【 東北の春 】
旅日記によると、景色が良くないと書いてある。(日本一周旅日記、東北南下編参照)
キャンプをした男鹿桜島野営場はしっかりと記憶にあるのだが・・・。
日程 : 2007年 5月 6日(日) 曇りのち雨 行程 : 道の駅・大谷海岸(R346) ⇒ 松島(R45) ⇒ 仙台(R4) ⇒ 岩沼(R349) ⇒ 小野(R349) ⇒ 大子(R461) |
日程 : 2007年 5月 5日(土) 曇り時々晴れ 行程 : 道の駅・虹の湖(R394) ⇒ 酸ヶ湯温泉(R103) ⇒ 奥入瀬渓谷(R102) ⇒ 十和田湖(R104) ⇒ 発荷峠(R104) |
東北の春は遅い。青森はまだ桜が5分咲きだ。
しかし、空には鯉のぼりが舞っており、鯉のぼりと桜という
関東人にはちょっと奇妙な取り合わせに驚いたりする。
まあ青森ではこの風景が普通なんだろうな。
【酸ヶ湯(すかゆ)温泉】には朝8:30頃到着。すでにスキー客らが動き始めていた。
ここの旅館の総ヒバ造りの千人風呂は有名。
が、朝から風呂でもないので入らなかった。 結構寒いし・・・。
日程 : 2007年 5月 3日(木) 晴れ 行程 : 自宅(一般道、R254) ⇒ 下仁田(県道43) ⇒ 中軽井沢(R146=、R292) ⇒ 志賀高原(R292) ⇒ 飯山(R117・ |
福島県の【道の駅・会津柳津】を出発し、たいくつなR13を北上。米沢、山形、新庄、横手、秋田と順調に通過する。
まあこのあたりは特別見たいところもないし、
5/6の夜には帰宅するという目標もあるので素通りで良いだろう。
【入道崎】で少しゆっくりしたせいで、【八望台】にて既に15:00過ぎ。次の目的地である【八甲田山】を目指して走り出す。
途中、大館を過ぎる頃には日没となる。
R7沿いに【道の駅・いかりがせき】があったが、混んでいるのでパス。
R394に【道の駅・虹の湖】を見つけ、クルマを停める。
駐車場はあまり広くないが、今日はここで車中泊。
私のクルマはワゴン車なので、リヤシートの背もたれを前に倒して
荷室とフラットにすると、ちょうど良い寝場所が出来る。
今日もしっかりシュラフにくるまり就寝。
まだこの季節夜中は結構冷え込むのだ。
GWのためか、【入道崎】は大混雑。やっとクルマを停めるスペースを見つける。
ひととおり歩いて岬をまわるが、まあこんなものだろう。
観光客で大混雑するほどの名所という感じはしない。
ただ、珍しいのは日本の灯台50選に選ばれた白黒の縞模様の灯台くらい。
まあ、日本海に沈む夕陽はきれいなんだろうなぁ。
海底透視船の発着する船着き場を見てから、土産物屋を冷やかして歩く。どこの店も食堂を備えており、海鮮丼やウニ丼、イクラ丼などを
メニューに掲げている。
秋田県でこの季節にイクラ? ウニ? どこ産の物?
まあ、どこでもいっか。 しかし、海底透視船の船着き場から離れた店ほど
ウニ丼の値段が下がっていくのは面白かった。
食べたかったが、貧乏旅行のため節約節約。
夜中にかなり強い雨が降った。クルマの屋根をたたく雨音で目が覚めた。
雨も朝には上がり、天候は回復の兆しを見せるが、かなり降ったようだ。
朝、運動を兼ねて道の駅内を歩く。
昨夜着いた時には暗くてよくわからなかったが、
ここはけっこう広いようだ。
ただトイレは古く、町の運動公園を道の駅に昇格させた感が強いが・・・。
八甲田山に近づくにつれ、周辺には残雪が目立つようになる。八甲田山麓にある【酸ヶ湯温泉】は、未だ周囲を残雪に囲まれている。
これでもだいぶ溶けたのだろうが、4月まで雪が降っていたそうだ。
気温が上がってきているのだろう。【酸ヶ湯温泉】付近の道路は、雪による水蒸気が霧になって
まったく見通しがきかず目の前が真っ白。 かなり恐い思いをした。
【酸ヶ湯温泉】からR103(十和田ゴールドライン)を傘松峠へ向かうと
雪の回廊が見られた。
傘松峠(標高1,040m)は冬季通行止めで、4/1から開通したらしい。
GWを迎え、雪の回廊もだいぶ背が低くなっているようだ。
日程 : 2007年 5月 4日(金) 晴れ 行程 : 道の駅・会津柳津(R121) ⇒ 米沢(R13) ⇒ 山形(R13) ⇒ 秋田(R7、R101、県道59) ⇒ 入道崎(R101、R285) |
GWも後半の4連休に突入。 天気も良く、まあ家にいてもしょうがないので行き先を迷ったあげく、東北方面をドライブすることにした。日程はGWの5/3〜5/6の4日間。 目的地は秋田県男鹿半島入道崎。 気まぐれドライブなので、目的地までたどり着けるかは未定。
まあ一番混む時期ではあるが、地方へ出てしまえば何とかなるだろう。
出発してすぐに渋滞が始まる。 カーナビが普及したせいか、普段は混まない抜け道までが渋滞している。
R254は群馬県富岡市あたりまでくると、ようやくクルマの流れが順調になってきたが、軽井沢でまた渋滞。さすがGWだ。
軽井沢を過ぎてしまえばあとは順調。 白根山、志賀高原にはまだ雪が残る。沢山の人がスキー、スノボーを楽しんでいる。
田子倉湖のあたりで夕暮れを迎える。 まあ夜の暗い中を走っても面白みがないので、【道の駅・会津柳津】(あいづやないづ)にて
車中泊する。 それほどメジャーなところではないが、車中泊のクルマでけっこう混雑している。
本来の予定ならば、この男鹿半島のあたりで夕方になり、あまり身動きがとれないかと思っていたのだが、
以外と順調に昼ちょっと過ぎに【入道崎】着。
このあたりは15年程前にバイクの日本一周で来ているのだが、
景色にまったく記憶がない。
【傘松峠】を越えしばらく行くと、R103は瀑布街道・奥入瀬渓流に入る。昨夜の豪雨のため、川の流れはかなり濁っている。
きれいな渓流を期待していただけに、ちょっと残念だ。
これも【十和田湖】が近づくにつれ、
だんだん水がきれいさを取り戻してきた。
思ったほど観光客もおらず、静かな渓流が見られた。
奥入瀬渓流を過ぎると、【十和田湖】へ出る。【十和田湖】は、青森県と秋田県にまたがるカルデラ湖で
最大深度は327mで日本第3位とのこと。
ちなみに深度第1位は秋田県の田沢湖、2位は北海道の支笏湖である。
また、流出河川は奥入瀬川の1本のみである。
ここはかなり昔から国の境界が不明確で、【十和田湖】がどこの県に属するのか決まっていないため、
青森県と秋田県の県境はいまだに確定していないらしい。
ということは、【十和田湖】は青森、秋田の両県にまたがっているが、
どちらの県にも属さないということね。
【十和田湖】の南側に位置するR103の【発荷峠】(はっかとうげ)に立ち寄る。 何とも音の響きが良い名前の峠だ。
十和田湖を一望する展望台は、実際の峠から少し下ったところにあり
駐車場と峠の茶屋(土産物屋)は観光客で賑わう。
標高631m。 かつては峠越えの難所だったらしい。
ちなみに発荷(はっか)とは崖坂の意味とのこと。
さあ、後は帰りの方向で距離を稼いでおかないと、5/6中に帰れなくなる。 まだ10:30だが先を急ごう。
往路はほとんど内陸を来たので、復路は仙台のあたりまで
太平洋沿いを行くことにする。
【発荷峠】から軽米町を経由し、太平洋側の久慈市に抜ける。
久慈市からはR45で海沿いを南下。
久し振りにR45沿いの景勝地【北山崎】に寄ってみる。
【北山崎】は有名なのか無名なのか良く知らないが、観光客は多く、展望台へはレストハウスや土産物屋が続く。
観光バスも結構来ており、駐車場も混んでいる。
ここは高さ200mの切り立った断崖が長さ8kmに渡って
連なっているそうだが、展望台からは良くわからない。
断崖の頂上にある展望台からは、波打ち際までは718段の遊歩道があるそうで、
下から見上げる断崖も大迫力とのこと。
だが、この階段コースは健脚向きらしい。
あまり時間もないことだし、脚力にも自信がないので、
今回はパスする。
【北山崎】と並んで、200mの落差の誇る【鵜の巣断崖】へ。断崖の中腹には海鵜の巣があることから名づけられたらしい。
15年前の日本一周で来た時にはあいにくの雨だった。
駐車場にクルマを停め、歩くこと約500m。
ここは【北山崎】のような土産物屋やレストハウスはなく静か。ちょっとマイナーなイメージがあることは否めない。
ただ、昔来たときに比べて遊歩道が整備されたことと、
展望用の舞台が出来たことがイメージアップになっている。
三陸観光のツアーバスも来るようだ。
さあ、後は特別見たいところもないし、ただひたすら帰るのみ。途中に【浄土ヶ浜】があるが、ここは駐車場から
かなりの急坂を下らなければならなとの噂があり、パス。
今日中に出来るだけ仙台に近づいておきたい。
この2日間の実績から、1日の走行距離は500km程度が限界のようだ。
やっと宮城県に入り気仙沼を過ぎると、今日の目的地である
【道の駅・大谷海岸】に到着。 ちょうど20:00。
目の前にコンビニがあり、車中泊にはピッタリだ。
今回の車中泊はすべて道の駅を利用したが、まあトイレさえあれば
どこのパーキングでも良いのだ。
さあ、今日は最終日だ。張り切って行こうと思っていたのだが、どうも朝から体調が悪い。頭痛、倦怠感、そして何よりハンドルを握る指に力が入らない。風邪でもひいたかな。
もしもの為に持ってきた頭痛薬を飲んで1時間程様子をみてから出発する。
気仙沼あたりからの帰路はR45で仙台まで出て、R4かR6を使うのが一般的だが、一桁国道は何回も走っているし単調でつまらないので、
今回はR4とR6の中間の道を選択する。
天気予報によると、今日は午後から雨。
まあ特別に観光するところもないので、ただひたすら帰ることにする。
【道の駅・大谷海岸】を出てすぐにR45を右折し、R346へ。 松島までは内陸の道を使う。どうもR45より近道のようだ。
宮城県最大の観光地である【松島】は多くの観光客で賑わっており、渋滞に巻き込まれた。
しかし、仙台市内は思ったほど混んでなく順調に抜ける。
岩沼からはR349のローカル国道を利用する。 R4、R6の渋滞を避けるためだ。(ラジオによると主要国道はそれほど渋滞していない模様だが)
福島県内では予報通り雨が降り出し、茨城県に入る頃には本降りとなる。
体調もだいぶ回復してきたので、大子町で少し遅い昼食。 雨足は結構強く前が見えにくいので、雨宿りも兼ねての食事である。
運転のしっぱなしで少し疲れが出てきたので、水海道から野田を経由して帰るルートを変更し、
下館から一般道を走りR4バイパス(通称新4号)に出ることにする。
新4号に出れば道の駅で休息・仮眠も出来るし、何よりこれが一番の近道なのだ。
新4号は渋滞もしておらず、順調に流れている。 どうやらGWのUターンラッシュは昨日の5/5がピークだったようだ。
頑張って走ったかいがあって、なんとか20:00過ぎには無事帰宅できた。
振り返ると、駆け足ながらそれなりに楽しいドライブだった。