【 函 岳 】
『道の駅びふかアイランド』から国道40号線を南(美深駅方面)へ約5.4km、 『←函岳』への標識に従い、宗谷本線の『初野駅』方面へ左折。
国道を外れ、【美深町道十四線】を進む。 民家はまばらになり、田んぼや牧草地が目立つようになる。
日程 : 2011年 9 月 15 日(火) 曇り 行程 : 道の駅びふか(国道40号線) ⇒ 美深町(道道680号、美深歌登大規模林道) ⇒ 加須美峠(町道加須美峠函岳線) ⇒ 函岳 |
左折ポイントから5km程で、左の写真の場所に着く。標識はないが(見落とした?)、ここが北海道道680号
班渓美深停車場線の起点(終点)であろう。
快適な2車線の道はここまでで、ここから先の函岳山頂までの
27kmは道幅が1〜1.5車線程度のダートとなる。
ライダーに人気の【美深歌登大規模林道】の始まりだ。
直進すると、歌登町から太平洋側の枝幸(えさし)町に抜ける
ことが出来る。
(加須美峠から先の道は荒れている部分もあるとのこと)
この道は35kmに及ぶ道北屈指のロングダートで、
『道北スーパー林道』や『函岳スーパー林道』と呼ばれる
こともあるようだ。
函岳へは途中の加須美峠で道を分けることになる。
北海道らしいフラットなジャリダートは非常に走りやすく、知らない内に高度を稼いでおり、乗用車はもちろん、
オンロードバイクでもなんとかなるだろう。
道はほどなく川に沿って進むようになる。
『右の沢川』である。
やがて、『函岳』が近くにくっきりと見え始める。頂上と思われるあたりには、白い灯台のような建物が見える。
道は相変わらずフラットにも思える軽快なダートで、周囲の樹木はかなり低く、遠くの景色が良く見える。
しかし、道はゆるいコーナーでも見通しはイマイチな所が多く、走りやすい道ゆえにカッ飛んでくる四駆もおり、
対向車には注意が必要だ。
『函岳』へ行って来た。
『函岳』と言っても、 ??? という人もいるだろう。
『函岳』は北海道の北部、北見山地にある標高1,129mの
北海道百名山のひとつだ。
『はこだけ』 と読む。
頂上付近まできれいな林道が整備されているため、
登山やハイキングよりも、ドライバーやオフ車のライダーに
人気があるようだ。
尚、左に掲載した地図は、2007年(平成19年)のもので、
地図に記載の 『上川支庁』 は、2010年(平成22年)4月1日、
空知支庁より幌加内町を編入し、『上川総合振興局』と
改組・改名している。
(空知支庁は、空知総合振興局になった)
さて、今回の出発地は北海道美深町の
『道の駅びふかアイランド』。
物産館、レストランを始め、キャンプ場(一般、オート)、
コテージ、温泉(日帰り、宿泊)、パークゴルフ、テニス、
釣り、ボート・カヌー、サッカー、野球、多目的広場等々、
天塩川の三日月湖の中州を利用した広い敷地が、
町のレジャーパークとして利用されている。
樹林に囲まれた見通しの利かない1.5車線幅の道が続くが、
途中には枝道も少なく、『まだかなぁ〜』と思う頃に、
『函岳頂上まで○km』や、『入口より○km』の標識が
建てられているので、初めて走っても安心である。
ほどなく『加須美峠』に出る。
峠で尾根筋を超えるのだが、
標識がなければわからないほど、なだらかな峠である。
左手に『函岳』への道が分岐している以外、
広場や見晴らし台はない。
標識に従いここを左折し、【町道加須美峠函岳線】を『函岳』へ向かうことにする。
曲がるとすぐにゲートがあり、管理小屋らしき小さな建物がある。
小屋の脇には『熊出没注意』の看板が建っている。
実際、熊の目撃情報も多々あるようだ。
幸いゲートは開いており、そのまま直進する。
道は、尾根筋となっている上川総合振興局(旧上川支庁)と
宗谷総合振興局(旧宗谷支庁)の局境?付近を北西へ
延びている。
正面に小高く『函岳』が見える。
やがて道は灯台のような白い建物の手前でゲートが閉まり通行止めになっている。
【町道加須美峠函岳線】の終点である。
閉ざされているゲートの右手には広い駐車場があり
『函岳ヒュッテ』がある。
『函岳ヒュッテ』は管理人の常駐しない無人施設のようで、
トイレや休息スペースがあり、誰でも自由に利用できるが、
宿泊は禁止のようだ。
また、灯台のような白い建物は、
函岳頂上に1994年(平成6年)に立てられた
『道北レーダー雨雪量計局舎』で、
発射される電波の反射量を測定し情報化することにより
雨雪が原因とされる様々な災害の防止を担うそうだ。
クルマを駐車場(無料)に置き、徒歩で山頂に向かう。
(道は通行止めだが、徒歩はOKということらしい)
函岳は、クルマやバイクで向かうと
何の装備もなく、大げさに言うとサンダル履きでも
標高1,129mの山頂に立ててしまう程、簡単に登頂できる山
と言う印象を受ける。
5分もかからず『道北レーダー雨雪量計局舎』に着く。
局舎は観光施設ではないため、
内部を見学する事は出来ないが、
局舎脇を通行し、函岳山頂へ出ることが出来る。
函岳山頂は、上川総合振興局管内の美深町、音威子府村と宗谷総合振興局管内の歌登町の町境になっている。
(線が引いてあるわけではないので良くわからないが・・・)
また、山頂は360°の大パノラマが自慢で、
天気がよいと、利尻富士やオホーツク海、大雪山連峰などを
眺望することが出来るそうだが、訪問時は雲が多く
利尻富士が見えなかったのは残念だ。
今日の眺望はイマイチ。
風も強く気温も低いので、山頂付近を散策して
早々にクルマに戻る。
帰路は来た時と同じ 『加須美峠』 を経由し
美深町へ戻ることにする。
尚、『函岳』はクルマやバイクで頂上まで行ける山であるが、
アクセス路である【美深歌登大規模林道】および
【町道加須美峠函岳線】とも交通量は僅少で、途中に集落がなく、
また、『函岳』・『加須美峠』とも売店や自動販売機等がないため、
出発前に食料や飲料、ガソリンの確認が必要だ。
見通しの悪い道をしばらく進むと、周囲の景観が変わってくる。徐々に樹木の高さが低くなっていき、空が大きく
見えるようになる。
標高もかなり上がってきていることがわかる。
もう『加須美峠』が近いようだ。
『初野駅』北側の『14線踏切』を渡ると、
1km弱で、北海道道680号班渓美深停車場線
(ばんけびふかていしゃじょうせん)に合流、
ほどなく信号のない交差点を『函岳32km』の標識に従い左折する。
(直進しても道道680号線に戻れますが、
まあ曲がった方が無難でしょう)
写真の標識では『←班渓』とあるが、実際はこの交差点を曲がると
すぐに班渓地区のようだ。
尚、『班渓』については、道道は”ばんけ”、地名は”ぱんけい”と読む。