないが、当県道と
山陰本線が交差する 岩美駅南側の 『岩井街道踏切』 東側に
『岩井町営軌道跡地』 の石碑が建立されている。
     
         
         
         
         
         
         

 

 

駅一覧へ

 

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