駅のある風景 西日本旅客鉄道 山陰本線 J  : 柴山駅香住駅鎧駅餘部駅、久谷駅
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近 畿 ・ 中 国 地 方
     
京  都  ⇔  幡  生
JR西日本 山陰本線 (さんいんほんせん)

 
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  20228月 撮影    
駅名  柴山(しばやま)
駅構造
 盛土+桁式相対ホーム21線の地上駅。
 相対式ホームの1線は本線より分断されており、
 構内踏切も撤去されているため、実質11線と
 なっている。
駅舎
 構内南側にコンクリート造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (南口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅舎脇に公衆トイレ)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
連絡通路
 構内跨線橋 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員   89人/日(2016年度平均)。
 110人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 浜坂・鳥取方面 14本/日
 上り 豊岡・京都方面 14本/日
  普通列車が停車する。
主な歴史

 1947年(昭和22年)626
  日本国有鉄道 山陰本線の柴山駅として開業。
  一般駅。
 1965年(昭和40年)101
  北側(海側)に桁式ホーム(1番のりば)新設。
  22線となる。
 1971年(昭和46年)101
  貨物扱い廃止。
 
1984年(昭和59年)21
  荷物扱い廃止。
 1984年(昭和59年)101
  無人駅化。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2001年(平成13年)33
  南側(海側)ホーム(1番のりば)使用廃止。

所在地
 兵庫県美方郡香美町香住区浦上字小畑308-1
 北緯353847.04秒、東経1343949.50秒。
 開業時は、兵庫県城崎郡口佐津村浦上字小畑。
接続バス  【柴山駅前】停留所
  場所 : 駅の北約600m。 兵庫県道11号線沿い。
  運行 : 香美町民バス(全但バス)
   ・佐津柴山線
駅周囲
その他

 松葉ガニが水揚げされる、柴山漁港が駅の北1.5km
 程にあり、駅周囲には松葉ガニ料理を提供する
 高級料理旅館が十数軒集まっている。(柴山温泉)
 香住・柴山港で水揚げされる松葉ガニは 『柴山ガニ』、
 ベニズワイガニは 『香住ガニ』 というブランドガニで、
 高値で取引されているようだ。
 松葉ガニの旬である冬場には、特急「はまかぜ」が
 臨時停車することもあるようだ。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    柴山駅 駅前の風景。
左手が駅舎、右手は香美町が2014年(平成26年)建設した公衆トイレ。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  柴山駅駅舎。
待合室の機能のみ持ったコンクリート打ちっ放しの駅舎である。
   
     
       
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎壁面の建物財産標。
現駅舎は2020年(令和2年)1月下旬より供用開始されている。
かつては築70年を越える木造駅舎が存在したが、
2018年(平成30年)11月に解体され、現在に至っている。
   
     
     
     
     
     
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  待合室内の様子。
4人分のベンチがあるのみで、空調設備はない。
冬場の松葉ガニの季節は、入りきれない観光客もあり、
雪の中、ホームで列車を待つ姿も見られるとか。
     
       
       
      ホーム西端(香住寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム西端(香住寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
2001年(平成13年)3月に使用廃止された右手の旧1番線は
既に本線とは分離されている。
ホーム先には旧構内踏切の踏み板が部分的に残っている。
     
      ホーム中程の駅舎前付近より、上り豊岡・京都方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム東端(佐津寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。  
  ホーム中程の駅舎前付近より、下り浜坂・鳥取方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      建植式駅名標。  
  ホーム東端(佐津寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅前にて西側を見る。
右手にバリアフリー用の出入口がある。
この先は1車線ほどの道幅の道路が海側の浦上集落へ続いている。
 
  駅前にて西側を見る。 右手に木造の駐輪場がある。
駅は集落よりも高い位置にあり、東西どちらへ向かっても下り坂となる。
正面に続く駅前通りは、延長369mの兵庫県道163号柴山停車場線で、
当駅前を起点とし、海沿いを走る県道11号香美久美浜線との
交差点を終点としている。
     
       
         
         
         



  20228月 撮影    
駅名  香住(かすみ)
駅構造
 単式ホーム11線、島式ホーム12線、
 計23線の地上駅。
 盛土式ホームを有する。
駅舎
 構内北側に鉄骨造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (北口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : 閉鎖され掲示スペースになっている。
 券売機 : みどりの券売機プラス(1台)、
        タッチパネル式自動券売機(1台)
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅舎脇に別棟)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : 飲料。
連絡通路
 構内地下通路 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  388人/日(2016年度平均)。
 387人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 浜坂・鳥取方面 12本/日 (23番のりば)
 上り 豊岡・京都方面 17本/日 (123番のりば)
  特急『はまかぜ』、普通列車が停車する。
主な歴史

 1911年(明治44年)1025
  国有鉄道(内閣鉄道院)播但線の香住駅として開業。
  終着駅。 一般駅。
 1912年(明治45年)31
  線路名称改定により、福知山駅 - 当駅間が
  山陰本線に編入。 同線の所属駅となる。
 1955年(昭和30年)
  構内地下通路完成。
 1974年(昭和46年)101
  貨物扱い廃止。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2004年(平成16年)1016
  業務委託駅化。
 2021年(令和3年)71
  業務委託解除。 再職員(社員)配置駅化。
 2021年(令和3年)102
  無人駅化。

所在地
 兵庫県美方郡香美町香住区七日市字クゴ22
 北緯35388.38秒、東経1343723.04秒。
 開業時は、兵庫県城崎郡香住村七日市字クゴ。
接続バス  【香住駅】停留所
  場所 : 駅前ロータリー。
  運行 : 香美町町民バス(全但バス)
   ・佐津柴山線、長井線、香住市街地線
   ・事前予約制 : 余部線、奥佐津線

 【JR香住駅】停留所
  場所 : 駅前ロータリー。
  運行 : 夢但馬周遊バス たじまわる
   ・道の駅あまるべ−城崎温泉駅
駅周囲
その他

 香住町の中心駅となっており、市役所は駅の東
 850m程に位置する。
 尚、市役所は かつての城崎郡香住村役場と同じ
 場所にある。
 駅から北側の香住港にかけて大きな市街地が
 広がっている。
 当地は、松葉ガニ(ズワイガニ)、 香住ガニ(ベニズワイ
 ガニ)をはじめ、但馬牛など、年間を通して名物は多く、
 また、温泉、マリンスポーツ等、町は観光に力を入れて
 いる。
 駅周囲には、ホテル・旅館・民宿等、料理を売りにした
 宿泊施設や飲食店も多く存在する。
 当駅はその玄関口となっており、観光駅としても
 機能しているが、人通りはそれほど多くない。
 名物のメインはカニであり、観光客は冬場が多いとの
 ことだ。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    香住駅 駅舎。  大きな駅舎を有する。
駅舎前の通路全体に上屋が設置されているため、
駅舎全容がわかりにくい。
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅出入口。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎内の様子。
『みどりの券売機プラス』 が設置され、券売機前にパイプ椅子が
置かれている。 コールセンターへの問い合わせが長時間になるから?
撮影立ち位置後方には待合室が設置されている。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  待合室内の様子。
「トワイライトエクスプレス瑞風」停車に合わせて、2021年(令和3年)10月に
完成したもので、JRから貸与を受けて香美町が改修したものである。
(設計は地元の高村設計事務所)。  奥には駅ピアノが置かれている。
   
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      上り1番のりばより、改札口を見る。
改札上部には町の象徴である大きなかにのモニュメントがある。
大阪のかに料理専門店 『かに○○』 の動く看板のようにも見える。
 
       
       
  構内地下通路の様子。
無人駅であるが、ポスターが掲示されている。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      2番のりば西端(鎧寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
長いホームの両端にはフェンスが設置され、立入が制限されている。
 
       
         
  上り1番のりば西端(鎧寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
ホーム左右の小屋のような建物は、構内地下通路の昇降口である。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      上り1番のりば中程より、下り浜坂・鳥取方面を見る。  
       
       
  上り1番のりば中程より、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      3番のりば中程より、下り浜坂・鳥取方面を見る。
構内に留置されている赤い車両は除雪車である。
 
       
         
  上り1番のりば東端(柴山寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      2番のりば東端(柴山寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。  
       
  23番のりばには木造の上屋が残る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅舎東側に残る貨物ホーム。
かつては香住漁港に水揚げされた海産物が出荷されたとのこと。
 
       
  駅舎側より貨物ホームを見る。        
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      2番のりばの建植式駅名標。  
  駅舎と貨物ホームの間に設けられた古い上屋。
輸送貨物の一時置き場に使われたと思われる。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      駅舎壁面(1番のりば側)の名所案内。  
       
  駅前ロータリーの様子。        
         



  20228月 撮影    
駅名  鎧(よろい)
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
 かつては相対式ホームが22線であったが、
 現在は線路が廃され、相対ホームのみ残っている。
駅舎
 構内南側にコンクリート造の地上駅舎。
駅前広場  ○ (南口)
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (駅舎内)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
連絡通路
 構内地下通路 (エレベータ : ×、 エスカレータ : ×)
乗車人員  8人/日(2016年度平均)。
 9人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 浜坂・鳥取方面 10本/日
 上り 豊岡・京都方面 10本/日
  普通列車が停車する。
主な歴史

 1912年(明治45年)31
  国有鉄道(内閣鉄道院)山陰本線の鎧駅として開業。
  一般駅。
 1970年(昭和45年)1215
  貨物・荷物扱い廃止。 無人駅化。
 1980年(昭和55年)
  駅舎改築。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2010年(平成22年)717日〜811
  余部橋梁工事による列車運休(バス代行)のため、
  営業休止。

所在地
 兵庫県美方郡香美町香住区鎧字タルビ410-2
 北緯353906.34秒、東経1343430.17秒。

 開業時は、兵庫県城崎郡餘部村。
接続バス  【鎧駅】停留所
  場所 : 駅前。
  運行 : 香美町町民バス(全但バス)
   ・事前予約制 : 余部線
駅周囲
その他

 周囲を山に囲まれた小さな入り江にある鎧漁港に
 近接する駅で、かつては水揚げされた海産物
 (サバを中心に、マグロ、ブリなど)の貨物輸送を
 扱う有人駅であった。
 漁港と駅とは高低差があり、海産物はインクライン
 (荷物運搬用のケーブルカー)にて駅へ運ばれて
 おり、現在もその遺構が残されている。
 漁港を含む駅周囲には小集落が形成されているが、
 漁獲量の減少により駅の貨物扱いは廃止され、
 現在では利用者も少ない無人駅となっている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    鎧駅 駅舎。
出入口左手が待合室、右手がトイレになっている。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅舎壁面の建物財産標。    
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
   きれいに管理された待合室内の様子。
地元の自治会の方々が清掃などを行っているようだ。
   
     
       
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  待合室内に置かれた駅ノート。      
      ホーム側より駅舎を見る。
駅舎出入口前すぐに構内地下通路の昇降口がある。
また、駅舎と一体化するように上屋が設置されている。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  構内地下通路の様子。  通路幅が狭いため、少し閉塞感を感じる。
当駅は2012年(平成24年)に棒線化されたが、
相対ホーム(旧1番線)側からは日本海・鎧漁港が展望できるため、
観光用にこの地下通路が残されているとのことだ。
     
       
      ホーム西端(餘部寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
Wikipediaによると、2008年のダイヤ改正と同時に すべての列車は
駅舎側の2番線に発着、2012年の秋頃に分岐器が撤去された後、
1番線のレールも撤去されたとのこと。 尚、1番のりば東端には小さな
待合室が設置されていた。 右手には旧貨物ホームが残っている。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム西端(餘部寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
右手の旧1番のりばはフェンスにより立入が制限されている。
ホーム先には 『赤島トンネル』 入口が見える。
     
       
       
      ホーム中程より、上り豊岡・京都方面を見る。
左手(旧1番のりば側)の地下通路昇降口の先には、海沿いの集落へ
下りる小径が続いており、昇降口も集落方向を向いて作られている。
ただし、その小径も駅舎側から見ると旧プラットホームを利用した
ものと判別できる。 1947年(昭和22年)9月撮影の航空写真には
現地下通路の付近に構内踏切が写っており、地下通路が
完成する以前の千鳥式相対ホームの遺構ではないかと推察する。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎対面の小径より、下り浜坂・鳥取方面を見る。
正面の電柱には 白/オレンジ色の看板があり、『瑞風 始点』 とある。
詳細は不明であるが、『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』 に向け、
絶景ポイントに於ける徐行開始を促す標識のようだ。
撮影立ち位置右手後方には、かつてのインクラインの遺構が残る。
     
       
       
       
       
       
      ホーム東端(香住寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
Wikipediaによると、『1番線の場内・出発信号機自体は、2009年頃まで
稼動していたが、20103月現在では使用を停止している。』 とある。
当駅のホーム前後には信号機が設置されているが、
閉塞信号機として新たに設置されたものであろうか。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム東端(香住寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
立地上 横幅はそれ程でもないが、線路方向の構内はかなり長い。
     
       
         
       
       
       
      建植式駅名標。
駅名は近くの海岸にある 『鎧の袖』 から。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅舎西側に残る貨物ホーム。
その大きさより当時の繁栄振りが窺える。
     
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      1番のりば側」の展望地。
石碑には 『天然記念物 釣鐘洞門 西北海上三十町』 とあり、
側面には、『指導標 施設主 餘部村』 とある。
尚、『釣鐘洞門』 は、香住漁港、東港香住港などから遊覧船または
海上タクシーにて見学可。
また、餘部村は1955年(昭和30年)325日、
奥佐津村・口佐津村・長井村と合併して香住町に編入されている。
 
       
       
       
  『釣鐘洞門碑』 後方より 『鎧漁港』 を俯瞰する。      
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
        駅前より東側(香住方面)を見る。 左手が駅舎。
この駅前通りは、延長1385mの 兵庫県道166号鎧停車場線で
当駅前を起点とし、兵庫県道4号香住村岡線との交差点を終点と
している。 尚、道路は撮影立ち位置後方150m程で行き止まっている。
 
         
         
         


  20228月 撮影    
駅名  餘部(あまるべ)
駅構造
 桁式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ホーム上に待合室あり)
駅前広場  ×
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ○ (ホーム上)
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
 隣接する 『道の駅あまるべ』 およびその周囲に
 店舗および自販機あり。
連絡通路
 なし。
 ただし、隣接する 『余部鉄橋・空の駅』 にエレベーター
 が設置され、展望通路が駅へ直結している。
乗車人員  55人/日(2016年度平均)。
 48人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 浜坂・鳥取方面 10本/日
 上り 豊岡・京都方面 10本/日
  普通列車が停車する。
主な歴史

 1959年(昭和34年)416
  国有鉄道(日本国有鉄道)山陰本線の餘部駅として
  開業。 旅客駅。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2010年(平成22年)717日〜811
  余部橋梁工事による列車運休(バス代行)のため、
  営業休止。
 2010年(平成22年)812
  余部橋梁の架け替え完成に伴い、営業再開。

所在地
 兵庫県美方郡香美町香住区余部字ナワテ1861-2
 北緯353855.10秒、東経1343324.75秒。
 開業時は、兵庫県城崎郡香住町余部字ナワテ。
接続バス  【空の駅】停留所
  場所 : 駅の東約50m。 町道沿い。
  運行 : 香美町町民バス(全但バス)
   ・事前予約制 : 余部線
駅周囲
その他

 駅は標高43.9mにあり、海沿いの余部集落からは
 急で細い坂道が通じている。
 また、駅のすぐ東側には余部橋梁が架かっている。
 現在の余部橋梁は2010年(平成22年)812日より
 運用されているコンクリート橋であるが、それ以前は
 1912年(明治45年)31日〜2010年(平成22年)7
 16日まで運用された有名な鉄橋であり、『余部鉄橋』
 と呼ばれ、観光名所となっていた。
 老朽化した鉄橋は撤去されているが、その一部は
 補強・改修して残され 『天空の駅』 として展望施設と
 なり、新たな観光名所となっている。
 橋梁架け替えにより駅も作り替えられている。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    残された旧線上の構内踏切より、下り浜坂・鳥取方面を見る。
旧盛土式ホームは正面に延びる線路左手の現通路部分にあった。
撮影立ち位置後方には架け替え前の橋梁部分を利用した 『空の駅』
が延びており、当写真は『空の駅』の橋梁側から駅方向を
撮影したものである。 また、左手のホームへの通路および旧線も
兵庫県が管理する 『空の駅』の施設となっている。
尚、構内踏切右手にあった集落への山道は廃されている。
   
   
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  ホーム中程の駅出入口前より、上り豊岡・京都方面を見る。
写真右手が新たな駅出入口、左手が新たに作られた集落への道である。
尚、正面の石碑には 『余部鉄橋 空の駅』 とあり、付け替え前の
線路が路盤ごと残され、線路上の歩行が可能になっている。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  駅出入口脇に設置されたCB(コンクリートブロック)造の待合室。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      待合室内の様子。
ベンチの間の白いカゴには 『駅ノート』 が入っていた。
 
       
  ホーム東端(鎧寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
右手が新橋梁へ続く新線、左手が付け替え前の旧線である。
       
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム東端(鎧寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。  
       
  ホーム中程のトイレ前より、上り豊岡・京都方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム東寄り(鎧寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
旧橋で使用されていた鋼材を利用したベンチが置かれている。
 
       
  ホーム西端(久谷寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。        
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム西端(久谷寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。
右手に線路付け替え前の路盤が残る。
 
  建植式駅名標。
駅名の『餘部』は、1930年(昭和5年)開業の姫新線 余部駅(よべえき)
との重複を避けるためとなっている。 当駅開業は1959年(昭和34年)4月で
由来は平安時代からの地名の 『余戸(アマルヘ)』 から。
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  駅と余部集落・道の駅あまるべを結ぶ山道。
分岐点が数ヶ所あるが、標識が完備しており迷うことはない。
     
       
         
         
      『余部橋梁撮影スポット』という展望台から、駅全景を見る。  
         
 
 
           
 
余部橋梁 ・ 空の駅 ・ 余部クリスタルタワー
   
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  『道の駅あまるべ』 から駅へ向かう山道にて、余部橋梁を見る。
老朽化した橋梁は、2010年(平成22年)8月に掛け替えられ、
コンクリート橋となったが、餘部駅側の3本の橋脚は補強・補修・
現地保存となり、2013年(平成25年)5月に余部鉄橋 『空の駅』 展望施設
としてオープンした。 『空の駅』まではクルマの通れない山道のみ通じて
いたが、利用者の利便性向上のため、2017年(平成29年)1126日、
エレベーターが建設され、『余部クリスタルタワー』として整備されている。
    『余部クリスタルタワー』 地上側昇降口。
JR西日本の所有物ではないが、駅舎と間違える観光客もいるのでは?
 
       
         
       
       
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      地上側昇降口内部の様子。
特に何もなく、エレベーターの昇降口があるのみ。
隅には、『空の駅スタンプ』 と手指の消毒液が置かれている。
 
       
       
       
  タワー橋上側昇降口前付近より、『空の駅』 と餘部駅方向を見る。
『空の駅』 は餘部駅へ直結しているため、今まで急な坂道を使用し
駅へ向かっていた通勤・通学利用者は、エレベーターによるアクセスが
可能になった。(エレベーターの稼働時間は6:0021:30、料金は無料)
     
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
      『空の駅』 にて終端部(上り豊岡・京都方面)を見る。
空中に突き出した線路が印象的である。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
       
       
  『余部橋梁撮影スポット』から、『余部橋梁』 を見る。
初代の旧橋梁は309.42m、高さ41.45mの鋼製トレッスル橋で、
1986年(昭和61年)12月には、日本海からの風速33m/s の突風により、
機関車を除く全客車が台車の一部を残して、橋梁中央部付近より
転落した。  香住駅より浜坂駅への回送列車であり、乗客は
いなかったが、橋梁下の水産加工工場と民家を直撃し、工場の
従業員の女性5名と、列車に乗務中の車掌1名の計6名が死亡、
客車内にいた日本食堂の車内販売員3名と、工場の従業員3名の
6名が重傷を負う大事故があった。
2代目の現橋梁は、全長310.6m、高さ41.5mのエクストラドーズドPC橋と
なっており、高さ1.7 mの防風壁が設置され、風速30m/sまで
列車運行を可能とし、将来的に電化された場合にも対応できる構造と
なっている。 橋の両側の入口には、風速計と強風規制を示す
特殊発光機が旧橋梁に引き続き設置された。
     
       
       
       
       
      橋梁の東側(鎧側)には、延長116.68mの 『東下谷トンネル』がある。
新橋は、旧橋より約7m南側(内陸側)に架設されたため、
線路にも半径300mS字カーブが設けられた。
橋への進入速度は、旧橋では下り50 km/h、上り25 km/hに規制されて
いたが、新橋ではS字カーブのために下りの規制速度が
45 km/hに変更された。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  『余部クリスタルタワー』 地上側昇降口前の様子。
正面に、餘部駅・『空の駅』 へ向かう階段がある。
    遺構として地上には橋脚の一部が残されている。
『空の駅』 開設記念として整備されたものである。
 
       
           
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
       
  橋梁下を流れる長谷川(はせかわ)沿いに置かれた旧橋の橋桁。
橋台とともに残されている。
尚、 新・旧橋ともに橋梁下には長谷川と国道178号が通じている。
    『道の駅あまるべ』に隣接する鉄道グッズ店 『一滴亭』にある駅名標。
国鉄型を踏襲した造りになっている。
 
       
         


  20228月 撮影    
駅名  久谷(くたに)
駅構造
 盛土式単ホーム11線の地上駅。
駅舎
 なし。(ホーム上に待合所あり)
駅前広場  ○
管理形態
 無人。
きっぷ
うりば
 出札窓口 : ×
 券売機 : ×
 乗車駅証明書発行機 : ×
 乗り越し精算機 : ×
 ICカードチャージ (現金:×、 クレジットカード:×)。
改札  行わない。
 ICカード対応 : ×
トイレ  ×
駅内店舗
 有人店舗 : ×
 自動販売機 : ×
連絡通路
 ×
乗車人員  12人/日(2016年度平均)。
 10人/日(2015年度平均)。
管轄
 西日本旅客鉄道 近畿統括本部福知山管理部。
所属路線  山陰本線。
管理
 豊岡駅。
発着列車  下り 浜坂・鳥取方面 10本/日
 上り 豊岡・京都方面 10本/日
  普通列車が停車する。
主な歴史

 1912年(明治45年)31
  国有鉄道(内閣鉄道院)山陰本線の久谷駅として
  開業。 一般駅。
 1963年(昭和38年)31
  貨物扱い廃止。
 1970年(昭和45年)1215
  荷物扱い廃止。 無人駅化。
 1987年(昭和62年)41
  国鉄分割民営化により、JR西日本の所属駅となる。
 2010年(平成22年)717日〜811
  余部橋梁工事による列車運休(バス代行)のため、
  営業休止。
 2012年(平成24年)11
  棒線化。

所在地
 兵庫県美方郡新温泉町久谷字桑替840
 北緯353739.47秒、東経1343100.01秒。
 開業時は、兵庫県美方郡大庭村久谷字桑替。
接続バス  駅周囲4km以内にバス停は無い。
駅周囲
その他

 かつては22線の交換駅であり、構内北側に
 コンクリートブロック造の駅舎を有したが、
 2012年(平成24年)に棒線化され、駅舎と反対側の
 2番線のみが使用されるに至っている。
 また、駅東側は桃観(とうかん)トンネルに接しており、
 駅の標高は51.9m と高い位置にある。
 駅の周囲に民家はなく、久谷集落は駅から坂を
 下った西側にある。

 

 

 

 
   
   
   
   
   
   
   
    久谷駅 駅舎跡。
駅舎があった当時は、手前の駅舎側が1番ホーム、
対面の現在使われているホームが2番ホームとなっていた。
棒線化により、駅舎は2012年(平成24年)秋頃取り壊され、
現在はその基礎部分のみが残っている。  駅舎は構内北側にあり、
駅南西側にある集落からは、坂道を上がり構内東側の 『久谷踏切』 を
渡らないと到達できない 集落からはかなり遠回りな位置にあった。
(ただし、人道による近道は駅西側に設けられている)
これは駅の立地のためで、2番ホームの向こう側は斜面となっており、
駅舎等の建物や駅前広場及び車道が建設できないことによるもの。
   
   
   
   
   
   
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
  当駅の構内踏切扱いとなっている駅東側の 『久谷踏切』。
かつての駅舎からは250m程東にある。
踏切右手(上り方向)すぐに 『桃観(とうかん)トンネル』 が口を開けている。
また、踏切を渡る道路は、兵庫県道261号赤崎久谷停車場線である。
   
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       
       
       
       
       
       
  駅東側の 『久谷踏切』 前より、久谷駅方向(下り方面)を見る。
棒線化により、新たにこの部分に駐車スペ−スが設けられた。
線路沿いに駅への小径が作られており、こちらが新東口となっている。
     
       
       
       
       
       
       
      ホーム東端(餘部寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。
200m程先に 『桃観(とうかん)トンネル』 が見える。
 
       
         
       
       
       
       
       
       
  駅東側の小径にてホーム方向を見る。
棒線化後に造られた新しい道であるが、街灯はない。
     
       
       
       
       
       
       
      1番のりば中程より、上り豊岡・京都方面を見る。
当のりばの線路(旧1番線)は、2012年(平成24年)秋頃に廃されている。
 
       
         
       
       
       
       
       
  駅東側のホームへの通路より、下り浜坂・鳥取方面を見る。
山間の駅であるが、東西に広い構内を有している。
     
       
         
       
       
       
       
       
      ホーム中程の待合所。
詳細は不明であるが、棒線化後に設置されたようだ。
 
       
         
       
       
       
       
       
  1番のりば東端(餘部寄り)から、下り浜坂・鳥取方面を見る。      
       
       
       
       
       
       
       
      ホーム西端(浜坂寄り)から、上り豊岡・京都方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
  ホーム中程より、下り浜坂・鳥取方面を見る。
右手旧1番のりばの地面が白く見えるところが駅舎跡になる。
     
       
         
       
       
       
       
       
      駅西側のホームへの通路より、上り豊岡・京都方面を見る。  
       
       
       
       
       
       
       
  ホーム西端(浜坂寄り)から、下り浜坂・鳥取方面と西側通路を見る。
右手の旧1番ホーム端に旧構内踏切で使用されたスロープが残っている。
構内踏切は 1976年(昭和51年)10月撮影の航空写真にて確認出来る。
     
       
       
       
       
       
       
      駅西側の小径よりホーム方向を見る。
この小径は旧来よりある道で、久谷集落からの小径である。
タラコ色のキハ47が停車しているところがホームである。
 
       
       
       
       
       
       
       
       
  建植式駅名標。      
       
       
       
       
       
       
      駅西側の小径より久谷集落方向を見る。
街灯はなく、夜間は真っ暗な墓地の脇を歩くことになる。
 
       
         
       
       
       
       
       
  駅舎跡より、東側(上り方面)の貨物側線跡を見る。
貨物ホームや路盤は、廃されてから半世紀以上が経過しており、
荒れてしまっている。
     
       
       
 
     
         
         
       
       
      久谷集落側より、駅西側の駅への上り坂を見る。
山中へ入って行くようで標識もなく、とても駅へ続く道には見えない。
尚、左手のトンネル先は墓地になっており、すぐ行き止まりである。
 
       
       
  桃観トンネルは、島根県の大刈トンネル(2215m)に次ぎ、山陰本線のなかで
2番目に長い全長1992mの鉄道トンネルである。
開通当時は全長1841mであったが、1918年(大正7年)9月の大水害後、
防災用として東側に150m延長されている。

工事は鉄道院米子建設事務所により 1907年(明治40年)8月から10月まで測量、
1908年(明治41年)3月に工事開始、4年の歳月をかけ
1912年(明治45年)31日に開通している。
左写真の西側は最新鋭の削岩機が用いられたが、東側は手掘りで工事が進められた。

発破の失敗による落盤や、大規模な出水による難工事で27名の尊い命が
失われており、久谷駅近くの八幡神社に招魂碑が建てられている。

また、東側150m奥と西側240m奥には工事用の空気穴が設けられ、
開通後は煤煙排気口として使用され、現在も残っている。

トンネルの扁額は1910年(明治43年)912日、視察と激励に訪れた
当時の逓信大臣兼鉄道院総裁 後藤新平の筆によるもので
餘部側入口には 【惟徳岡小】 (すべての人がこれを喜ぶ)、
左写真の久谷側出口には 【萬方惟慶】 (この徳は少なくない)
と刻まれ、明治期の貴重な遺産となっている。
達筆で良く読めないが・・・  

以上、新温泉町の広報資料、およびその他資料より。
 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  駅構内東側の 『桃観トンネル』 出口。  
   


 

 

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