HOME > DRIVE > 林道・上野大滝線 (天丸トンネル)
【 林道・上野大滝線 】 |
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集合は【道の駅・果樹公園あしがくぼ】に11:00。 自宅を9:30に出発して、ちょうど10分前に到着。 が、連休のせいか駐車スペースは満杯でクルマを停めるスペースがない。 ”ザッキー”にTELを入れようとするが、 何故か私の携帯は『圏外』になっている。 電波の入る場所を探して『西武秩父線・正丸駅』まで戻るがダメ。 しかたなく秩父市方面へ向かう。 途中、やっと”ザッキー”とTELがつながる。 どうも彼の携帯は【道の駅・果樹公園あしがくぼ】で電波が入るらしい。 同じFOMAなのにそんなことあるんかぃ? ”長老”こと私の携帯の機種が古いからけ? |
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結局、待ち合わせを【道の駅・あらかわ】に変更する。 ここはR140から横道を入ったところにあり、少しわかりにくいが、 まあ、それだけに空いているだろう。
ありゃりゃ? 以外と混雑しているなぁ。
ちょうど昼過ぎで蕎麦を食べようか悩むが、上野村に以前から 行ってみたい蕎麦屋があるので、ここは我慢することにする。
が、この我慢が後に後悔を生むことになろうとは・・・。 |
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R140で【三峰口】を過ぎ、大滝総合支所(旧大滝村役場)から
秩父湖方面への道を左に分けると、ほどなく立派なループ橋が現れる。 このループ橋は【滝沢ダム】建設に伴い、1998年(平成10年)に建設 されたもので、雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)というらしい。 非常にスケールの大きな橋で、一見(一走?)の価値ありだ。(もちろん無料) ループ橋を越えると【滝沢ダム】である。 【滝沢ダム】は荒川水系中津川を堰き止めた重力式コンクリートダムで、 予備調査から40年以上の歳月をかけ完成した多目的ダムである。 (正確には現在試験湛水中で運用・管理は平成20年度を予定らしい) |
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ダム名は水没した滝ノ沢地区より命名されたが、 ダム湖の名前はまだ決まっていないらしい。
本来なら中津峡への道はR140と別れて、ダム対岸の 県道210を併走するのだが、現在はR140に統合されているようだ。 R140の中津川大橋から中津峡方面へ右に分岐する きれいな道やトンネルが新設されて、対岸の県道210へは 途中で合流するようになっている。 (が、なんか新旧の道がよーわからん!)
我々のクルマの前を中津川行きのバスが走っていく。 バスののんびりペースに飽きて来た頃、【出合】の分岐に到着。 中津川地区へ向かうバスは直進。 我々は【出合】を右折して、コンクリート製の橋をくぐるような 感じのトンネルを抜ける。
ここから【林道・上野大滝線】が始まる。 完全2車線とはいかないが、そこそこの道幅があり走りやすい。 連休のせいか、普段は交通量の少ない林道も そこそこの台数のクルマやバイクが走っている。 |
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この林道に、しばらく分岐する道はないが、 前後を走っていたクルマやバイクは、距離をとったり、 駐車したりして、いつの間にか我々の単独行となる。
やがて1.5車線の道幅となる。 普段はこの林道をダンプカーが走るというから恐れ入る。 【日窒鉱山】にはしばらく行っていないが、この集落には 【秩父鉱山簡易郵便局】がある。 山奥にある郵便局としては関東一不便なところにある郵便局であろう。
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2007年(平成19年)10月1日、郵便事業が民営化になり 廃止された簡易郵便局も多数あるようだが、 【秩父鉱山簡易郵便局】は残って、いまだ現役として頑張っている。 しかし、この【秩父鉱山簡易郵便局】は廃止しても、 かわりに郵便事業を委託する施設がないので廃止できないのだろう。
今日の目的地である【天丸トンネル】は、 この【秩父鉱山簡易郵便局】がある日窒鉱山や小倉沢集落へ向かう 【雁掛トンネル】の手前を左に入るらしいのだが、 実際、小さなトンネルがたくさんあり、どれが【雁掛トンネル】だかわからず、 走っているうちに、日窒鉱山の建造物が見え始めた。 「行き過ぎた!」と思って引き返すが、それらしい分岐がない。 |
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日窒鉱山の建物が見え始めたあたりに、 左へ分岐する道幅1車線程の未舗装路を発見! あまりに細いので、 「まさかこの道じゃないだろう」と思って、 ふたりで行くのをためらっていたが、 他に道がないので取り敢えず入ってみることにする。 一般の林道では、このまま行き止まりになって、 クルマ2台ではUターンできないなんてことが多々あるからだ。 が、道を20m程入ると小さな看板が立っていて、 この道が目的の【天丸トンネル】から群馬県の上野村に抜ける 【林道・上野大滝線】だということが標されていた。 よしよし! ここからが本日のメインイベントだ。
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標識にひとまず安心して走り始めるが、このあたりは道の荒れ方がひどい。 こぶし大の石がゴロゴロしており、尖った石に乗り上げないように 走行には気を遣う。 しばらく走ると、有名な素堀の二連トンネルが現れた。 が、崩落防止のためか山肌にはコンクリートが吹き付けられ、 素掘りトンネルらしい趣がなくなっているのは残念だった。 この二連トンネルには名前があるらしく、 どうも、『万右衛門一号、二号隧道』というらしい。 もちろん銘板などないので、確かな情報ではないが・・・。
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天丸トンネルに向かい標高を上げると、意に反して道は舗装路となり、
道幅もある程度確保された走りやすい道となる。
一瞬躊躇するも、私のクルマは4WDで、夏タイヤだが溝がタップリ 残っている新品タイヤ。 なんとか行けるだろうけど、FFながらタイヤが三部山の ”ザッキー”は付いてこられるだろうか?
と、心配するも次のコーナーを曲がった途端、雪は消えていた。 な〜んだつまらん。
【山吹橋】である。 この林道では一番大きな橋だ。
この【林道・上野大滝線】の開通はごく最近で、 橋やトンネル等の施設も比較的新しい。 管理は県が行っているが、一部民有林道になっている。 |
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![]() 【山吹橋】と【山吹トンネル】。 |
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【山吹トンネル】を抜けると、ほどなく【天丸トンネル】着。 以外とあっけなく【天丸トンネル】に着いた。 このトンネルは2001年(平成13年)に開通。 それまではクルマの通行ができず、登山道のみであった。 そのため記載されている地図も少なく、ほとんどの地図において この林道は山中で立ち消えになっており、トンネルが載っていない。 まさに『知る人ぞ知る』というトンネルである。 |
![]() 【天丸トンネル】。 標高1250m。 |
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![]() 崩落の進むトンネル脇スペース。 |
これで、群馬県の上野村から埼玉県秩父市の中津川・大滝地区を 最短で結ぶ道が開通した訳だが、果たしてこの道を必要とする人が どれほどいるかは疑問である。 (まあ災害時の避難路としても必要なのかもしれないが)
他のホームページではここで食事をしたり、車中泊をしたりと 休息スペースとして活用した人が多いようだが、 我々が行った時には谷側の崩落が進み、 クルマを停めるのが少し恐かった。
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【天丸トンネル】の埼玉側坑口は何かのっぺりしていて、しまりがない。 他のホームページの写真と比べてみると、 坑口上部に【天丸トンネル】の銘板がなくなっていることに気付く。 これは非常に不思議で、 『銘板をはずさなくてはならない何らかの事態が発生した』 と考えるのが自然だろう。 それとも銘板に誤字でもあったのだろうか。 それとも自然に落ちた? |
![]() 【天丸トンネル埼玉側坑口】。 あれ? 銘板が・・・。 |
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![]() 法面の大きな崩落で道路が半分埋まっている。 |
【天丸トンネル】は内部照明がなく、トンネル内は真っ暗である。 両脇に歩道が設置されているが、徒歩でこのトンネルを 抜ける人はさぞかし恐い思いをするのではないだろうか。 って徒歩の人いるのかなぁ。 登山者は山越えするだろうし・・・。 【天丸トンネル】は県境になっており、 トンネルを抜ければ そこは群馬県である。
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トンネルを抜けるとすぐに大きな崩落が見られた。 土石で道路が半分埋まっている。 そんな崩落が2ヶ所ほどあった。
埼玉側より群馬側のほうが傾斜がきついようだ。
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![]() 眺望が開ける箇所も群馬側のトンネル付近のみ。 |
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![]() 山間に佇む【上野村・奥名郷】集落。 |
やっと人家が見えてきた。 【奥名郷】の集落である。 民家が10数件ほどだろうか、小さな集落だ。 あっと言う間に通り過ぎる。
このあたりは山の紅葉が素晴らしいらしいが、 既にピークを過ぎ、山は冬の顔を見せている。 |
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【奥名郷】を過ぎると、【野栗沢】の集落があり、T字路にぶつかる。 上野村中心部へはここを左に向かう。 群馬県多野郡上野村は県の南西部に位置し、人口1,400人強。 埼玉県、長野県との県境にあり、周囲はすべて山。 かなり山深い場所にあり、 公共交通機関は藤岡市方面からのバスのみである。
1985年(昭和60年)夏にJAL123便(ボーイング747SR-46)が 村内の御巣鷹山:本当は高天原山(たかまがはらやま)の尾根に墜落し、 乗客乗員合わせて520名が死亡した航空事故で上野村は一躍有名になった。 |
![]() 【野栗沢】のT字路にある標識。 |
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![]() 【すりばち荘】の門構え。 日本秘湯を守る会に登録すれば? |
【野栗沢】のT字路を曲がってすぐに 【野栗沢温泉 薬師の湯 すりばち荘】がある。
停まって写真を撮っていると、宿のオヤジさんらしき人に声をかけられる。 話好きなオヤジさんで、温泉の効能やアオバトの話を聞かせてくれる。 が、ちょっと訛りがキツくて何を言っているのかわからない部分も・・・。 ここの温泉はアトピー性皮膚炎に抜群の効果があるらしい。 源泉を飲ませていただく。 無臭だが、飲んでみるとショッパい。 これは効きそうである。 今度MKRMで来ようかな。 |
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しかし、【奥名郷】や【野栗沢】には民家はあるが、人が歩いていない。 クルマも1台もすれ違わない。 確かに生活臭はするのだが、やはり人を見かけないと寂しい。 このあたりまで来るとR299も近く、最終目的地の【道の駅・上野】も近い。 昼飯を食っていないせいで、腹の虫もかなりの勢いで騒いでいる。
さあ、先を急ごう。 |
![]() 【野栗沢】の集落。 |
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![]() 以前より気になっていた蕎麦屋、【福寿庵】。 |
R299
十国峠街道に合流。
上野村のほぼ中心部に【道の駅・上野】があり、 その斜向かいに【十石そば・福寿庵本店】がある。 ここまで昼飯を我慢して走ってきたのは、このウラメインイベントの 蕎麦屋のためであると言っても過言ではない。 時刻は既に15:50。 もう腹ペコ。 が、が、が・・・ なんと閉店しているではないか・・・。 なになに? 『本日は売り切れました』 だと〜?
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秩父といえば蕎麦!・・・か? 上野村は群馬県だが、埼玉県の秩父の延長のようなもの・・・ か? ここの蕎麦を楽しみに【道の駅・あらかわ】で蕎麦を我慢したのに〜っ!
閉店ぢゃしかたがない。 しぶしぶあきらめる。 『蕎麦屋がダメなら道の駅で食事を』と思い、レストランへ向かうが ここも食事は終了と張り紙がしてある。、 近くで食事が出来るところをカーナビで捜し行ってみるが どこも閉まっている。 まあ帰る途中に何かあるだろうってことで、 秩父市を目指してR299を東へ走る。 万場町(現神流町)に”ザッキー”が店を見つける。 が、ここは蕎麦ではなく ”うどん” の店。 ま、いっか。 |
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空きっ腹をうどんと椎茸ご飯(うまかった!)で満たした後は、志賀坂峠を越え秩父市街へ。 ここでコーヒーでも飲んで”ザッキー”と解散するべくファミレスへ入る。 ”長老”こと私はコーヒー+ピザを食す。 蕎麦が食えなかった腹いせにやけ食いである。 しばしの談笑の後、帰路につく。 秩父市からはR299で帰るのがいつものパターンだが、同じ道ばかりではつまらないので、今日は、定峰峠から小川町へ出て、 R254・川越街道で帰ることにする。
途中、【道の駅・おがわまち】で休憩。
”ザッキー”とはこのあたりで別れるはずだったが、何故か彼は我が家(場所は内緒だよ)までついてきた。 どうも彼はまだ走り足りないらしく、これから栃木県小山市の”あんへろ”宅に行こうとしている。 時刻はもう21:00近い。 今の”ザッキー”の住み家は御殿場市。 真っ直ぐ帰っても一般道では今日中にたどり着かない。
いったい彼はどのくらい走れば気が済むのだろうか? いっそタクシーとか長距離トラックの運チャンに転職すれば? ”ザッキー”君。
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